Mercy's Cafe

R&Bが好きなMJKのエンターテインメント日記

離愁/多島斗志之

2011-03-17 17:00:41 | 書籍
何度も読んだ「症例A」の作者が書いた純愛小説。

今のわたしたちが交わす言葉は 恋人たちの甘い台詞の交換などではありませんよね。そんな気楽なものではありませんよね。だから 深い覚悟から出た言葉だけをお伝へします。

そんな言葉で始まる小説。
少年時代にそれほどの関わりを持たなかった叔母の生前の秘密を紐解いていく内容は、ややもすると単調になりがちな第三者の手記をも交えつつ、なかなかの読み応えだった。
そして描かれていたのは、主人公ではなく、叔母の純愛だった。
第二次世界大戦の前後の話。
やはり、純愛とはもはや過去の遺産なのかな。
これだけ物に溢れ、情報も氾濫している現代では、純情もままならないのかもしれない、と思わずにはいられない。




恋愛中毒/山本文緒

2011-03-17 16:51:51 | 書籍
1998年の作品。
吉川英治文学新人賞を受賞した小説ということで、タイトルと相まって気になったので読んでみた。
はじめは、若い青年の恋模様かと思って読んだら、あっというまに30代女性の手記風になって、これはもしやオムニバスかと思ったら、それも違って、結局は最後まで30代女性の手記だった。
なんだか、裏切られたのか何なのかよくわからないけれど、結果的にはすごく面白かった。
最後の最後に、青年の話とリンクするところが、さらに興味深かった。
なるほど、男の視点と女の視点では、根本的に異なるのかもしれない。
心に残る小説だった。




KARA

2011-03-15 16:24:53 | 音楽
もともとは少女時代のほうが好きで、3年前からYOUTUBEで見たりしていた。
たしか、当時撮影していた「プライド」という映画の監督だった金子さんがいち早く大ファンだった様子で、その話をされて、家で試しに聞いてみたらスゴくよかったから、それ以来自分も好きになった。
そのうちに、劇団ひとりがテレビでKARAがいいという話を頻繁にするようになり、しかしルックス的にはどう考えても少女時代のほうがかわいい気がしたのだけど、これも試しにTSUTAYAでCDを借りて聞いてみたら、意外によかった。
いや、ルックスを差し引くと、もしかしたらKARAのほうが音楽的には上かもしれないなとも思った。
しかし、少女時代の曲は、じつに少女時代らしいけど、KARAの曲はKARAが歌わなくてもいい曲に違いない。
そう考えると、いったいどちらに軍配があがるのだろう?