
私はモールス信号にことのほか愛着を持つ一人だが、絶滅したと思われたモールス信号が意外なところで使われていることを発見した。モールス信号によって改めて中国共産党政権の抑圧的体質を思い知らされた。その意味からもいまだモールス信号は健在なのだ。
中国語では「電碼」と言う体系で、漢字一文字に4桁の数字が符号として割り当てられていてパソコン入力も4桁の数字で入力することはNTTデータにいたころに漢字入力システム開発に携わったころから知っていた。
当初モールスで中国語がおくれるのかと疑問だったが、なるほどこの4桁の数字をモールス符号でおくればいいのだと今になって結び付いた。
おそらく上図のスラッシュは漢字の区切りを指すのだろう。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B9%E7%AC%A6%E5%8F%B7#%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E8%AA%9E
3月10日、中国共産党系人民出版社傘下の月刊誌『人物』に、武漢市中心病院救急科主任のアイ・フェン(艾芬)医師のインタビュー記事(文・(尤+共)菁琦/編集・金石)が掲載された。だが、発売と同時に回収され、インターネット掲載記事も2時間後に削除され、転載も禁じられた。しかし義憤を覚えた市民たちが、外国語、絵文字、甲骨文字、金石文字、モールス信号、点字、QRコードを駆使して記事を拡散させた。本稿はその全文の日本語訳である。
李医師が、2019年12月30日、グループチャットで医療関係者と共有し、「訓戒処分」の原因となった画像は、そもそもアイ・フェン医師が流したものだ。原因不明の肺炎患者のウイルス検査報告を入手したアイ・フェン医師が、「SARSコロナウイルス」と書かれた箇所を赤丸で囲み、大学同期の仲間に送信したのが、「警鐘」の発端となったのである。
「戻ったら、救急科200人以上のスタッフ全員にデマを流すなと言え。ウィーチャットやショートメールじゃだめだ。直接話すか、電話で伝えろ。だが肺炎については絶対に言うな。自分の旦那にも言うな……」https://bungeishunju.com/n/n7ebc7e6baae9
改めて思った。中国共産党独裁政権こそ悍ましい存在であり、中国人はわれわれと価値観がおなじではないかと。
そしてモールス符号は検閲を逃れる有効な表現手段であることを。