今日もまたパチンコ屋に行き、彼女にコーヒーを注文した。
いつもと変わらない風景。が、今日はちょっと違った。
コーヒー注文の後、彼女が話かけてきたのだ。
「今日の夜、時間あります? ヒマならちょっと付き合ってらいたいんですけど……」
と。
……ションベン漏らしそうになった。
想像もしなかった。彼女から誘ってくるなんて。
「も、も、も、もちろんヒマです空いてます」
少々、いやかなりどもりながらもOKした。
「じゃあ6時に店裏の駐輪場で待っててください」
彼女はそう言って去って行った。
今日はなんて素晴らしい日なんだ。このまま昇天してもいいくらい。
おっと、死んだらそれまで、この予想外の展開を逃してなるものか。
彼女と仲良くなれる、最初で最後のチャンス!
……しかし、浮かれ気分と同時に彼女の微妙な変化に気付いた。
そう、今日の彼女は何か違う。
目元がなんとなく暗く感じ。いつものあのロリスマイルではなかった。
彼女に何かあったのか……ちょっと心配である。
約束どおり、6時前に店裏の駐輪場で待ってた。
彼女は4分遅れて店から出てきた。
「ごめんなさい、待ちましたか?」
私服の彼女を見るのは初めて。裏原系ファッションがロリ顔とマッチしててカワイイ。
「とりあえず、飲みにでも行きましょうか」
彼女はそう言って、自分の自転車にまたがった。チャリ通勤らしい。てことは近所に住んでるのか? 居酒屋に着き、最初にそのことを聞いてみた。
「この辺にアパート借りてます」
一人暮らしらしい。しかもウチの近所。とても親近感がわく。
注文した生中がきたのでとりあえず乾杯した。いつも営業スマイルしか見てないせいか、うまそうにビールを飲む彼女がやたら可愛く見える。
とりあえず自己紹介やら世間話やら、当たり障りのない話をした。
コーヒーの売り子以外の彼女を知ることができてうれしい。
でもやっぱり、パチンコ屋で見せた彼女のあの「暗い影」が気になって仕方ない。でも俺から切り出すのも失礼だし。
そんなことを思いながらビールを飲んでたら、やがて彼女から切り出してきた。
……そこから小一時間、彼女の話を聞いた。彼女は最後は鼻声だった。
詳しくは書かないが、要は彼女のラブアフェア。元彼(現時点では別れてるらしいから)の愚痴を延々聞かされた。そうとうストレス溜まってたみたい。
普段は他人の恋愛事情など気にもとめない俺様だが、惚れた彼女の悩みなら進んで聞きます聞かせてくださいってな感じで真剣に愚痴を聞いた。
話を終えた彼女はすっきりしたらしく満足した顔をしてた。
「ごめんなさい、つまらない話で」
と言って笑った。いつもの彼女の笑顔だ。そうそう、その笑顔だよ。いつもその笑顔で癒されるんだ、と俺様は言った。彼女は営業スマイルとは違う、とびっきりの笑顔をした。
「でも俺じゃなくても愚痴を聞いてくれる人はいるでしょう?」と、何気なく今日誘った理由を聞いたら、彼女は「やさしく聞いてくれそうだったから……」と、顔を赤らめながら返してきた。
ああ、なんて幸せなんだ俺様は。
「今日はトコトン飲もうか」
「飲もう飲もう!」
酒が入ってるせいか、彼女は大胆になってきた。
「どうせなら、私の部屋で飲みませんか?」
ま、マジっすか~!? 酔いがいっぺんに醒めた。
それから一時間後、俺様はいま、彼女の部屋にいる。
彼女はいまシャワーを浴びてる。俺様はさっき浴びたところ。
やっと『店員と客の仲』の関係を打開したと思ったら、もうこんな展開に。
はやい、はやいよスレッガーさん!
彼女がでてきた……どうする俺。
彼女は無言でベットに潜り込んだ……どうするよ俺。
もういい、どうにでもなれ。本能に身をゆだねるのもいいさ。
欲望に溺れて、それから考えよう。
ベットに入り、瞳が重なった。地球上のどの生物よりも彼女は美しい。
その可憐で潤んだ唇をそっと重ねて……
……ここで目が覚めた。
ずいぶん長い夢だった。
今日はとんでもない夢を見てしまった。これも日頃の妄想のおかげか?
目が覚めて、ふと思った。
「もしかして、これは正夢!?」
早速着替えてパチンコ屋に向かう。
彼女がやってきた。夢での展開を思い出し、期待で胸が膨らむ。
「コーヒー、ミルク多めですね?」
……その後、夢ではその後にセリフが……あれ!?
