旅の途中で

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「魔球」 「同級生」 「放課後」

2005年10月23日 22時32分48秒 | 
どれも東野圭吾さんの推理小説で、いわゆる学園物と呼ばれる作品。
東野さんは登場人物も舞台設定もさまざまなジャンルを扱っているけれど、その中で特に大好きなのが学園物だ。

どっちの作品も野球部に所属する少年が出てくる。その少年の周りで殺人事件が発生して、そこから物語が展開していくんだけど、学園物というからには、たくさんの学生(この場合は高校生)が登場人物として出てくる。
そして、東野さんの描く学生はみんなとても魅力的だ。
彼らはみんなそれぞれの理由があって、一生懸命学生生活を送っている。

部活動や遊びに精を出す高校生と殺人事件なんて、下手すると無理があるというか、どこか作り物っぽくなるかもしれない。
でも、登場人物達は学生も先生も親も、みんな深い心を持った対等の人間として丁寧に描かれているので、事件や探偵役をする学生の動向もすごくリアル。
(主人公の探偵っぷりも、高校生ならこれくらいだろうなと納得できる、無理のない動きだと思う。変に活躍しないというか。リアルだ・・・)

もうひとつ気に入ったのが、決して事件解決だけを描いているわけじゃないところ。
恋愛や部活動、仲間同士の友情、先生への反発という、学園生活とは切っても切れない物語がちゃんと描かれていて、読み終わった後には推理物を読んだというよりも、青春物を読んだ清々しさが残る。

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「魔球」と「同級生」には野球部が出てくるんだけど、それで思い出した。
最近気になっている「バッテリー」という本。
ベストセラーになっている超有名な本なので、いまさらなんだけど、読んでみようかな~。
絵も素敵なんだよね。目がとても魅力的で。
おもしろいかなぁ。おもしろいんだろうなぁ~

 のち