吉松真幸のボランティア報告書

鹿児島在住、吉松真幸(仮)の東日本大震災ボランティアレポート ボランティアから帰っても、他の形の被災地支援を模索中。

麹屋さんも被災

2011-04-07 08:51:16 | 被災地の状況
一昨日の活動の帰り、バスは、石巻駅前の渋滞を避けて、裏道を抜けた。

建物の壁に残った痕跡からすると、その辺りは、腰のあたりまで津波が来たのだろうか。

窓の外を、半ば放心しながら眺めていた僕は、思わずハッとした。

麹屋の看板を掲げる店があったのだ。

麹室(こうじむろ)は、大丈夫だったんだろうか…?
…いや、無事ではなかっただろう。

僕の勤め先は、種麹屋の関連企業だ。
だから、種麹を作るにあたって、どれだけ衛生に気を使うか、知っている。
製麹(せいきく)は、限りなく無菌に近い環境で行われなければならない。
でなければ、雑菌だらけの、使い物にならない種麹ができてしまうのだ。

しかし、見た様子では、泥は麹室にまで入っているに違いないと思われた。
あんな泥で汚染されてしまっては、再び麹を造れるようになるまで、どれだけ清掃と消毒を繰り返さなければならないのだろう。

それを思うと、気が果てしなく滅入ってしまう。


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