体性感覚野のうち、3a野と3b野はある程度の点対点対応が成り立ち、体部位再現図に近いものが描ける。
しかし、1野と2野では、対応関係が崩れて、一つのニューロンが複数の受容器から情報を受け取っており、その受容野は広く、点対点対応は成り立たない。
ところで、アクティブタッチ(能動的触覚)は、能動的に手を動かして積極的に獲得する感覚である。
それを可能にするためには、自分の手の動きも同時に検出し、その情報を統合する必要がある。
深部受容器と皮質受容器の情報が統合される領野は、体性感覚野のうち、2野である。
そこ(2野)でアクティブタッチ(能動的触覚)が成立する。
故に、高次の触覚認識は、アクティブタッチ(能動的触覚)が必要である。