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抗がん剤治療の2回目・・食べる喜び

2024-10-09 09:08:15 | 家族

昨日は 夫の抗がん剤治療の2回目。

今回から 市内の医療センターで抗がん剤治療を受けることにした。

骨髄移植はしないと決めたので

大学病院から転院させてもらった。

 

外来での抗がん剤治療が始まった。

容態が急変した場合など 臨機応変に

状況に応じて入院治療になる予定だ。

 

夫が受ける抗がん剤治療は

<CHOP療法>

*1日目 吐き気止めの点滴(約30分)→続けて、3種類の抗がん剤の点滴(約2時間半)

* 点滴後 1日目~5日間連続で、 かなりの量のステロイドホルモン剤を内服

*その後は 21日目までお休み

*3週間が「1コース」で、「6コース」する予定

 

****************

 

血液内科の主治医は若くて茶髪の小柄な先生で、

うちの息子達よりも少し若いかな?と思う。

ドクターウェアの背中のワンポイント模様はポケモンだった。

「悪性リンパ腫です! 白血病です! 1週間2週間先はわかりませんよ」

と、可愛い顔でサラリと言われると、

ポカンとしてるのが、ますます実感がなくなる。

なんか・・・

この可愛い先生で良かったなと思う。

かなり深刻で

ある意味 絶望的な話なのに、

診察室の中が明るくて 

私達は笑顔で話しているのだ。

夫はこの先生の話し方が好きみたいだ。

主治医のことで笑えるって、ラッキーかも。

 

 

病名が確定する前に

腋の下のリンパ組織検査の組織を切除する際も、

外科の担当医師が、

これまた明るくて、軽くて軽くて

これからガンの組織検査をするってことが嘘みたいな・・

夫と、

「めちゃ軽先生で、良かったねー」

悲壮感とか、落ち込みゼロ。

深刻に話されるより気が楽だった。

お医者様の当たりは良かった!!

ラッキー\(^o^)/

 

**************

 

 

昨日の朝は 8時半から医療センターに入り

採血~結果待ち~主治医の診察~抗がん剤の点滴~支払い~薬局で薬をもらう

薬局を出たら15時になっていた。

腹ぺこということで、

『丸亀製麺』へ。

夫はかけうどんに天ぷら、いなり寿司も食べた。

食べられる時に食べておかないと

食欲が落ち出すと途端に食べられなくなるようだ。

冷たいご飯の方が食べやすいようで、

夜は キュウリ、お新香、ウインナーで細巻き寿司を作ったら、

結構食べられた。

食べられることに 感謝。

 

やっぱり

『食べる』ことは

とてつもない喜びだ!!!

 

 


元気なうちに会っておきたい人達・・・感謝

2024-10-07 22:50:26 | 家族

 

今朝は 孫(5歳)が通う保育園の運動会の予行演習だった。

今週末に本番の運動会があるのだ。

夫は

週末に運動会を見に行けないかもしれないので、

保育園の隣家の生け垣の陰に隠れて見ること一時間以上・・・

嬉しそうに孫の姿を眺めていた。

たぶん

来年の運動会を見ることは叶わないと思ってのことでしょう。

 

 

昨日は

同じ敷地に住む次男一家が、

近くの山の上にある牧場へピクニックに誘ってくれて

孫との楽しい思い出を

また一つ増やしてくれました。

 

近くに嫁いで暮らす娘は旦那さんが丁度晩御飯がいらなくて

ここ3日ほど、毎晩ご飯を食べにきます。

賑やかしにきてくれるのです。

 

離れた都会暮らしの長男夫婦は

離れていると余計に心配が強くて

よく電話をくれます。

 

うちの家族は今まで

割合にクールというか

普段 密に連絡を取り合ったりすることもなく、

それぞれが

好きなように

ほとんど干渉することなく暮らしてきました。

こんなに親のことを気に掛けてくれるとは、

思っていなかった。

感謝・感謝。

 

 

夫は

急に悪化して動けなくなることがあるというのを

予想してか

 

4日前

小学校からの同級生M君。

大人になってから なぜか馬が合って

夫婦共々 私は奥さんととても仲良くなって、

ずっとずっと一緒に歳を取っていくと

思っていたM君に会いに行った。

元気なうちに元気な姿で会っておきたいと。

 

3日前

高校時代からの悪友H君に会いに行った。

普段はほとんど会うことはないが

会うとすぐに悪友に戻れる仲。

突然の話に、絶句するH君。

そりゃそうだよね。

驚くよね。

 

2日前

ボランティア活動のお仲間に挨拶に行った。

5年ほど前から、夫は、

社会福祉協議会の「おもちゃ病院」のドクターになり、

ボランティアで子供達の壊れたおもちゃを修理していた。

この地域のおもちゃ病院開院の1期生として、

今年度は『副院長』を拝命していた。

 

昨日

全く突然に 

中学の同級生で 同じバスケットボール部だったT君が

沢山新鮮な卵のお裾分けにきてくれた。

T君にも連絡しておかないとね、と言っていた矢先。

「虫の知らせ」っていうの?

