ふたりdeぶろぐ
多種多様な趣味を持つふたりのブログ~絵本、プロレス、切手、音楽など~
 




カレルチャペックの2007アイスティーバッグです。
お水に入れておくだけで簡単にアイスティーができます。
濁らないように茶葉を蒸らす時間を気にする、な~んてこともありません

簡単にできるところもいいけれど、やはりここのものは
山田詩子さんのイラストのパッケージが可愛いんですよね~
限定缶がいろいろと発売されるので、どれも欲しくなってしまいます。

それにしても夏に飲むアイスティーって美味しい。
旦那様もゴクゴクいってました

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みんなのベロニカ
ロジャー デュボアザン,Roger Duvoisin,神宮 輝夫
童話館出版

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【タイトル】「みんなのベロニカ」
【出版社】童話館出版
【文・絵】ロジャー・デュボアザン 【訳】神宮輝夫
【定価】1365円 発売中
【ストーリー】かばのベロニカはパンプキンさんの農場に新たにやってきました。そこには池や原っぱがあり、しかも話し相手になる動物たちがたくさんいて、ベロニカは天国だと思いました。でも他の動物たちはベロニカをよそもの扱いしう、遠くから見ているだけで近寄ろうとしません。ベロニカが動物たちに挨拶しても、知らん振り。ベロニカは日ごとにつまらなくなって、食欲もなくしてしまいます。ベロニカがまったく小屋から出てこなくなり、動物たちは逆に気になり始めます・・・。
【感想】ベロニカを心配して動物たちが様子を見にいき、ベロニカが次第に元気になっていくところがこの絵本のハイライトで、小屋から出てきたベロニカを動物たちが出迎える場面は、読んでいて弾けるような盛り上がりを感じる。本当にデュボアザンの絵本は起承転結がしっかりしていて、とても関心する。もちろん、絵も最高だ。
以前佑学社から「かばのベロニカ」シリーズとして5作ほど刊行されていたが、現在はこの作品以外は絶版となっている。


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くろいマントのおじさん (日本傑作絵本シリーズ)
金森 宰司
福音館書店

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【タイトル】「くろいマントのおじさん」 
【出版社】福音館書店
【文・絵】金森宰司
【定価】絶版
【ストーリー】少年が広場で遊んでいたら、くろいマントのおじさんがやってきました。おじさんは持っていた小さいカバンから変わった形のふえを取り出し、ふえを拭き始めました。すると、いつの間にか町の人たちや鳥たちが集まってきました。おじさんは次に大きいほうのカバンから、大きい気球を出しました。おじさんは少年に「乗るかい?」と言います・・・。
【感想】不思議な雰囲気を醸し出している絵本。まったく別世界のような感覚で、少年とおじさんのふれあいを描いている。話や展開は簡単だけど、つい見入ってしまうのは、作者の絵ではないだろうか。人物画はかなり特徴がある。一度見たら忘れられない。ただ、全体的には風景その他、とてもきれいな絵だと思う。
2000年のボローニア児童賞の大賞に選ばれたらしい。作者についてはほとんど知らないが、絵本とは別の分野でイラストを見たことがあるような気もする。
この絵本、残念ながら今年絶版になったそうだ。知らない間に福音館書店のホームページで検索できなくなっている。
【備考】こどものとも524号(1999年11月)


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エヴリー・セカンド・カウンツ
プレイン・ホワイト・ティーズ
カッティング・エッジ

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7月28日付けBillboardシングルチャートで全米1位になったプレイン・ホワイト・ティーズの「Hey There Delilah」。地味な弾き語りのこの曲がアメリカのチャートを制覇したのは少々驚き。でも心地よく優しいメロディを聞くと、売れるのも納得できる。アメリカのitune storeではダウンロードチャートでずっと1位をキープしている。こんな切ない曲に共感できる人々が多いってことかな?

