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(アマリリス)小さな物語
あるところに不眠症に悩むカワイ~イ乙女が住んでいました。
あるときこの乙女は、ゴミ箱に捨てられていたアマリリスを拾ってきました。
乙女はこのアマリリスを自分の部屋に置いて大切に育てていました。
アマリリスは、毎晩この乙女が眠れずに苦しんでいるのを眺めていました。
アマリリスは、この乙女のために
ある晩は、あま~いチョコレートの香りを
またまたある晩は、誰でも笑いだしたくなるような笑い花の香りを
またある晩は、世界中で最も高価といわれるシャネルの香りを
またまたある晩は、世界中で誰もかぐことができないという野生のラッコの香りを
またまたある晩は、小惑星イトカワ(愛称ラッコ)の香りを
とにかくアマリリスは、毎晩毎晩この不眠症で悩む乙女のために
日本中、世界中、いや宇宙にまで出向いてその香りをさがし
部屋中にふりまいていました。
それでも乙女の不眠症はなかなか治りません。
乙女はアマリリスが毎晩毎晩、自分のためにいろいろな香りを
出してくれているのを知っていました。
しかもその香りを出すたびに、花びらが一枚ずつ消えていくのも知っていました。
最後の一枚となったとき、乙女はワンワンとまるで犬のように泣きながら
アマリリスを抱きしめて寝ました。
そのうちにふか~いふか~い眠りの世界に入っていました。
その眠りの世界では、なぜか犬とたわむれているのです。
そしてその犬は、乙女の顔をペロペロとなめているのです。
よくあさ、目がさめてビックリ!
乙女のそばにあの犬のナナがいたのです。
ナナがこの乙女の家でよみがえったのです。
乙女はこの日をさかいにすっかり不眠症が治ったとさ。
おしまい
・・・by masako
※うちの愛犬ナナをこの乙女の家で甦らせてみました。
・アマリリスさんからのコメントでこんな小さな物語を作ってみました。
うちのナナをアマリリスさんの心の家で飼ってね。
願い事は何でも聞いてくれますよ。
アマリリスさんありがとう。
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私の心の家で ナナちゃんと私の亡き愛犬を飼って願い事を聞いてもらいますね。ただし、よくばらずに・・愛犬達の側にはアマリリスも一緒に・・・ほんとうに ちょっぴり切ないけれど、最後はハッピイエンドの素敵な物語、ありがとうございました。