結婚披露宴司会者「みずの歩」オフィシャルブログ

ブライダルを通じて感じた、かけがえのない出会いや感情を素直にお話しております。

54歳のバージンロード

2016年10月17日 12時29分13秒 | 雑談
司会者ブログ、かなり久しぶりの投稿です(笑)
お仕事をしていなかったわけでありませんのでご安心ください。
あ、もちろん12月、1月、2月と・・・司会のご依頼お待ちしております!


さて、先日の披露宴は、新郎新婦ともに50代の方でした。
近年は、年に2回くらい、
50代の方の結婚披露宴の司会をさせていただいています。
年下の私が言うのも失礼かもしれませんが、
本当に初々しくて、素敵なんです!

白無垢でも、ウエディングドレスでも、
花嫁衣裳を着ると、年齢関係なく『新婦』なんですよね。

人生の先輩でもあるお二人の結婚披露宴。
本当に楽しみにしていました。

ひたすら、余興と祝辞で綴る2時間30分!
ご列席された方のほとんどが前に出てくださいました。
フリータイムなんてあってはいけない(笑)
とにかくにぎやかで、
聞けば、昨日の夜から宴会が始まっていたとか。
ご親戚もご友人も、かなり楽しみにされていたそうです。


そんな披露宴が始まる前、
お母様のお写真を、そっとテーブルに飾った新婦のお父様。
お母様は、一家のムードメーカーだったそうです。
新婦も「母のようになりたい」と、尊敬されていました。

ずっと東京で働いていた新婦ですが、
お母様の介護をするために新潟へ帰郷。
打合せをさせていただいた日は、
新婦が新郎のもとへ引っ越した翌日でした。
「ひとりになった父が心配です。」

同じ新潟県内でも、
すぐに駆けつけられる距離ではありません。
ごはん、食べてるかな・・・。
洗濯、してるかな・・・。

そんなお話をうかがっていたので、
寂しさを抑えて、
快く送り出してくださったお父様の笑顔は、響きました。

最後の両家代表謝辞は、新婦のお父様。
涙を必死にこらえながら伝わってきたことは、
娘を大切に育ててきたお父様とお母様の思いと、
どうかこれからも幸せな人生を歩んで欲しい、
という願いでした。

おひらき後、
新郎のお母様と、新婦のお父様から、
ご丁寧なご挨拶をいただきました。
ご友人の皆様からもたくさんお声をかけていただき、
私も仲間に加えていただいたような錯覚が嬉しかったです。

年齢を気にされて、式を挙げない方もいらっしゃいますが、
まわりの方は、きっと喜んでくださいます。
いろんなことがあるこんなご時世だからこそ、
一緒に「おめでとう!」とお祝いできる時間があるのは、
とても幸せなことなのではないでしょうか。