アルバム全体はいまどきのロックバンドだが、この曲だけに限ってよく聞くと、大昔のサイモン&ガーファンクルのような雰囲気も。去年からフレイなど、心に残る曲を作ってくれるバンドがまた少しずつ増えてきているようにも思う。

アルバムも日本ではすでに発売されている。全体を通して是非聴いてみたくなる、そんなバンド。


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プロレスリングノア
2007年7月15日・日本武道館

日テレ杯争奪ジュニアヘビー級タッグリーグ戦公式戦30分1本勝負
○KENTA 石森(go 2 sleep → フォール、21分43秒)丸藤 ●飯伏

丸藤とKENTAの試合にはハズレなし。今回は飯伏が超人技を連発し、凄い試合になった。圧巻だったのはKENTAの蹴りを瞬時の逆エビ反りでよけたり、KENTAに対するムーンサルトプレスで、KENTAにはずされた動きについていって、着地後すぐさまバック宙でフォールにいったところ。これらの飯伏の超人的ムーブひとつひとつに、武道館がどよめいていたようだ。
KENTAの気迫も負けていなかった。鬼気迫る攻撃に、観客は十分楽しんだと思う。テレビで観戦しているファンにも、その気迫は伝わった。最近ビッグマッチがなかったKENTAだが、今回の武道館では間違いなく主役だった。
この試合、今年のベストバウトに選ばれるかもしれないほど、面白い試合だった。

GHCヘビー級選手権試合60分1本勝負
○三沢光晴(変形エメラルドフロージョン⇒フォール、16分44秒)田上明●
※王者が4度目の防衛。 



この試合は、さすが三沢と田上、という感じで、2人の中の試合ではかなり良かったと思う。田上46、三沢45。こんな二人が懸命に戦う姿を見て、とても感動した。三沢のエグい攻撃を、田上は何度も這い上がってきた。三沢の垂直落下のエメラルドと、最後の変形エメラルドは、田上の頭がリング上に突き刺さる衝撃。三沢は試合後、2人の間ではこれ以上できない、と言っていた。そのとおり、今の二人ができる最高の試合だったと思う。
試合後、解説の高山善廣が、三沢のコンディションが以前より良くなっているように思えた、と話していた。さあ、これからの三沢の防衛ロードにも、俄然注目が集まると思われる。

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ディック・ウイッティントンとねこ―イギリスの昔話
マーシャ・ブラウン,まつおか きょうこ
アリス館

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【タイトル】「ディック・ウイッティントンとねこ」
【出版社】アリス館
【再話・絵】マーシャ・ブラウン 【訳】まつおかきょうこ
【定価】1365円 発売中
【ストーリー】むかしイギリスにディック・ウィッティントンという男の子が住んでいました。両親が早く他界したため、まだ働けるほど大きくなかったので、とても苦労しました。ディックはおなかをすかせて村をうろついていると、ロンドンに行く荷馬車の御者がいっしょに来ないかと誘ってくれたため、ついていくことにしました。都会のロンドンではお金持ちになりたいという希望を持っていましたが、実際来てみると、村での生活と同じで、お金にも食べ物にもありつけませんでした。そこへ親切な金持ち商人のフィッツウォーレン氏に助けてもらい、料理番の下働きとして住み込むことになりました。ここで幸せに暮らせるはずが、料理女に厳しくされ、暴力を振るわれ、しかもねずみが出る屋根裏で寝ないといけませんでした。あるひ、一人の殿方が、くつみがきのお駄賃で1ペニーをくれました。次の日町の通りでねこを抱いている女の子から、その1ペニーでねこを譲ってもらいました。ディックは、そのねこを屋根裏に隠します・・・。
【感想】イギリスの昔話とのことで、絵本にしては文が多いが、日本ではあまり聞かない話なので、新鮮に読むことができた。ただ、登場するねこの存在が、最後により大きく描かれていれば、もっと良かったかも。正直、もう少し盛り上がりがあればと感じる。でもこれは昔話なので、変にアレンジするわけにもいかないので、仕方ないのかもしれないが。
絵はマーシャ・ブラウンらしい版画タッチの仕上がりで、「むかしねずみが」と同じような作風か。ただしこの作品は1951年頃。「むかしねずみが」が1962年頃。その間に「せかい1おいしいスープ」「シンデレラ」「長ぐつをはいたねこ」「スズの兵隊」があるので、昔から引き出しが多かった作家であることが分かる。
この作品は1951年コールデコット賞のオナーブックとなっている。最近日本で初めて翻訳本が出版された。
【備考】1951年度コールデコット賞オナーブック


