豊田真大のVOICE OF JOKER

僕たちはひとりではない

超個人的疑問⑤

2012-08-22 01:06:05 | 超個人的疑問
三重県に帰ると大学の友人Iくんと、その友人のSさんが出迎えてくれる。

僕たちの間では「リーラ」を体験してからハグをするということが一般的になっていた。

今では恥ずかしくて出来ないが、その当時は抵抗感もなく女の子とでも自然にハグすることができた。


それから少しも時間が経たない内に僕はこのIくんの友人のSさんが好きになります。

この時に、それから10年くらい解くことができなかった愛情の問題が僕に降り注いできました。

結局Sさんとの関係は上手くいかなかったのですが、このタイミングが「リーラ」での体験とほとんど同時に起こったことで僕は「愛」と「愛情」の違いを全く混同してしまいパニック状態に陥ります。

Sさんとの関係が、完全に絶たれそうだと思った時から、それまでも、今からもたぶんないであろうほぼ絶食状態に何日か陥りました。

そして大学にも通うことがなくなっていきます。


やけくそになって今まで以上にバカバカしいことに感情を発散させようとしてしまいます。

「愛」と「愛情」との違いを認識していないままで、愛を感じた体験的な実感と理解の薄い概念で生きて行くことしかできない。

愛の問題と性の問題と執着(欲)の問題がいっきに噴出して僕に襲ってきたのだから今から考えるとあのパニック精神状態も自然なことではないだろうか。


で、僕はバイト先の友人や、Yくんと遊びながら、またこの世の中でマジメにやっても仕方ない状態へ移行していきます。

その時の僕の気持ちは「愛とは何か、自然な関係とは何か、みんな分かってない」「僕が何かしたら分かるようになるだろう」というものでした。

この経験で煮えたぎる釜の中に放り入れられた僕は「リーラ」の体験の本当らしさと、個人的に経験してきた人間関係での失敗を埋め合わせる必要に駆られます。


で、本の中に秘密が書いてあるかもしれない(笑)

まあ本を読むのが好きだった傾向がここで出てきて色々な心理学や精神世界系の本を探すようになります。

しかし、どれを読んでみても心底感動するものがない。

あるとき、コリンウィルソンの『アウトサイダー』か澁澤達彦さんの本か忘れたが、どちらかでゲオルギー・イワーノヴィッチ・グルジェフという人を知って興味が沸く。

名古屋の大きめの書店へ行き『グルジェフ弟子たちに語る』という本を買ってきて読んだが、これしかないと思った。


彼の本の中では自己想起という概念が語られているが僕はこれが大好きになり、適当に思いついては挑戦しだしたりした。


同時にYくんとは音楽のことで夢中になり、バイト先(カラオケ店)の友人ともバンドやろうぜーと浮かれている。


たいして練習もしないのにオレは音楽で食いたいと思い、東京の専門学校へ行こうとした。

お金ないので、新聞配達でもしたら奨学金がもらえていけるらしいと知り、電話して次の月くらいに東京へ行った。

音楽や芸術が、社会を変えたことなど一度もないのになぜ僕は興奮していたのか(笑)

ちなみに僕の音楽はめちゃくちゃなので、お笑いのネタにもなりません。

たいていの人が凍り付いてどん引きしますが、友人のYくんだけはおもしろがってくれます。

いろんな機械が壊れたり、体調が悪くなったりするとも言われます。


僕は、今になっては恥ずかしいので忘れてしまいたいですが(笑)


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