又四郎夢日記

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伝説の武器、防具7~小豆長光~

2014-04-02 17:17:04 | 伝説の武器、防具
小豆長光(あずきながみつ)は上杉謙信(うえすぎけんしん)が所有していた刀となります。

特殊な物を除くと日本刀は刀鍛冶の名で呼ばれます。長光も刀の名であると同時に刀鍛冶の名です。刀鍛冶にも流派があって、長光は備前伝(びぜんでん)に属します。備前伝の中でも最も栄えた長船派(おさふねは)の正系(せいけい)ですね。長船は正系ではない刀鍛冶も大勢いたりします。

伝説によると小豆長光は、袋からこぼれた小豆が鞘(さや)の割れた刀に当たると真っ二つになったので、これを見た上杉謙信が譲り受けたとされています。川中島の合戦で武田信玄に斬りつけたのはこの刀だという事になっていますが本当のところはよく分かりません。

東北の方言で額をなずき、古語で脳をなずきと呼ぶので、脳天割りの刀だという説もあるようです。小豆長光は別名をあずきかけ、赤小豆粥(あかあずきがゆ)、とも言いいます。なずきかけが小豆となり、小豆が赤小豆粥に変化したとも言いますが真相は不明です。

この刀は江戸時代までは残っていたようですが、現在は行方不明です。