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【タイトル】「あいず」 
【出版社】福音館書店
【文】大沼鉄郎 【絵】沼野正子
【定価】絶版
【ストーリー】友達が野球に誘いに来ました。妹もそれを聞きつけてついてきます。でも、じゃまばかりして野球になりません。そこで明日は声を出さず、鏡の光を合図に、野球を誘うことにしました。次の日、その通りにやると、妹に気付かれずに、野球に出かけることができました。野球が終わって家への帰り道で、仕事をしているおじさんたちを見て、いろいろな合図があることに気付きます・・・。
【感想】マンガチックな仕上がりであるが、それゆえに逆にとても分かりやすい絵本になっている。合図って生活に欠かせないものであり、声を出せない状況や、やむを得ず声で伝えることができない人たちにはとても大切。この本を子どもが読めば、ある程度理解してくれるのでは、と考えると、優れた絵本だと思う。
今年のこどものとも社「知識ライブラリ」10月配本になっている。ということで、一部の人たちは読むことができるが、一般的に限定復刊でもいいから、世に出すべき。「かがくのとも」の絵本は、そういう作品が多く眠っているような気がして、いろいろな事情はあると思うが、とてももったいない気持ちでいっぱい。
【備考】かがくのとも146号(1981年5月)


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トラヴェリング・ウィルベリーズ・コレクション
トラヴェリング・ウィルベリーズ
WARNER MUSIC JAPAN(WP)(M)

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最近、これは買いだと思っているCDがある。、それは、トラヴェリング・ウィルベリーズ。1980年代後半か1990年代前半に、ジョージョ・ハリスン、ロイ・オービソン、トム・ペティ、ボブ・ディラン、ELOのジェフ・リンが結成した伝説のグループ。この手のスーパースター同士のグループって、下手すれば話題だけで終わってしまうこともあるけど、このグループは違った。当時、かなりハマってしまった。ジェフ・リンが入っているのがミソで、あれでロイ・オービソンやトム・ペティがジェフ・リンのプロデュースでアルバムを立て続けに発表復活したし、特にロイ・オービソンは大復活で、シングルがTOP10入りもしてたような。ジェフ・リンは自分でもソロアルバムを出したり、結構当時の音楽シーンをかき回していたように記憶している。

彼らのファーストシングル「Handle With Care]のビデオを見たときは、結構ブっとんだ覚えがある。あの5人が本当にいっしょに演奏しているし、曲もとてもよかったし、MTVでもガンガンかかっていた。その後ロイ・オービソンが亡くなってしまったが、2枚目のアルバムも出してくれて、遊び半分?ではなく結構本気で取り組んでくれてた気がして、本当にいいグループだった。

気がつけば彼らが出した当時のアルバム2枚とも、なかなか入手が難しい状況になっていたようだが、このたび「コレクション」というタイトルで、その2枚が復刻!ジョージも亡くなった今、新しいアルバムは望めないけど、当時のアルバムが今聞けることだけでもうれしい。これは買いだ。

itune storeアメリカでは少し前からダウンロード可能だったが、最近日本でも可能になった。手軽に手に入るけど、やっぱりCDほしいな~・・・。

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去年暮れの三沢に続いて、HAOコレクションの小橋建太バージョンが発売。
今にもあの強烈な逆水平チョップが蘇るような、素晴らしい出来栄えだ。
三沢に続いて、さすがHAO、よく似ている。

ところで、その小橋、6月の定期健診では特に問題はなく、年内復帰に向けて、なんとスパーリングを開始したとの報道があった。高山善廣は「オレがやろうとしたカードを小橋の復帰戦でやりたい」という趣旨の発言をしたようだ。どうやら本当に、年内復帰の可能性もあるかもしれない。

