Versteck von Snufukin

日常生活の色んなことに対して文句を言ったり言わなかったりするブログ。

花火

2006-01-04 23:53:29 | Funky
僕らはトイザラスキッズ(挨拶)

花火しました
真冬に
すっげー寒いのに
東京を凍狂って書いちゃうぐらい寒いのに
花火しました
真冬の花火…韓国映画のタイトルみたいだけど違います

バイト先のカリキュラムに
16:00~17:00 生徒会
って書いてあるんですよ

なんだ?
生徒会って?
高校のとき以来聞いてないフレーズに戸惑いを隠し切れない自分
恐る恐るボスに聞いてみると
要は受験を控えた子供たちへの激励会とのこと
でもやることない
ネタも大して仕込んでない

外寒いし
花火やりたいよね
じゃあやろうか

そんな軽いノリでやってみました

近くの公園に移動し
子供に花火を持たせて
簡単に一般的な注意を述べた後、点火!
いっせいに火を噴く20本近くの花火
悪くないです
これでもうちょっと暗かったらなぁ
なんて思っていると



コラッ!!



公園内に響く怒声


声の方向を向くと
自転車を押すおじいちゃん
そのカゴには飛行機の模型


静まり返る公園
戸惑う子供たち


「こんなとこでみんなの迷惑になるようなことしちゃいかんよ!」


あーめんどくせぇ
せっかくいいとこなのにジャマすんなよ
僕の中の悪い子が目を眠たげな目をこすり始める

「みんな」って誰だ?
俺にはお前以外に一般人は確認できないんだが?


こういう面倒なおじさんには昔からよく絡まれる
そして絡まれたときの対処法がいくつかある
①逃げる
とにかく逃げて、おじさんをぽつーんと一人ぼっちにしてしまい、その様子を想像してほくそえむ。

②ひたすら謝る
こういう手合いは言いたいことを言わせておけばいいので、相手の言うことに対してひたすら「はい。」を繰り返し頭を下げる。

③おっさんを喋れなくする
もうめんどくさくなったら力に訴える。もちろん手加減して、やったあとは逃げる。


おっさんがうだうだ言ってる間、僕はどのパターンでいくべきか考えた
僕が一人だったり
一緒にいるのが悪友だったり
もっと人数が少なかったりすれば
間違いなく①か③だった

でも無難に①を選ぶことにした
どう考えてもこれが一番面白い
合図をきっかけに4人の大人と20数人の子供たちが
蜘蛛の子を散らしたように一斉に走り出す
そんな光景が頭に浮かんだ

そしてそれは現実となって
寒風吹きすさぶ中、孤独に耐えるおじいさんだけが残るはずだった
はずだった

先輩の合図で走り出したはいいものの
子供たちはぽかーんとしている


そうか
そりゃそうか
この子たちにはそういう考えはシュールすぎるか

ということで②か③が残った
しかし実質的に③は使えないし、使わなければならないほど危機的状況ではない

ということで②
そんなこんなでおじいさんの説教を聞くことになった
塾の名前や、個人名がバレると色々と面倒なので
そういう方面に話が行きそうになると
「申し訳ありません」
と頭を下げる俺
頭の中では高島忠信が描かれている
同時にブログで書くことができたと密かに喜ぶ俺

しかしご老体は奇妙なことを言い始める
「これだからこの先の日本が心配だよ」
「最近のお子さんたちは電車の中のマナーが悪いんだよ」
「ホリエモンが偉いとか教えちゃいけないよ。あんなのヤクザと同じだよ。」


老い先短いお前が、日本の将来を心配する必要は無いし
電車の中のマナーなんか知ったこっちゃない。それは学校や家庭の仕事だ。
そもそもホリエモンを賛美する教育なんかしてないし…
これだから「正論」をぶちまけてくる大人はムカつく
っていうかこのオッサンの論理展開力はスゴいな
花火から日本の将来にまで結びつけるなんて
高校のときの担任を思い出すわ
っていうかお前アレだろ?
要は自分が寂しくてかまって欲しいんだろ?
一緒に花火したかったんだろ?

ってな感じで俺が悟り始めたころ
おっさんは自分の論を心おきなくぶちまけて
スッキリしたご様子で帰ろうとしている


去り際に「ごめんね」と女の子に声をかけるおっさん
今頃、子供の味方キャラを演じても遅いんだよ