埼玉県草加市花栗にある塾 学習塾の育英進学会 草加花栗校

草加花栗校のブログ。獨協大学前駅から近い少人数制グループと完全個別指導の塾。中間・期末テスト対策学習塾 受験対応の進学塾

地域探索「育英進学会 草加花栗校」:塾生の知的好奇心と知的生命力を育む

2018年06月24日 | Weblog
みなさん、こんにちは。

中学生は1学期末テストの範囲が配られてテスト週間に入りましたね。
一人ひとりが、自分で目標を定め、計画を立て、実行していきましょう。

先日より新しい企画として、“地域探索”の獨協大学を紹介しましたが、
今日は、地域で閲覧回数が急上昇している育英進学会 草加花栗校を取り上げます。
Googleマップで「育英進学会 草加花栗校」を検索して草加花栗校の口コミを探してもらうと
地域探索の履歴を追うことができます。

さて、昨日行った期末テスト対策授業を素材に国語力の話をしましょう。
森鷗外の「高瀬舟」が1学期末テストの範囲に入っています。
彼がこの小説で伝えたかったこと、すなわち主題は次の2つと言われています。

 「知 足」:お金に関わる生き方の観念は人によって異なること
 「安楽死」:喜助は罪を犯した人といえるかどうか(安楽死の是非)


これは、「高瀬舟」が公表された大正五年一月(1916年1月)のすぐ後に、
鷗外が自ら「高瀬舟で取り上げた問題は二つある」と「高瀬舟縁起」で記しています。
この2つの問題は私たちが生きる上で深く考えておくべき大切な問題であることに相違ないのです。

ところで初めは、独立しているように見えるこの2つの主題について、
「高瀬舟」は登場人物の「行動」と「心情」の描写を有機的に結びつけて、読者に問いかけます。
日本で何十年もの間、「高瀬舟」が教科書で国語の学習素材として取り上げられているのは、
100年以上を経た現在の社会でも、この問題が普遍的な人生のテーマであるからに他ならないのです。

「高瀬舟」を生み出した森鷗外が生きた大正の時代から4つ目の時代変遷を向かえる今、
社会はますます複雑になり、上記テーマを考える前提条件が異なってきていることも事実です。
例えば、安楽死の問題は国民皆保険制度の維持との関係で実際に議論が展開していくだろうこと
あるいは、喜助のように刑務所で暮らして人生を満足できる罪人が増えていけば、
公的費用で運営して、犯罪者の隔離・更生を計る刑役の社会システムは維持していけなくなります。

これから未来を担っていく若い人たちは、このような社会的要請を頭の中に入れて
人生の大切なテーマを考え抜くこと、このような力が本当の国語力であると考えて、
昨日の期末テスト対策授業を行ったつもりです。

みなさん、未来の社会を生き抜くために、
このようなテーマに関心を持って学習し、理解を深めていきましょう

育英進学会 草加花栗校
TEL:048-943-7883
電話受付 10:00~22:00 (平日・土日祝日いつでも大丈夫です。)

注>埼玉県の中学卒業者数の推移(高瀬舟が中学教科書で取り上げられたこの数十年)を示しています。

育英進学会は、たった30年ですが、地域に根差して子供たちを育む活動を続けています。

追伸:
個人ブログでは、「知足」について少し深く入り込んだ話も記しました。

最新の画像もっと見る