小橋が休んでほぼ1年が経過。復帰がいつ、どんな状態だろうと、必ず会場に駆けつけたいと思っている。とにかく、焦らず頑張ってほしいと願うばかりだ。



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まっくろけのまよなかネコよおはいり

岩波書店

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【タイトル】「まっくろけの まよなかネコよ おはいり」
【出版社】岩波書店
【文】J・ワグナー【絵】R・ブルックス【訳】大岡信
【定価】1890円 発売中
【ストーリー】ローズおばあさんはイヌのジョン・ブラウンと暮らしていました。ジョン・ブラウンはローズおばあさんが大好きで、彼にできる精一杯のやりかたで、ローズおばあさんの世話をしていました。ローズおばあさんはジョン・ブラウンに「わたしたちもうほかに何にもいらないね、ふたりでこうしているだけで幸せだものね」と言いました。ある晩、ローズおばあさんが窓から外を覗くと、ネコらしきものが見えました。ジョンは「ネコなんか、かげもかたちもありゃしないよ」と言いました。でもローズは「あれは確かにネコだよ、行ってミルクをあげておくれ」と言いますが、ジョンは「誰もいやしないったら」と答えるのでした・・・。
【感想】おばあさんがネコに心奪われ、ネコを入れて3人(匹)で暮らしたいのに、イヌのジョンはおばあさんと2人きりで暮らしたいがために、ネコが入ってくるのが面白くない。そういう話だが、単純なようで、何か深いものを感じてしまう。ラストは、なんだかせつない。みんな幸せなのか、これから幸せになるのか、微妙な雰囲気が流れる。見たまま受け取ってもよいし、考えようによっては深く感じられないわけでもない。ということで、共感できるかどうかはともかく、なんだか妙に気になる絵本である。絵もきれい。
この絵本は今年6月に久々に復刊した。

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だいくとおにろく

福音館書店

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【タイトル】「だいくとおにろく」
【出版社】福音館書店
【再話】松居直【絵】赤羽末吉
【定価】840円 発売中
【ストーリー】むかし、あるところに、とても流れの速い大きな川がありました。あまりに速いので、橋をかけても流されてしまい、村人たちは困り果てていました。村人は話し合った結果、この辺で一番名高い大工に、橋をかけてもらえるよう頼みました。大工はどうやって橋をかけようか考えていると、川から大きな鬼が現れました。鬼は「お前がいくら上手な大工でも、ここに橋はかけられまい。けれども、お前のめだまをよこしたら、おれがお前の代わりに橋をかけてやってもいいぞ」と言います・・・。
【感想】とにかく赤羽末吉さんの絵に感動。この話にはこの絵しか考えられないような一体感。そして1980年国際アンデルセン画家賞に輝いた、海外でも理解され通用する作風は、まさに威風堂々。
話は一見あっさりしているようだが、名前というものにこだわりを持つ鬼と、めだまを要求された大工の、ユーモアなやりとりは楽しいし、特にラストの3ページのテンポは昔話の醍醐味を感じることができる。
最近「こどものとも傑作集」から「こどものとも絵本」にリニューアルし、値段も若干上がったが、装丁もその分大きくなり、これからも見ごたえある絵本として活躍していきそうだ。
【備考】こどものとも75号(1962年)


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先日会った友人Mちゃんが「これ、あげる!」と手渡してくれたのは
可愛い小さな紙袋。
開けてみると、中にはこれまた可愛いコトリちゃんが
久しぶりに会う私のために作ってくれたんだそうです。
手芸が得意だとは何となく知っていましたが、本当に上手!

突然の贈り物にグっときてしまいました。
幸せを運んできてくれるコトリちゃん。
大事にするね。ありがとう。

なんとも人(鳥?)の良さそうな顔

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着付け教室、と言っても1日だけの、それも浴衣だけのものですが、行ってきました。
お着物は着れますが、ちゃんと出来る(それも微妙かも)帯の結び方は、
お太鼓(後ろから見ると四角くなったもの)のみで、家にいるだけのときは
特に人目に触れないので、本を見て覚えた自己流のリボン結びなのです。
今回”文庫結び”や”リボン結び”を教えてくれるということで行ってまいりました。
やはり、本で見るのと実際見るのとでは雲泥の差があります。
行ってよかったぁ
先生いわく、忘れないように家に帰ってから、明日、あさっても着てください、とのこと。
早速家でやってみましたが、帯だけなら3分かからずに出来ました
色々なアレンジの方法も教わったので、着る楽しみが増えました。
早く習っとけばよかったなぁ。
あ~、もっと浴衣が欲しくなってしまったよ・・・


