衝動的に家を飛び出すと、コンビニでお茶を買い、Yくんへ電話する。
時間があいていたら一緒に行こうと思ったのですが、大変忙しい状況です。
神事に関する仕事の準備で、いろいろとやることがある様子でした。
ガソリンを入れて、ナビで禅寺付近へ出発します。
10月12日、日曜日の朝に座禅会があるという情報を見たので、それに参加しようと思ったのです。
ドライブしていく間は、様々な、過去の出来事を追いながら、いい気分です。
ひとりだと寂しくなるかなと思っていましたが、案外、そういうこともない。
逆に構われなくなること、日常からの脱出感があって、楽しい、楽しい。
2時間半ほど走って、目的地周辺の市街地で食事を楽しんでから、深夜に寝ます。
車中泊ですね。
5時半ごろにおきてきて、お寺を目指しますが、ナビの設定を間違えて少し迷う。
お寺が見えてきて車を止めるが、朝早すぎて、ほんとうに座禅会が開催されるのかなとか、いきなり連絡もなしで行っていいものなのかとか、もしかして一般の人ではなく、その宗派の人しか参加できないのではないかとか、とにかくドキドキしてしまう。
一応、ここであっているのかを車を降りて見てくることにした。
入り口を見ると○○寺とあり、間違いない。
その横に『仏道とは自己なり』と刻まれている!
うわっ、きた、コレ。
かっこいいじゃないかああああああああと痺れてしまう(笑い)
しかし、入り口は工事中のように止めてある。
うーん、やっぱり開いてないのだろうか??
一度車に戻って、コンビニへ行き、トイレを済ませてコーヒーを買う。
座禅中にトイレに行きたくなったら不味いという恐怖心があったのであります。
とにかく、この時点で、半端ない緊張状態にありました、笑
お寺へ戻って恐る恐る、中へと歩いていく。
うーむ、不審者だと思われたらどうしよう・・・・・・。
一般人は参加不能だったり、連絡もなしはさすがに不味いよなあ。
と、横見ると、車が2台連れ立って走ってくる。
あ、これは、禅会に参加する人たちではないだろうか。
よく目の前を見ると、大きな駐車場があるではないですか。
どうも僕はお寺の裏に止めてしまったようで、入り口は別にあったのでした。
禅堂らしきところから、女性が歩いて見えたので「おはようございます」
「あの、座禅会に参加したいんですが・・・・・・」
この時点で凄まじく、挙動不審な僕(苦笑)
MAX緊張じょうたい突入中であります!
「あ、こちらですよ」と門の向こうを指してくれる。
「あの……一般でも大丈夫ですか??」
「大丈夫ですよ」と向こうへ歩いていかれます。
おお良かった!
お寺の禅堂の入り口に立って中を覗き込む僕。
誰も居ないのかな?
ガラガラと扉を開けて中へ入ると、仏像の間です。
右横の部屋の端のほうで、寝転んでリラックスしている男性の方が居る。
これは、もしかして、そんなに気を使わなくてもいいのかと思い、賽銭箱の横で胡坐をかいて座っていた。
すると!
あとから見える方々が、みなさん、礼儀正しく拝仏をして浄銭をする。
しまったと思ったが、まあ、あとからしましたw
次々と人が見えて、初めての女性2人も来て見えるようでした。
僕はなにをしたらいいのか分からず、ぼけっと座っている。
みなさん、歩いて奥のほうへ行っているが、トイレだろうかと思っていると、親切な男性の方が「はじめてですか?」と声をかけてくれた。
「あ、はい」
「僕が説明するので着いてきてください」
「ありがとうございます」
おお、救われたと思いましたw
で、拳とパーを胸の前で合わせてくださいと言われたので、そのようにして歩きます。
階段の前で「ここからは、しゃべれませんので」
「あ、はい」
これは、本格的な雰囲気になってきたなと思っている僕。
階段を下りて、禅道場が目に入ってくる。
うわっ、めっちゃ本格的な道場があるんだと思って、緊張します。
あの面壁して座る、よく映像でしか見たことがない、座禅場です。
前の男性の所作を真似して礼を尽くして、座る場所へと昇る。
座布団を2枚重ね合わせた上に、丸い枕のようなフワフワしたものがある。
その上に座るので、家で座布団を2つ折りにしてやっていたときよりも楽である。
楽というか、気持ちいいくらいだ。
「左足を右足に乗せて、左手を右手に乗せて、あと薄目で」と男性が教えてくれます。
家でやっているときは、目を瞑っていましたが、教えられたとおりに座ります。
朝の風と鳥の声が気持ちいい。
いつもは感覚に還るという循環リラックス法をしていましたが、ここでは、なにも考えずに、ボケーっと座っていました。
静けさが凄まじい。
静けさに触れるというのは、このことかという深まった静けさ。
何の人間の動きも無い。
自然、そのままの静けさが、心地いい。
心地いい。
その気持ちよさに触れながら、ボケーっとしていたら、鐘の音が鳴る。
ああ、ここに触れる。
この、ここに鐘の音が触れるのである。
静けさと鐘の音が触れあるこの己の、そこのそれ。
ふっと振り返ると、人数が凄く増えていて、こんなにたくさんの人がいて、あの静けさかと驚嘆する。
例によって、前の人(今度は女性だった)の真似をしながら道場を出ました。
<つづく>
時間があいていたら一緒に行こうと思ったのですが、大変忙しい状況です。
神事に関する仕事の準備で、いろいろとやることがある様子でした。
ガソリンを入れて、ナビで禅寺付近へ出発します。
10月12日、日曜日の朝に座禅会があるという情報を見たので、それに参加しようと思ったのです。
ドライブしていく間は、様々な、過去の出来事を追いながら、いい気分です。
ひとりだと寂しくなるかなと思っていましたが、案外、そういうこともない。
逆に構われなくなること、日常からの脱出感があって、楽しい、楽しい。
2時間半ほど走って、目的地周辺の市街地で食事を楽しんでから、深夜に寝ます。
車中泊ですね。
5時半ごろにおきてきて、お寺を目指しますが、ナビの設定を間違えて少し迷う。
お寺が見えてきて車を止めるが、朝早すぎて、ほんとうに座禅会が開催されるのかなとか、いきなり連絡もなしで行っていいものなのかとか、もしかして一般の人ではなく、その宗派の人しか参加できないのではないかとか、とにかくドキドキしてしまう。
一応、ここであっているのかを車を降りて見てくることにした。
入り口を見ると○○寺とあり、間違いない。
その横に『仏道とは自己なり』と刻まれている!
