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バイク・キャンプ・ツーリング

NERIMA爺、遅咲きバイクで人生救われる

2000年10月31日 河原湯温泉~長野草津口~軽井沢

2025年06月13日 | 2000年
10月31日(火)




 午前9時過ぎ、午後3時までには帰宅するつもりで出発。
 関越道を約1時間、松井田妙義まで走り、一旦、国道18号に出て右折。地方道の33号にはいるつもりが、安中との市境いまでいってしまいUターンしてから、33号にはいる。倉淵村を経由して国道406号から、地方道58号経由、大戸口で国道145号を左折。しばらく走り、川原湯温泉に左折。

 紅葉のシーズンで、道には中年から老年のハイカーが溢れている。
 よほど湯にはいろうかと思ったが、あちこちに旅館があり、どこにいっていいのかわからないまま通過してしまう。ただ温泉街の雰囲気はかなりよい。ぽつんと2軒くらいの宿があるくらいのものだと想像していたので、余計にそう思うのかもしれない。看板によると、温泉街は建設中のダムが完成したら、湖底に沈んでしまうらしい。時間はまだ午前11時。今度にしよう。

 今日は、ただ、走るだけ。
 長野原草津口駅あたりからバイパスの145号を走っていると、なにやら、右前方にでかい建物が見えてくる。酒蔵をでかくしたような建物で、どこかの醸造会社がやっているドライブインのようだ。
 駐車場には、団体のバスがかなり停まっている。
 その団体の昼食場所でもあるようだ。――○○御一行様、お疲れさまでした。あたたかい食事が用意してございます。どうぞ、ごゆっくりごくつろぎ下さいませ、などと盛んにアナウンスしている。
 アナウンスが終わると、酒を仕込むときのだみ声のおじさんの歌を、やかましいくらいに繰り返し流す。

 2階のトイレで小。かなり清潔で、金がかかっていそうな便所だ。
 2階踊り場を経由して、じいさま、ばあさまがドヤドヤ、ワヤワヤとエスカレーターで3階にいく。
「お先にどうぞ」
「いえいえ、あんたこそ」
「あら。そう。悪いわねえ~」
 などと、最後尾に残った婆さん2人が、エスカレーターの譲りあいをはじめる。
 こ、こんなとこで、妙な譲り合いをすんな~~。

 団体客の一員のようで、3階の食堂にいくようだ。ついでだ。婆さまたちのあとをついていって、3階の食堂を偵察。かなり広い。イスとテーブルの色で、何カ所かに区切られているようだが、数百人は軽く座れそうな雰囲気だ。入り口手前には、○○御一行様と黒板に白ペンキのようなもので名前の書かれた細長い板が、ざっと見ただけで10本はある。
 一般用の席もあり、数組の人が窓際に陣取り食事をしているようだが、なんだか、ここは高そうなものばかりのようだ。

 ためしに、空港ラウンジのようなカウンターにあるメニューをちらっと開いてみると、カラー写真付きの定食ばかり。値段も高い。こんなものをひとりで食ったって、うまくもなんともないな。
 再び、1階までエスカレーターで下りる。
 土産物の片隅にある「軽食コーナー」でカレーライス600円(セルフサービス)の食券を販売機で購入。
 13番の札をもたされ、まつことしばし、約5分。
「13番さ~ん。おまちどおさま~」
 という呼び声にカレーを取りにいく。

 このあいだのことがあるので、ついカレーの色具合を必要以上にじいっと観察してしまう。今回は、問題ないようだ。業務用のカレーではあるかもしれないが、ちゃんと手間をかけてつくってある。
 味はどうか。
 一口、ほおばる。アジアジ、アジ~。
 ヤケドしそうに、熱い。煮えたぎったカレーのルーをかけたばかりかあ。たぶん、他の客のソバをつくるのにいそがしく、カレーに目がいかなかったのだろう。
 けっこうコクはある。肉も煮こまれていて、口の中で溶けるようにうまい。牛肉だ。これで600円なら満足だ。1本だけ赤くなっている緑の山を観ながら、ゆっくりカレーを食う。

 1階の土産物屋は、酒造屋さんがやっているだけのことはあり、酒やワインがメインのようだ。ただ、なんとなくここで買う気はしない。高そうだ。
 再び、出発しようとバイクのところで、手袋などはめていると、身長160くらいの小柄なじい様がトコトコとわしの横にくると、バイクに向かって「でかいねえ」などと話しかけてくる。人のよさそうな目をキラキラさせている。
「わしも大きいのがほしかったが、足がとどかなくてよ。そのまま転んじゃったらおしまいだからなあ。それで中古で別なの買ってなあ」
 などと、前歯の欠けた口でヒラヒラ笑いながらいう。
 雰囲気が「のたり松太郎」の西尾のじいさまそっくりだ。

 自分は終始、はははと笑うばかり。
 再び145号を進み、すぐに北軽井沢に向かう国道146号に左折。紅葉は、まだ2分くらいといったところか。例年より、ちょっと遅れていると昨夜のテレビでいっていたが、どうもそのようだ。
 北軽の別荘群を横目に見ながら、再び国道18号に合流、碓井峠方面に左折。
 峠付近の山ははさすがに、色づきが進んでいる。一山、鮮やかな紅葉に彩られているものもある。道に積もるように落ち始めている赤、黄の枯葉を、ぱりぱり踏みつぶすような感じで、18号の山道を越える。

 やはり寒いのか、さっき小をしたばかりというのに、もう尿意感がある。
 釜飯・おぎの屋でちょっと休憩。ぶらっと店内を冷やかすように歩いてから、トイレを借りる。駐車場にはX42台、CBRなどが停まっている。
 午後1時45分、再び、松井田妙義インターに乗る。ジャスト1時間で、練馬インター着。総走行距離、ついに6万キロ突破。
 本日の走行距離約350キロ。総走行距離6万60キロ。
 でかいバイクもほしいが、4年4ヶ月・6万キロも走ると愛着が湧いてきて、もっと乗りたいと思うのは人情か。




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