お正月前に会って以来連絡もせず

ご無沙汰だったのに。

言葉をなくすT君。

 

そして昨日夕方

近くに住むいとこのTちゃんに 会いに行く。

元気な時は全く連絡もせずにいた。

「お互い 歳は歳だからね・・」

「Tちゃんも 健康第一で気をつけてね」

 

ほぼ気になる人達へ挨拶は済ませたかな・・・

 

 

夫は明日から

2回目の抗がん剤治療が始まる。

明日、病院へ行って

通院での治療になるか入院になるか、主治医と相談する。

 

まさか

こんなに突然に余命を限られてしまうなんて

 

 

誰にも

わからないけど、

誰でもに 

起こるかもしれないこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


夫の覚悟

2024-09-30 10:32:22 | 家族

 

お盆からこちら夫の病気がわかり

入院~検査~入院~

病名と今後の治療方針が確定した。

 

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夫の病名は

『成人T細胞白血病・リンパ腫(ATLL)急性型』

成人T細胞白血病・リンパ腫(ATLL)は、HTLV-1というウイルス(母乳などで感染する、九州地方に多い)が原因で白血球の中のTリンパ球がガン化することにより、血液中にがん細胞が出現し、リンパ節や臓器に腫瘤ができる血液のがんです。

HTLV-1ウイルスを持つ人の約5%がATLLを発症すると言われています。

急性型の場合、抗がん剤治療だけでは治癒は望めないと考えられています。治癒を目指すには、抗がん剤で病勢が落ち着いた状態で同種造血幹細胞移植を行う必要があります。

移植のメリットとしては、唯一根治が期待できること。

(長期生存率:20% 治療関連死:30% 再発率:50%)

 

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検査を重ねるにつれ

どんどん病名が悪性になって行く。

 

とうとう

病名がわかって

あまりに突然のことに唖然とした。

このウイルスのキャリアであっても

ほとんどの人がウイルスを持ったまま

発症することなく

寿命を全うしていくというのに。

 

ホントに起こっていることなのか実感がない。

お盆まで普通に元気に暮らしてたのに。

 

思い返せば

5月のゴールデンウィーク頃から

よく熱が出たり

不調気味だった。

その時に精密検査をしてれば助かったのか

 

夫の場合

5月の時点で治療に入っていたとしても

おそらく たいして変わらない。

このウイルスが

何が原因で目覚めて発症してしまうか

わからないのだ。

「あーー! 発症しちゃったね。運が悪かったね。」

ということ、らしい。

 

宝くじが当たるのはラッキー^^

だけど

ウイルスに当たっちゃうなんてね。

 

 

*************

 

明日のことはわからない

人の寿命は決まっている

なんとなく思っていたけど、

あーーー自分にもこんなことが

突然に起こるんや。

・・・・・

 

 

この1ヶ月

病名が確定し今後どうするか決めるまで

本当にしんどかった。

夜は眠れない

食事はのどを通らない

家にいても何も手につかない。

不安感で胸に大きな塊が出来たみたいだった。

 

 

1週間前に主治医から

子供達も全員そろって

病名と骨髄移植のこと

今後の説明を聞いた。

 

夫も覚悟が出来たみたい。

私もできた・・・

 

移植はしない!

誰かにリスクを負わせてまで助かりたいとは思わないし、もう歳も歳になった。

もし もっともっと若い頃なら移植を選択するかもしれないが。

 

でも、

完治は望めないけど、標準治療の抗がん剤治療は

やってみよう!

少しの寿命延長を期待して。

ただし、もしも

抗がん剤治療の効果が全くなく、

副作用がしんどいだけの場合は

途中でやめることも選択肢には入れておく。

 

訪問看護や介護を頼んで最後の時までを家で暮らしても良し!

どんな経過をたどって行くのか

わからないから不安

でも

その時その時に

考えよう!

 

 

 

4ヶ月前の5月末

何を思ったか、

ブログなんて全く興味がなかったのに

感謝を伝えたい!

書いて見よう!と

なぜか

突然思い立った。

 

こんなことが起こると、

予見していたわけではないけど。

こんな時にこそ

ブログに記録し経過を書き残しておかねば。

泣いても 悩んでも 落ち込んでも

夫の病気が良くなるわけではない。

 

同じ時間を生きるなら

 

これからの夫との日々を

出来るなら

楽しく綴りたい・・・

 

 


夫の入院・・・片付けて!

