愛の詩集

あなたに元気を与える愛の言葉、愛の心、生きる希望、今何かで困っている方へ心に響くメッセージ

アリさんの世界  (小さな絵本)

2007-03-29 11:52:04 | 小さな絵本 (物語)



あるところに いじわるなアリのイジくんがいました。
とても元気がよく、アリの学校ではいつも、いばってばかりいました。

同じクラスにイジくんにいつもいじめられているヨイくんがいました。
ヨイくんはイジくんがきらいです。
イジくんは、ヨイくんの靴をかくしたり、本にいたずらを書いたり
べんとうにミミズを入れたり、ありとあらゆるいじわるをしていました。

ある日、イジくんが学校の帰り、沼に落ちてしまいました。
そこは、死なない程度の深さなのだが、なかなか一人では、
はい上がることができなく、もがいていました。

そこへ、同じクラスのフツオくんが通りかかりました。
「あっ、あれはイジくんだ。見なかったことにしよう」と思い
そのまま行ってしまいました。

今度は、同じクラスの頭のいいアタマヨシくんが通りかかりました。
「あっ、あれはイジくんだ。あいつは自分で、はい上がれるだろう。
 それに、ぼくこれから塾に行かないとならないし、見なかったことに
 しよう」 とそのまま走って行ってしまいました。

今度は、同じクラスの元気な女の子ゲンコちゃんが通りかかりました。
あっ、あれはイジくんだ。いい気味だ
「いつもみんなをいじめているから、そこに入って少し頭をひやしなさい」
と大きな声で言って走って行ってしまった。

さてさて、今度通ったのがあのいつもいじめられているヨイくんだ。
イジくんは、いつもボクをいじめているからいい気味だと思って
思いっきり走った。
でもなぜか、その時、涙がポタポタ・・・・

やがて、ヨイくんは、他のクラスの友だちをつれてきてイジくんを助け出した。
ヨイくんは、何も言わず、ただただ黙って、一生けんめい助けた。
みんなずぶぬれになった。

イジくんは、おお泣きした。 そして
「ごめん、ありがとう、ありがとう・・・
 今までぼく うらやましかったんだ
 ヨイくんが、ヨイくんの家庭が・・・
 ごめん、ごめん、ごめん・・・」 
    ・・・ by masako


※この物語は、アリさんを人間に置き換えて考えてみるとわかりやすいです。
 結局は、家庭に問題があってそのことによるストレスを他の集団の弱そうな
 人に発散しているのです。








コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。