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ぴかっごろごろ

福音館書店

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【タイトル】「ぴかっごろごろ」
【出版社】福音館書店
【文】フランクリン・M・ブランリー【絵】エド・エンバリー【訳】山田大介
【定価】品切重版未定or絶版
【ストーリー】空に大きな雲が出ています。地面に近い空気が温められて、ぐんぐん上に上っていき、空気は雲をつきぬけて雲のてっぺんまで広がります。雲は大きく高くなり、広がりながら黒くなっていきます。雲にたどり着く空気は、水蒸気として水分を運び、水滴に変わります。その水滴の中に少し電気(電荷)が含まれています。つまり雲は数え切れないほどの水滴の集まりで、その中には数え切れない電荷があるということになります。稲妻はこの電気の流れなのです。稲妻に続いて雷が鳴ります。稲妻が起こると周りの空気が外側に突き飛ばします。突き飛ばされる速さが音の伝わりより早いため、雷はあんなすごい音がするのです・・・。
【感想】福音館からかつて「たのしいかがく」シリーズとして刊行されていた絵本。1995年頃以降、復刊しておらず、ほかにも「雨とひょう」「うくことしずむこと」「つきのせかい」など、素晴らしい作品群があり、なんとか復刊してほしいものだ。
この作品は、雷が鳴るときピカッと光る稲妻と、ゴロゴロと音をたてる雷の音のメカニズムを、とても分かりやすく説明してくれている。子どもが読むより、もしかしたら大人のほうが楽しめる?のかもしれない。大人が楽しめるということは、科学の絵本らしく、その事象に対するメカニズムがきちんと触れてあって、しかも納得できるということ。そういう意味でこの絵本は、もっと世の中に知られるべきものではないかと思う。重版未定なのか絶版なのかは分からないが、とても惜しい。
絵本の体裁としても、絵はもちろん、なかなかおしゃれに仕上がっており、自分の部屋にディスプレイしておくだけでもGoodな作品といえる。

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たなばた

福音館書店

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【タイトル】「たなばた」
【出版社】福音館書店
【再話】君島久子 【絵】初山滋
【定価】780円 発売中
【ストーリー】昔、天の川の東に、はたおりが上手な7人の天女がいました。その中でも末娘のおりひめは一番上手でした。天の川の西は、人間の世界でした。一人の牛飼いが住んでいましたが、あるひ、飼っている牛から「いま天女たちが天の川へ水浴びに来るので、その中のおりひめの着物を隠してしまいなさい」と言われます。牛飼いは天の川の岸で隠れていると、天女たちが天の川に水浴びに来たので、そっとおりひめの着物を隠してしまいました。天女たちはびっくりして着物を着て去っていきましたが、着物のないおりひめは逃げることができませんでした。牛飼いは「どうかわたしの妻になってください、そうすれば着物はお返しします」とお願いし、おりひめは牛飼いの妻になりましたが・・・。
【感想】この絵本の素晴らしいところは、幻想的な表現だと思う。有名な七夕の話を絵にするときに、下手すれば話に負けてしまいそうだが、独特な解釈で幻想的な絵を創りあげている。さらに、文についても無駄がなく、短い文章で表現するのは難しいはずだが、見事に表現している。
そんな幻想的な表現をしているのにもかかわらず、織姫と引き離される彦星と子どもの悲哀さや、織姫に会いに行くときに遭遇する困難な状況での親子の懸命さなど、ダイナミックさに驚かされる。寓話だと分かっていても、つい7月7日に夜空を見上げてしまいそう。織姫と彦星、今年も逢えたらいいな。
もしかしたら織姫と彦星を引き合わせる場面や、結婚した後に引き離す場面、2人を不憫に思い年1回逢わせるようにする場面など、世の中にはいろいろな話・解釈があると思うが、この絵本に限っていえば、1963年の初版当時の「こどものとも」のページ数、体裁などの制約内で表現した傑作だといえる。
【備考】こどものとも88号(1963年)


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