バリのマッサージ店には時折レイキなるサービスメニューがあり、気になっていた。受けた知人にその感想を聞いてみると、なんとも不思議な感覚になり眠っているわけではないが体が宙に浮いたような状態が施術中続くと言う。この知人はスエーデン人だが普段は合理主義者でそのたぐいの話は信じない男だ。
その話を聞いて一年ほど経ったある日にそれを受けてみた。メニューはレイキのみとレイキとマッサージの組み合わせがあり、組み合わせの方を選んだ。
肉厚の手を使って行う通常のマッサージもなかなか上手で、太ももの外側まで進むとその位置に両手を当ててレイキを始めた。軽く触れる程度の位置に両手を置き、両手で何かを周期的に押す仕草をするが実際には圧力を加えていない。そのうち私の両手に軽い痺れみたいな感覚がやってくる。その時間は5分程度で、又通常のマッサージに戻る。額にもレイキを5分程度施した後は半覚醒の眠りともいうべき状態になる。気持ちがよいのでそのままの状態でいる。時間の感覚がないのだが30分程度もその状態でいたのだろうか。
自宅に向かって歩くと普通に歩けるのだが、体中のたがを外されたような感覚が続くがむしろ心地よい。
ネット検索でレイキを調べてみると臼井さんという方が1920年頃に始めたものが海外に渡って伝えられ、こうしてバリにも伝わっていることを知った。予想通り「霊気」という命名が海外でレイキになっている。気功が有名だがレイキと気功は別物だとネット上では説明されている。まあ、通じるものはあるのだろう。