老音楽家とコンサートに行く。彼の大事なカバンが紛失する。老音楽家は誰も責めない。彼は久しぶりにコンサートへの参加を要請されてやってきた。教え子が招いたのだ。しかし何となく様子が違う。尊敬からではなく見栄で招待した風な傲慢がどことなく感じられる。
かつては一世風靡の老音楽家は既に世俗を脱し何事が起きても泰然自若としている。招いた教え子に対しても感謝を表して丁寧に接している。
そこで旧知のこれまた著名な指揮者と出会う。彼も教え子の態度に違和感を感じて彼に対して怒りをぶつける。次々とピアニストやバイオリニスト、オペラ歌手が集まってくる。彼らも一斉に教え子を非難する。
老音楽家のカバンが見つかった。そのカバンをあけてみると中には一通の手紙が入っていた。その手紙を読んですべてが判明した。
夢が覚めてその手紙の内容を思い出そうとしたが思い出せない。しかしリアルな夢だった。