結婚披露宴司会者「みずの歩」オフィシャルブログ

ブライダルを通じて感じた、かけがえのない出会いや感情を素直にお話しております。

これが言えるって素晴らしい。

2010年04月25日 23時08分18秒 | 雑談

今週末も素敵な披露宴のお手伝いをさせていただきました。

皆さんとクラシックの生演奏を楽しみながら優雅な時間を過ごした披露宴もあれば、
ゲストの方が嗚咽するくらい涙する披露宴もあり・・・

そんな中、思わず笑顔になってしまったシーンがあるのでご紹介します。

打ち合わせで初めてお会いした時から、とっても気さくで笑顔が素敵なお二人でした。
新郎が宮城のご出身で、私の主人も高校時代を仙台で過ごしたことから話が盛り上がり、最終的にはゲームの話題でアドバイスをいただき(笑)なんとも毎回話題と笑いのたえないお二人との打ち合わせでした。
「ゲストひとりひとりを大切にして、楽しんでもらいたい。できれば、宮城と新潟のコラボレーションで・・・」
そんな話になり、新郎の出身地「宮城」と、新婦の出身地「新潟」を取り入れたイベントを考えることになったのです。でも、いざ考えてみるとなかなかいいアイデアが浮かばず、やっぱりやめようか・・・なんて話にもなりました。
でも、お二人の気持ちが残っていることが伝わってきていたので、私自身が、やめてしまうのはもったいないなと感じていたんです。
そして、3回目の打ち合わせの日。
お二人が素晴らしい台本付きのイベントアイデアを提案してくださいました。
これは、新潟名物「笹だんご」を使ったもの。
通常笹だんごの中身はあんこですが、「きんぴら笹だんご」というのが最近商品化されたんです。
そこで、ゲスト全員で一斉にかぶりついて、中身がきんぴらだった方に、宮城と新潟の特産品セットをプレゼントしようというものでした。
ゲスト全員、一斉にできるようにと、細かく台本を書いてくださったお二人。
「わ~すごい!これやりましょう!!」
と私がいうと、
「昨日、これ一気に作ったんですよ。やめようかと思ったんですけど、みずのさんが、やったほうがいいって言ってくれたんで、やっぱりやってみようかと思って・・・」
二人で夜遅くまで一緒に考えて、一気に台本を起こしてくださったそうなんです。

当日はこの「笹だんごゲーム」も大成功(笑)
きんぴらのお味のコメント、皆さんすごく上手でした。
そのおかげで盛り上がったのかもしれません。
ほかにも、お色直し後のドレス入場シーンでは、お父様に内緒で突然エスコートをお願いをして、新郎へ託していただくシーンをつくったり、4月にお誕生日や記念日のある方へ、お二人が作ったオリジナルカクテルをプレゼントして乾杯したりと、ハートウオーミングなイベントがありました。
カクテルも、初めてとは思えない新郎のバーテンダー姿!
新婦がシェーカーにリキュールをいれたので、まさに共同作業でした
ちょうど4月20日が新婦のご両親様の結婚記念日だったので一緒にお祝い。
ご両親様、とっても喜んでくださいました。

ほかにもデザートブッフェをゲストの皆様に自由に楽しんでいただいたり、
新婦友人の心のこもったハンドベルの演奏や、新郎同僚の大爆笑のパフォーマンス。
本当にゲストの皆様から盛り上げていただきました。

そしてエンディングでは、新婦がご両親様へお手紙の代わりにピアノを生演奏。
ピアノを教えてくださった恩師にお力添えをいただき、連弾でご披露してくださいました。
なぜか、新婦の幼い頃を知らない私にも、ピアノを習い始めて、一生懸命練習して、学校の合唱コンクールでピアノ伴奏をしているときの様子が目に浮かぶようでした。
妙に感動してしまった・・・
私にこれだけ伝わってきたのだから、きっとご両親様にはしっかりと伝わっていたことでしょう。
そして、最後、新郎のお父様からの謝辞にて。
ゲストの皆様への感謝の気持ちを伝えられたあと、お父様がこう言ったんです。