うわっ、きた、コレ。
かっこいいじゃないかああああああああと痺れてしまう(笑い)
しかし、入り口は工事中のように止めてある。
うーん、やっぱり開いてないのだろうか??
一度車に戻って、コンビニへ行き、トイレを済ませてコーヒーを買う。
座禅中にトイレに行きたくなったら不味いという恐怖心があったのであります。
とにかく、この時点で、半端ない緊張状態にありました、笑
お寺へ戻って恐る恐る、中へと歩いていく。
うーむ、不審者だと思われたらどうしよう・・・・・・。
一般人は参加不能だったり、連絡もなしはさすがに不味いよなあ。
と、横見ると、車が2台連れ立って走ってくる。
あ、これは、禅会に参加する人たちではないだろうか。
よく目の前を見ると、大きな駐車場があるではないですか。
どうも僕はお寺の裏に止めてしまったようで、入り口は別にあったのでした。
禅堂らしきところから、女性が歩いて見えたので「おはようございます」
「あの、座禅会に参加したいんですが・・・・・・」
この時点で凄まじく、挙動不審な僕(苦笑)
MAX緊張じょうたい突入中であります!
「あ、こちらですよ」と門の向こうを指してくれる。
「あの……一般でも大丈夫ですか??」
「大丈夫ですよ」と向こうへ歩いていかれます。
おお良かった!
お寺の禅堂の入り口に立って中を覗き込む僕。
誰も居ないのかな?
ガラガラと扉を開けて中へ入ると、仏像の間です。
右横の部屋の端のほうで、寝転んでリラックスしている男性の方が居る。
これは、もしかして、そんなに気を使わなくてもいいのかと思い、賽銭箱の横で胡坐をかいて座っていた。
すると!
あとから見える方々が、みなさん、礼儀正しく拝仏をして浄銭をする。
しまったと思ったが、まあ、あとからしましたw
次々と人が見えて、初めての女性2人も来て見えるようでした。
僕はなにをしたらいいのか分からず、ぼけっと座っている。
みなさん、歩いて奥のほうへ行っているが、トイレだろうかと思っていると、親切な男性の方が「はじめてですか?」と声をかけてくれた。
「あ、はい」
「僕が説明するので着いてきてください」
「ありがとうございます」
おお、救われたと思いましたw
で、拳とパーを胸の前で合わせてくださいと言われたので、そのようにして歩きます。
階段の前で「ここからは、しゃべれませんので」
「あ、はい」
これは、本格的な雰囲気になってきたなと思っている僕。
階段を下りて、禅道場が目に入ってくる。
うわっ、めっちゃ本格的な道場があるんだと思って、緊張します。
あの面壁して座る、よく映像でしか見たことがない、座禅場です。
前の男性の所作を真似して礼を尽くして、座る場所へと昇る。
座布団を2枚重ね合わせた上に、丸い枕のようなフワフワしたものがある。
その上に座るので、家で座布団を2つ折りにしてやっていたときよりも楽である。
楽というか、気持ちいいくらいだ。
「左足を右足に乗せて、左手を右手に乗せて、あと薄目で」と男性が教えてくれます。
家でやっているときは、目を瞑っていましたが、教えられたとおりに座ります。
朝の風と鳥の声が気持ちいい。
いつもは感覚に還るという循環リラックス法をしていましたが、ここでは、なにも考えずに、ボケーっと座っていました。
静けさが凄まじい。
静けさに触れるというのは、このことかという深まった静けさ。
何の人間の動きも無い。
自然、そのままの静けさが、心地いい。
心地いい。
その気持ちよさに触れながら、ボケーっとしていたら、鐘の音が鳴る。
ああ、ここに触れる。
この、ここに鐘の音が触れるのである。
静けさと鐘の音が触れあるこの己の、そこのそれ。
ふっと振り返ると、人数が凄く増えていて、こんなにたくさんの人がいて、あの静けさかと驚嘆する。
例によって、前の人(今度は女性だった)の真似をしながら道場を出ました。
<つづく>
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