【タイトル】「しょうがパンぼうや」
【出版社】ほるぷ出版
【作・絵】ポール・ガルドン【訳】ただひろみ
【定価】1,575円 発売中
【ストーリー】むかし、あるところにおじいさんとおばあさんが2人で暮らしていました。2人には子どもがいませんでした。あるひおばあさんはしょうがパンを焼いていましたが、しょうがパンでぼうやをつくってみようと思いつき、男の子の形にして、そのしょうがパンを焼き始めました。そのうちしょうがパンぼうやは、体中が茶色に焼け、熱くてたまらなくなり、逃げだしました。おじいさんとおばあさんはしょうがパンぼうやを追いかけますが、逃げるしょうがパンぼうやに追いつくことができません。しょうがパンぼうやは言います。「つかまえてごらん、できるなら!つかまったりするものか!」・・・。
【感想】「おだんごぱん」と話はほぼ同じ。この話って福音館の「おだんごぱん」やマーシャ・ブラウンの「パンはころころ」(冨山房)などあるけど、元々はロシア民話らしい。その国によって、おだんごになったりパンになったりするんだろう。とりあえず、かなりのカバーバージョンもしくは類似品が多数存在するようだ。
この絵本の場合、パンがころころ転がるのではなく、表紙のように走って逃げていく。ここが「おだんごぱん」と違い、ちょっと読んでてワクワクするところ。あと、最後にキツネと遭遇する場面は、各作品違うと思うが、この作品に限れば、最後まで展開がハラハラしてしまう。それもこれも、しょうがパンが人の姿をしているからかもしれない。
この絵本、ほるぷ出版から2005年、久々に重版された。
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