原作のパロディに挑戦してみた(
作品4)。
作品4:せんたくもの再び
分かるとは思うが、元ネタは第2巻に収録されている「せんたくもの」。この話を見たときに、このネタを思いつき、いつ、どういう形式で描こうかとずっと考え、ようやく絵を描ける気分になったので完成させてみた。それでは、1コマずつ原作とよく見比べてみよう。
1コマ目を比べてみると、まず矢印の場所が違う。何か重大な意味があるのかと思いきや、実は全く意味が無い。場所を変えてみたかったから変えただけである。そして、洗濯物を干す道具が違う。こっちの変更は非常に重大だ。原作のままだと、パロディ3-4コマ目で違和感が出てきてしまう。また、洗濯物の種類が違うことを暗示している。
2コマ目を比べてみると、「がららら」という効果音が無いことに気付く。これは閲覧者参加型漫画を目指した結果であり、このコマでは閲覧者自身が「がららら」と実世界で音を表現しなければならない(ということをさっき思いついた)。そして、麻生さんの表情が異なっている。別に絵が下手だから異なって見えているわけではない。タイトルに「再び」がついている通り、原作の「せんたくもの」が前提となっているためであり、この時点で麻生さん自身も洗濯物とクロが絡んでいることを予想できているはずである。
3コマ目を比べてみると、クロの状態が異なっている。 3コマ目と言うのは「転」のコマであり、かなり重要なポイントだ。原作では、このコマで読者が期待するであろう洗濯物の状態を示すだけでなく、前2コマには出てこなかったクロを絡めることにより、読者の期待を良い意味で裏切ることに成功している。一方、パロディでは既にこのコマで洗濯物とクロの絡みが出てくることが分かっており、単に洗濯物の種類を変えたとしても、洗濯物とクロを原作と同じ配置にするのでは面白みが無くなり、「転」の要素が欠如する。しかし、洗濯物の種類が変われば、それに相応しい洗濯物とクロの配置があるはずである。この再配置を行うことで、「転」としてみた。
4コマ目では、麻生さんがクロから洗濯物を取り返すシーンである。このコマは当然ながら「結」であり、話が完結する。原作とパロディでは構図としてはほぼ同じにしたつもりであり、このコマを大幅に作り変える必要性はそれほど無い。ただ、麻生さんの表情が少し異なっており、ちょっと恥ずかしがってる感じに・・・・・・見えればいいなぁ。そして、3コマ目の再配置により、このコマのセリフは大幅に変更されている。ここでただ単に「被り物」と表現したのでは原作3コマ目と4コマ目の関係とパロディ3コマ目と4コマ目の関係は意味としては等価になってしまい、面白くなくなってしまう。そこで、「タイムボカン」という誰でも知っているアニメを連想させることで、「結」が弱くなることを防いでいる。
次に、知らない人がもしかしたらいるかもしれないので、タイムボカンネタについて書いておこう。
ここで麻生さんの言う「タイムボカン」とは、アニメ全体のことではなく、タイムボカンに出てくる主人公達や悪玉女ボスの服装で頭につけてる2個の凸状のものが付いた被り物のことである(実際にその絵を見たい人は、タツノコプロのWebサイトで確認できる)。この2個の凸は何なのか、それについては「タイムボカン全集」に書かれている。キャラクターデザインをした人によると、「何なのかよく分からんが実はブラジャー」という話になっている。
このアニメは1975年から約1年間フジテレビ系列で放送されていたが、麻生さんはなぜ知っていたのだろう? 1980年代は地上波テレビで再放送をよくしていたんだが、九州でもやってたんかな~?近年では衛星放送が発達してきており、CSやCATVで過去の名作をよく放送しているんだが・・・・・・ちょっと前までタイムボカンを含む古いアニメばっかりだったのに、最近は本当に最近のアニメが増えてきた。まぁでも過去にタイムボカンをやってたし、今も確かどこぞのチャンネルで放送してたはず。そーゆーわけで、麻生さんもタイムボカンを見る機会が全く無かったわけではないというわけだ。