「お父さん、昔だけど汚麻呂って名前があったんだって。」
和気清麻呂のことらしいがそれにしても清麻呂を汚麻呂に改名するなんてひどい懲罰だなと思う。
「昔は麻呂ってうんこのことで魔除けの意味があったんだけど」と説明するが汚麻呂って魔物も真っ青な名付けだなと思う。
世界的な邪視(南方熊楠による訳語であり、彼が邪視という概念を日本に紹介した)もこの魔除けの文脈で解釈できる。つまり嫉妬は魔であり、嫉妬は自分より汚いものには働かないのだ。だからヘナで手に美しいとは思えない模様を描く。さらには古代ローマのファリックチャームや金精へと転化していく。
嫉妬は無明だが同時に文学も生み出す。しかしコントロールされ、自分とは無縁の世界にある嫉妬は美に変化するなどと朝のおぼろげな頭で想う。とりあえずメモしておきます。
参考 今までに掲載した嫉妬に関するブログ。