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ドレスを着た通信士 マ・カイリー

2009-10-23 23:33:04 | 電気通信
 『ドレスを着た通信士 マ・カイリー』って単行本が出ました。まだ新刊書の領域です。
 著者:松田裕之 出版社:朱鳥社 定価:1600円+税 発行日:2009年9月17日

 帯には「≪トン・ツー≫が告げるITの夜明け 電鍵ひとつを相棒にアメリカを放浪したタフレディの物語 愉快痛快、それでいてノスタルジックな世界がここにある」と書いてあります。

 インターネット上の書評を読んだだけでまだ読んでいませんが、近所の本屋に頼んで取り寄せてもらおうかな。

 マ・カイリー(名はマッティ、氏がカイリーであるが、マ・カイリーと呼ばれた。1880年生―1971年没)なので、結構お達者の領域まで生きておられたようです。この本は一部想像を交えて内容を補った半ノンフィクション(といっても大半は事実に基づいた記述のようです)の伝記なんだそうです。

 子持ちの働く女性(離婚して片親)の取り巻く環境(100年のアメリカのキャリアウーマンに対する一般風景の描写)文化伝統にとらわれない新しい女性の生き方(フェミニズム・ジェンダーフリー)100年ほど前のアメリカにおいては、性別分業という保守的男女規範が色濃い時代だったんですが、その時代における女性史でもあります。「あたしの腕前は正真正銘の一級品さ」と豪語するなど、電鍵ひとつを相棒にアメリカを放浪したタフレディの痛快な生きざまが描かれています。

 マ・カイリーは鉄道の駅で通信の仕事をしていたとのこと。有線電新通信になりますね。そういえばエジソンも鉄道の駅で通信の仕事をしていましたが。日本においても国鉄じゃなくて佐藤榮作が鉄道省にいたころには、電信によるネットワークがあったようで、鉄道講習所でも通信科があったり、吹田のJR西日本社員研修センターの近くに短波帯のアンテナがあったりしたそうです。

 大まかな目次としまして

第Ⅰ部 女性電信士誕生~歴史が忘れた物語
第Ⅱ部 『バグ電鍵と私』を読む~タフレディの奮闘記
第Ⅲ部 電信の時代と女性たち~IT革命の裏面史

 バグ電鍵……バグキーですね。Vibroplex社が1904年特許取得ですから、マ・カイリーが電信の仕事をしていた頃は新型機だったようですね。Vibroplex社がホタル(Lightning Bug)を社章として刻んでいたからバグキーなんだそうですが。

 女性の1アマはかなりいると思うんですが、日本において通信士・技術士の男女比はいかがなものなんでしょう??航空管制では女性も多くなってきたらしいですが。

 ただ本当に常時ドレスを着ていたかは、洗濯代がかさみすぎるのであり得ないとおもいますが(笑)。

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