こんにちは
去年イギリスの湖水地方を旅行したときに、ウィンダミア湖の湖畔の町ボウネスにあるピーター
ラビットの展示館を見に行きました。
湖水地方というのはイギリスの中西部、北部のスコットランドの下あたりに位置しています。
広大な渓谷に大小たくさんの氷河湖が点在し、美しい大自然の景観で人気のあるエリア。
絵本の「ピーターラビット」はその湖水地方の自然の中に生きている小動物たちを描いています。
↓ウィンダミア湖はその中でも最も大きな湖で観光客を乗せたクルーズ船が往来し、ボウネスの町
は思いのほか開けた観光地でした。この日はあいにくお天気が悪くて湖の色も冴えません。
↓湖から、ボウネスの町の中を数分歩いて展示館に着きました。
↓チケットを買って中に入ったエントランス。
↓作者のビアトリクス・ポター(1866~ 1943)の蝋人形が出迎えてくれました。
ロンドンの都会っ子だった彼女は、湖水地方の自然の美しさに魅了され、ウィンダミア湖畔の
ニアソーリー村に移住してきて、自然の中の小動物を描きながら生涯を送りました。
実はわたしはピーターラビットのファン。今回ほんとうはべアトリクス・ポターが住んでいた
ニアソーリー村のヒルトップ農場に行きたかったのですけど、諸事情のため行けなくて残念。
↓森の中の小径のような暗い通路の両サイドに、絵本の世界がジオラマになってスポットライトに
照らし出されていました。絵本の世界に迷い込んだような感じです。
絵本に描かれているシーンが忠実に再現されていました。
たとえば・・
↓マクレガーさんの畑に行かないように母親がピーターに厳しく言って聞かせているシーン。
ピーターたちのお父さんはマクレガーさんの畑で捕まって、ウサギ肉のパイにして食べられたのです。
ピーターは悪戯ばかりしている困った子ウサギ。
↓ところが、やっぱりマクレガーさんの畑に行き、おいしい作物を食べ散らすピーター。
畑仕事をしていたマクレガーさんにばったり出くわして。泥棒!と追いかけられる羽目に。
↓ピーターは逃げ回りますが、逃げる途中で畑のアミに引っかかってしまい大変なことに。
結局は逃げおおせることができましたが。
以上は、「ピーターラビット」の第一巻に入っている、ピーターラビットの中でも最も有名なお話。
「ピーターラビット」にはウサギのほかにもたくさんの小動物のキャラクターが登場します。
こねこのトム。↓
↓アヒルのジマイマは、ピーター・グッズにもよく描かれている人気のキャラクター。
その他、↓ハリネズミのティギーおばさんや子豚のピグリンブランド、リスのナトキンなどなど。
人形よりもやはり、ポターの絵のほうがずっと可愛いですね。
ディズニーの動物たちのキャラクターは、動的でエネルギッシュな感じですけど、ポターの動物
は静的で優しくてはかない感じを受けます。
明日にも天災にあったり、殺されてしまうかもしれない弱い小動物たちが村社会を作り、親兄弟、
叔父叔母従兄弟、隣人友人などと日々の生活を営んでいる姿が擬人化されて描かれていますので、
わたしたち人間も同じようにはかない存在だなあと思ったりします。
次回はもう一回だけ、展示館の中と中世の面影を残すボウネスの田舎町の様子などをご案内したい
と思っています。