俺様「あのう……」
彼女「は?」
……会話終了。
期待した俺様がバカだった。
儚い初夏の夢だった。新緑が眩しすぎるぜ……OTZ。
いつもと変わらない風景。が、今日はちょっと違った。
コーヒー注文の後、彼女が話かけてきたのだ。
「今日の夜、時間あります? ヒマならちょっと付き合ってらいたいんですけど……」
と。
……ションベン漏らしそうになった。
想像もしなかった。彼女から誘ってくるなんて。
「も、も、も、もちろんヒマです空いてます」
少々、いやかなりどもりながらもOKした。
「じゃあ6時に店裏の駐輪場で待っててください」
彼女はそう言って去って行った。
今日はなんて素晴らしい日なんだ。このまま昇天してもいいくらい。
おっと、死んだらそれまで、この予想外の展開を逃してなるものか。
彼女と仲良くなれる、最初で最後のチャンス!
……しかし、浮かれ気分と同時に彼女の微妙な変化に気付いた。
そう、今日の彼女は何か違う。
目元がなんとなく暗く感じ。いつものあのロリスマイルではなかった。
彼女に何かあったのか……ちょっと心配である。
約束どおり、6時前に店裏の駐輪場で待ってた。
彼女は4分遅れて店から出てきた。
「ごめんなさい、待ちましたか?」
私服の彼女を見るのは初めて。裏原系ファッションがロリ顔とマッチしててカワイイ。
「とりあえず、飲みにでも行きましょうか」
彼女はそう言って、自分の自転車にまたがった。チャリ通勤らしい。てことは近所に住んでるのか? 居酒屋に着き、最初にそのことを聞いてみた。
「この辺にアパート借りてます」
一人暮らしらしい。しかもウチの近所。とても親近感がわく。
注文した生中がきたのでとりあえず乾杯した。いつも営業スマイルしか見てないせいか、うまそうにビールを飲む彼女がやたら可愛く見える。
とりあえず自己紹介やら世間話やら、当たり障りのない話をした。
コーヒーの売り子以外の彼女を知ることができてうれしい。
でもやっぱり、パチンコ屋で見せた彼女のあの「暗い影」が気になって仕方ない。でも俺から切り出すのも失礼だし。
そんなことを思いながらビールを飲んでたら、やがて彼女から切り出してきた。
……そこから小一時間、彼女の話を聞いた。彼女は最後は鼻声だった。
詳しくは書かないが、要は彼女のラブアフェア。元彼(現時点では別れてるらしいから)の愚痴を延々聞かされた。そうとうストレス溜まってたみたい。
普段は他人の恋愛事情など気にもとめない俺様だが、惚れた彼女の悩みなら進んで聞きます聞かせてくださいってな感じで真剣に愚痴を聞いた。
話を終えた彼女はすっきりしたらしく満足した顔をしてた。
「ごめんなさい、つまらない話で」
と言って笑った。いつもの彼女の笑顔だ。そうそう、その笑顔だよ。いつもその笑顔で癒されるんだ、と俺様は言った。彼女は営業スマイルとは違う、とびっきりの笑顔をした。
「でも俺じゃなくても愚痴を聞いてくれる人はいるでしょう?」と、何気なく今日誘った理由を聞いたら、彼女は「やさしく聞いてくれそうだったから……」と、顔を赤らめながら返してきた。
ああ、なんて幸せなんだ俺様は。
「今日はトコトン飲もうか」
「飲もう飲もう!」
酒が入ってるせいか、彼女は大胆になってきた。
「どうせなら、私の部屋で飲みませんか?」
ま、マジっすか~!? 酔いがいっぺんに醒めた。
それから一時間後、俺様はいま、彼女の部屋にいる。
彼女はいまシャワーを浴びてる。俺様はさっき浴びたところ。
やっと『店員と客の仲』の関係を打開したと思ったら、もうこんな展開に。
はやい、はやいよスレッガーさん!
彼女がでてきた……どうする俺。
彼女は無言でベットに潜り込んだ……どうするよ俺。
もういい、どうにでもなれ。本能に身をゆだねるのもいいさ。
欲望に溺れて、それから考えよう。
ベットに入り、瞳が重なった。地球上のどの生物よりも彼女は美しい。
その可憐で潤んだ唇をそっと重ねて……
……ここで目が覚めた。
ずいぶん長い夢だった。
今日はとんでもない夢を見てしまった。これも日頃の妄想のおかげか?
目が覚めて、ふと思った。
「もしかして、これは正夢!?」
早速着替えてパチンコ屋に向かう。
彼女がやってきた。夢での展開を思い出し、期待で胸が膨らむ。
「コーヒー、ミルク多めですね?」
……その後、夢ではその後にセリフが……あれ!?
俺様「あのう……」
彼女「は?」
……会話終了。
期待した俺様がバカだった。
儚い初夏の夢だった。新緑が眩しすぎるぜ……OTZ。