自民の「お蔵入り」ＣＭ、関テレが一時放送
2007年07月07日06時21分
複数の民放の指摘で表現の一部が変更された自民党の参院選向けテレビＣＭを巡り、関西テレビ（大阪市北区）が、変更前のＣＭを６月２５日から７月４日まで放送していたことがわかった。５日からは現行ＣＭに差し替えたが、同局は「当社の判断で放送した。正規のＣＭでないとは認識していない。差し替えは系列局の足並みをそろえるため」としている。
同局が流していた当初案は、年金問題で安倍首相が「皆様の年金は責任を持ってすべて保証します」と語る内容。だが、「すべて保証します」という表現について、複数の民放局が「実現可能性がはっきりしない約束をしている」などと指摘、「局の考査基準に照らして放送には問題がある」とする声が相次いだ。現在放送中のＣＭでは、「年金の全額支払いに責任を持って取り組んでいます」に変わっている。
同局によると、６月中旬に広告会社・電通から当初案を提示され、「誇大表現と取られる懸念はあるが、公党の約束として重大であり、考査基準からも逸脱していない」として受け入れた。他局が変更後のＣＭを流すことは、同月２１日の系列局会議で知ったという。
自民党は当初、同月２１日に参院選向けのポスターと同時にテレビＣＭを発表する予定だったが延期。民放側の了承を受けて現行ＣＭを発表したのは、関西テレビの放送開始翌日の同月２６日だった。
この件に関し、電通は「広告主の自民党の指示がないと何も言えない」。自民党本部広報局は「選挙の準備で答えられる者がいない」と話した。
まずは見てみたい。
これもデジタルの罠だろうな