現代の建築と場所
将来建築設計を生業としていくための基礎的な教養、そして自分の考え方、立ち位置を明らかにし、また磨くことを目的として、大学院に進学しました。卒業論文・卒業計画で考えたことをふまえ、文献研究を中心として研究をすすめていきたい。テーマは「現代の建築と場所」である。グローバリゼーションによる「場所」の喪失が詠われて久しいが、それでもなお現代人は、情報化された世界の中で場所の差異を認識し、みずからの身体を都市の場所に投入して生きている。アンリ・ルフェーウルの「空間の生産」を読む事から始めたい。
卒業論文では、近現代建築の事例分析を通じ、ある固有の「場所」に建築を設計するときの、その場所と設計されたかたちの相関関係、設計プロセスにおけるそれらの取り扱いに関して分析・考察した。また卒業計画では、静岡県浜松市を敷地として、中部工業地帯に構造的に増加している出稼ぎブラジル人と日本人が相互に教育を行う施設を計画した。
建築を純粋に対象物、表現と捉えて意匠を追求するというより、建築を媒体としてその場所の風景や歴史にどう反応するか(場所との関係)、利用者の身体や行為とどう関わっていくのか(かたちと機能の関係)、どのような人々にどのように使われるのか(社会的関係の生産・固定)ということに自分の興味の中心があります。
それをふまえた研究を展開したいと考えております。
将来建築設計を生業としていくための基礎的な教養、そして自分の考え方、立ち位置を明らかにし、また磨くことを目的として、大学院に進学しました。卒業論文・卒業計画で考えたことをふまえ、文献研究を中心として研究をすすめていきたい。テーマは「現代の建築と場所」である。グローバリゼーションによる「場所」の喪失が詠われて久しいが、それでもなお現代人は、情報化された世界の中で場所の差異を認識し、みずからの身体を都市の場所に投入して生きている。アンリ・ルフェーウルの「空間の生産」を読む事から始めたい。
卒業論文では、近現代建築の事例分析を通じ、ある固有の「場所」に建築を設計するときの、その場所と設計されたかたちの相関関係、設計プロセスにおけるそれらの取り扱いに関して分析・考察した。また卒業計画では、静岡県浜松市を敷地として、中部工業地帯に構造的に増加している出稼ぎブラジル人と日本人が相互に教育を行う施設を計画した。
建築を純粋に対象物、表現と捉えて意匠を追求するというより、建築を媒体としてその場所の風景や歴史にどう反応するか(場所との関係)、利用者の身体や行為とどう関わっていくのか(かたちと機能の関係)、どのような人々にどのように使われるのか(社会的関係の生産・固定)ということに自分の興味の中心があります。
それをふまえた研究を展開したいと考えております。