「それから皆さん、・・・私たちの、自慢の息子です。」

このひとことって、なんというか、ひとことで言い表せない気持ちがこみ上げてきますよね。
私、親の気持ちと子供の気持ちと両方が交錯してしまって、胸がいっぱいになってしまいました。
お父様の気持ち、とてもよくわかる。
そしてそれを素直に口にしてくださったお父様に、心から拍手を送りたいと思います。
この言葉は、一生懸命愛情を注いで注いで、注ぎきったからこそ出てくる言葉だと思うんです。
私も自分の娘に、こんな言葉をかけてあげられるように育てていきたいと思いました。

DVDの中に、「準備もとても楽しく進めることができました」というコメント付で、私とプランナーの写真も一緒に加えてくださったお二人。
なんか感動しちゃって、打ち合わせのときのことをたくさん思い出してしまいました。

このブログ、見てくださっているかな?(笑)
本当に素敵なゲストの皆様、そしてご家族の皆様に囲まれていたお二人でした。
素晴らしいサポーターがついているんですから、必ず幸せになれますよ
私も幸せな時間を過ごさせていただき、本当にありがとうございました。
お二人とご両家の皆様のお幸せを心から願っています

あ、ニンテンドー64マリオはまだまだ先が長そうですよ(笑)がんばるぞ。


代読づいています(笑)

2010年04月08日 12時52分02秒 | 雑談

先日の披露宴でも「代読」をさせていただきました。
今回は、新婦のご友人の祝辞です。
ご出産をされたため、残念ながら出席することができませんでした。

お預かりした祝辞には、新婦との心温まる思い出が書かれており、新婦のお人柄がとても伝わってきました。

もちろん新婦のご友人にお会いしたことはありません。

どんな方なんだろうな・・・

新婦のことをこんな風に見ることができる方・・・

エピソードはどんな風にお話したら、新婦がそのときの様子を思い出してくれるんだろう・・・

ご両親様は、当時の新婦のことを思い出してくれるだろうか・・・


祝辞が書かれているお手紙をお預かりした時から、ずっと考えていました。

もちろん私の勝手な妄想でしかない、新婦ご友人像。

小さな便箋4枚に込められた想い・・・うまく伝えられたかな。

代読し終えて、新郎新婦に目を移すと、新婦はずっと下を向いて、ハンカチを目に当てていました。

そして、おひらき後、新婦から、

「みずのさんの言葉がとってもあたたかくて、ずっと泣きっ放しでしたよ~」と。

よかった~
・・・なんだかもうそれだけでした


披露宴ってやっぱりすごい時間です。
たくさんの思い出が、あの短時間の中に、凝縮されていきます。
新郎新婦も、もちろんゲストの皆様も、思い出の1ページ1ページをめくりながら過ごしていただけたら、こんなに嬉しいことはありません。







親心。

2010年04月02日 16時46分31秒 | 雑談

今日は明日、披露宴をされるお二人のリハーサルをしてきました
新婦のお父様も一緒に来てくださり、カメラを片手にうろうろ・・・(笑)
明日は、新婦とお父様の入場シーンがあるので、
「お父様、一緒にリハーサルさせていただけませんか?」
とお話しすると、
「あ~はいはい。」
とカメラを置き、上着を脱いでスタンバイしてくださいました。

ちょっとだけアドバイスをさせていただき・・・
「お父様から、しっかり託してあげてください。」
というと、
「そうだね、よし、何か言うことを考えておく。うん、そうだ・・・。」
それほど口数は多くなさそうなお父様。
一生懸命な姿勢が、とても伝わってきました。
明日は、マイクを通したり・・・とかではなく、託す時に、新郎へひとこと添えてくださるようです。

その後、一緒に歩く新郎新婦へお父様がファインダー越しにひとこと。

「○○(新婦のお名前)!お前は俺に似て猫背なんだから、もっとしゃきっとして歩けよ!!」

なんだかとっても心があたたかくなりました。
明日、娘が嫁いでいく・・・
どんな気持ちでお父様はファインダーを覗いていたのかな。

明日も、心を込めて司会をさせていただきます!