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まさおレポート

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フォト&幻想 異端の舞踏

2017-10-12 | 日常の風景・ニュース

ギリヤーク尼ヶ崎さんが10月9日、東京の新宿三井ビル「55ひろば」での青空公演を成功させたというニュースに接して、随分前、おそらく30年以上前に繁華街の路上で彼の大道芸を見たことがあると思い出し、新宿だったか新橋だったか、その強い印象は今でも残っている。

ベジャールが20世紀バレー団に振り付けのと反対にある舞踏で、美しいとか優雅とかを全く無視した、いわば狂気の舞踏で、たしかにベジャールでは表せない、情念を揺さぶり解き放つ表現をしていた。

その後にやはり30年ほど前、秋葉原のとある水道屋の事務所2階を改造し、黒いゴムを張り巡らせた部屋で店の親父が一糸まとわぬ裸で踊るのを見たが、これもギリヤーク尼ヶ崎さんに劣らぬ強い印象を受けた。中野では暗黒舞踏を舞台で見たが、それほどの印象は受けなかった、舞台も映画と異なる俳優の息遣いが伝わるが、さらに大道芸には捨て身のみがもつ迫力がある。

この種の舞踏は欧米にはない特有の文化を宿していて、それは一体なんだろう、バリにもケチャ・ダンスなどの舞踏があるが分類上共通点があることに思いがいたった。

憑依系の舞踏とのククリがあるということで、欧米の芸あるいは芸術には美を追求するものと、さらに崇高を求めるものがあるが、それとは次元の異なる芸術に分類できる。そしてこれらの間には次元が異なるのでどれが優位かという比較の対象にならないのだ。ともすると欧米風の美を追求するもの、崇高を求めるもののみが受ける風潮だが異形の芸、憑依系の芸術にも惜しみない評価を捧げるのがバランスというものではないか。そう思って並べてみると以外に憑依系が多くなった、そうかソフィストケートされた異形や憑依系は実は受けているのだ。そうするとギリヤーク尼ヶ崎のような生な異形や憑依系がなかなか取り上げられないということなのだった。彼らが実はソフィストケートされた異形や憑依系にインスピレーションを与えているのだが。

反論を承知で思いつくものをいくつか挙げると。

憑依系 ギリヤーク尼ヶ崎 岡本太郎 ピカソ ゴーギャン ゴッホ 佐伯祐三 棟方志功 西村賢太 葛飾北斎 南米やアフリカの古い造型 ケチャ・ダンス 山崎努 緒方拳 マリアカラス 村上春樹

美系 田中一村 アマデウス ベジャールの20世紀バレー団 レオナルド・フジタ 福山雅治 

崇高系 ラファエロ レオナルド・ダ・ビンチ 黒田清隆 バッハ ベートーベン カズオ・イシグロ


 




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