2024-08-22 14:25:00 | 家族

夫の体調の悪さの原因がわかった。

コロナではなかった。

昨日 さすがに不調が長すぎると思い

急遽 

市内の医療センターへ予約なしで無理に飛び込んだ。

結果 物凄い貧血で、

悪性の疑いもあるので検査のため即入院。

5年前に膀胱ガンで手術治療して、この9月の定期検査が良ければ、

今後は1年に1回の検査になると喜んでいた矢先のこと。

夫もがっくり・・・

私も ドキドキ 動悸が・・・

 

入院手続きを終え

主治医の説明を聞き

夫を病室に残して、帰ってきてから、

すぐにネット検索 色々情報がありすぎて

どれを見ればいいのかわからない。

なんとなく 一番軽くて 希望が持てそうな情報に 無理に安堵する。

 

疲れたーーーー

朝ご飯食べたきり お茶を飲んだだけ

何か食べないと。

ダイエットしなくちゃと思っているときは

1kg落とすの大変なのに、

1日で1.5kg痩せてた。

 

心配しても

なんだかんだ言っても

きちんと検査を受け、治療をしなければ仕方がない。

70歳になれば

あちこち ガタが来るのは当たり前。

私だって

どうなるか。

 

病院の面会は、少し緩和されたとは言え

家族のみ 2名まで  15分以内 と制限されている。

午後 面会に行くつもり。

 

一人だと

朝から ヒマ。

夫の埃だらけの部屋を 徹底的に掃除したいけど

夫の趣味は おもちゃコレクション。

昔 子供の頃に 欲しかった物なんかを

まあ~私の気付かぬ間に

どっさり 買い集めていた。

(いい車が買えたでしょうね)

ゴジラ サンダーバード 鉄腕アトム マジンガーゼット

戦艦大和 スターウォーズ ガンダム ・・・

何かのおまけの おもちゃ? どっさり。

押し入れいっぱいの未制作のプラモデル・・・

パソコンに、プリンターに、足の踏み場がない。

どれがゴミで、どれがそうじゃないのか区別不能。

 

元気になって帰って来てもらわないと

この部屋ーーーなんとかしてーーー!!

 

 

 

 


亡き父の・・ATMの女性はどうなった?

2024-08-20 16:02:43 | 家族

昨日は 実家の父の月命日で、

お参りに行きました。

 

本当におとなしい

クソがつくほど真面目で、

いつも 

自分より人のことが先でした。

 

アルツハイマー型の認知症になったので、

最後に残った記憶は、自分の名前だけ。

 

 

まだ、

そんな父に

認知症の症状が出ていない頃のこと。

 

 

両親の営む小さな商店、

銀行の合理化で、小さな田舎町の支店は統廃合され

外回りの銀行員さんが 来てくれなくなりました。

それで、

ATMでの入出金を余儀なくされました。

 

 

父を連れて ATMのコーナーへ。

キャッシュカードの入れ方~

暗証番号押して~

入出金の仕方を教えました。

・・・・・

「いらっしゃいませ」

・・・・・

「カードをお受け取り下さい」

・・・・・

「ご利用ありがとうございました。」

・・・・・

 

無事に入金も出金もできて、

キャッシュコーナーの扉を開け、

外へ。

 

父: (しきりに感心した風に)

   「K子(私)やぁ・・・なんと上手に もの言う(話す)子やなあ~~」

    (???)

    (誰のこと??)

    (誰もいなかったけど・・??)

私: 「誰も いてへんかったけど?」

父: 「さっきの機械の中で 教えてくれてた子やで。」

私:「あーーー! あれは、機械がしゃべってるんやで。」

父:「そんなはずない! あんなに上手にしゃべれることないわ!」

   「中から見てへんかったら、無理無理~~」

 

当時のど田舎の銀行カウンター

窓口の女性行員さんは

地元の人の方言に合わせて

バリバリのの方言で話してくれたものです。

それで、

父にしてみれば、

綺麗な標準語で 次々と機械の手順を教えてくれる女性の声に

とても感心したのでしょう。

どんなに説明しても納得しません。

最後は、ATMコーナーの裏へ回って 開けてもらおうかと思うほど、

機械の中に人が入っていると 信じて疑っていませんでした。

 

あれから

父ひとりで

何回もお金を出し入れに行ったと思いますが、

その後の父の認識に変化があったのかどうか

確かめるのを忘れたなあ・・・

ふと

仏壇の父の写真を見て 思い出しました。