風薫る5月
お休みいかがお過ごしですか?
今年は思いのほか風が強く
花粉症もまだまだ続くようです。
窓から見えるお隣のマンションの駐車場は空。
皆さん、出かけているのですね。
私はというと、人ごみを避ける予定をポツポツと。
懐かしい友人に会いに房総半島へいって
友人の自宅でBBQ。
もうひとりの友人の横浜のところでは
シアトルから懐かしい夫妻が立ち寄ってくれ
ふたりを囲んで懐かしい同窓会。
長年勤めた会社を離れた友人。
部下を持つ責任あるポジションを手放して
また新しい仕事を始めました。
バレエも続けているとか。。
1月の発表会のビデオを見せてくれました。すごいすごい笑。
バレエはヴァリエーションのクラスが始まって
先生にズバリと指摘される自分の姿にドキドキしながら
修正しようと練習に励んでいます。
先生の選曲や振付けがいちいち好み。
小さなしごと、
海のむこうから可愛いリボンが届いたり
チャームを作ってお届けしたり
お客さまに喜んでもらえて
嬉しいです。
*
<5月の小さな心がけ>
・部屋も心もクリーンに
・ストレッチを深く柔軟性をつける
・日焼けしないように、予防と手入れ
・本をじっくりと読む(よい本、ようやく順番がまわってきました)
・DIYペインティングはじめ(友人がプライベートWSをやってくれました)
・母に感謝。家族の時間を大切に
・ベランダのガーデンを良いかたちに
*
素敵な5月を!
長く続けているバレエ。
私にとって学生時代の泳ぐことのように
人生の一部になっています。
会社を離れて約4年。
慎ましく暮らしていますが
バレエのためには時々贅沢を。
年に数回だけ舞台を観たり
こうした新しいウエアを迎えることで
やる気を出したりしています。
写真のウエアは
3月の誕生日に自分へのプレゼントにと、2月にセミオーダーしたもの。
控えめなカラートーンの一着は
鎖骨周辺、背中がメッシュで
首元、後ろのウエストラインが黒のベロア。
とてもお気に入りの一枚です。
さぁレッスン頑張るぞー笑。
パリオペラ座バレエのエトワール3名による
「Stars in the moonlight」を観てきました。
派手な舞台装置はないかわりに、ピアノやヴァイオリンの生演奏をバックに、
ソロやパドドゥをじっくり観れるプログラムは大人のエレガンスがいっぱい。
NHK「真田丸」の主題歌でヴァイオリンを弾いている三浦文彰さんのパッションあふれる
演奏もたっぷりで、22歳の才能がほとばしっていました。
今年初めてのバレエ鑑賞、とてもよかったです。
テクニックはもちろんのこと、
表現する肉体そのものがとびきり美しいエトワールたち。
エルヴェ・モローは☆のとき以来です。
長い手足を優雅に用いた、あたたかみのある大きなダンス。
そしてレペットのミューズでもある
ドロテ・ジルベールは出産を経てますますキレイに。
年齢を重ねて、すこしスリムになり
パンっとした張りのある肌から、しっとりとしたかげのある肌へ
それがまた、とっても美しい。
どうしてあんなにアムールたっぷりに踊れるんだろう?
(c)James Bort
自分ももっと女性らしさを大切に踊らなくては、、、と思いました。
いい舞台は、極上のバレエレッスンです。
帰りにピュアホワイトのサーキュラースカートを買って(笑)
きょうもレッスンをしてきました。
*
今年は英国ロイヤルバレエも来日。
「ロミオとジュリエット」がプログラムにありました♪
それからバレエ映画もたくさん。
よい年になりそうです。
(c)Maria Doval Ballet
ここのところ空気がヒンヤリ。
外を歩いていても、家にいてもいつのまにか
首もとが冷たくなっていることがあってハッとします。
花粉は絶好調。2日も連続で長い散歩とお花見をしたこともあって
さすがに辛いですが、もう少しの我慢。
*
4月はじめての土曜日。
以前からブログでコメントをいただいたり
marble* marcheにご協力いただいた方のおじょうさまの
バレエ発表会によんでいただいて、目黒区のとあるホールへ行ってきました。
会場に着くと、ごあいさつ。
Mさんが駆け寄ってくださり、初めての「ご対面」♪
うちの椅子をmarcheで買っていただいたので、お礼をしたら
客席にいるご主人と息子さんに
「ぐりとぐらの椅子のヒトよー」とご紹介いただきました(笑)。
真後ろにAVスタッフがいる、とてもいい席をいただいて
小作品と幕もの「ドン・キホーテ」を鑑賞しました。
東京バレエ団の現役ダンサーも出演していて、舞台美術も本格的なことに加えて
たくさんいるバレリーナたちのレベルが高くてびっくり。
大人でも間違えそうな複雑なステップをきちんとそろえて
そして、全員とびきりの笑顔で!
相当練習したんだろうなぁ。。と感動しました。
*
Mさんのおじょうさん、Mちゃんはすぐにわかりました。
とてもリズム感があって、はっきりしたお顔立ちに
笑顔がすごくいいのです。
こどもたちの楽しんで踊っている姿を観て
何かじわじわと来るものが。
「踊ることを心から楽しむ」
小さいバレリーナから、バレエの大切なことを教えてもらいました。
Mさん、Mちゃん、ありがとうございました。
(photographer unknown)
きのうは今年最後のレッスン、踊り納め。
ことしのお稽古は合計76回でした。
*
reverence(レヴェランス)
舞台のバレエダンサーが、お客様に、
そして私たちがレッスンの最初と最後にする、教師へのお辞儀を意味する言葉、
辞書では
「深い愛情・尊敬をもった崇敬、尊敬、敬意」
とあります。
レッスンのたびにスタジオの先生と交わす一礼。
私はいつも、先生へと同時に
バレエという芸術に対して、愛情と感謝をこめて
レヴェランスをしています(つもり)。
スタジオの外、個人生活では、今年もいろいろなことがありました。
よいことも、辛いことも。
どんな日々を送っていても、バレエは常に私の心のよりどころ。
13年間、それは家族のように、いつも一緒にいて
何があっても変わらない存在でした。
いつも繰り返されるルーチーン。
大きな荷物をかかえてスタジオ入り。
髪をまとめ、大好きなウエアに身をつつみ
履き古したバレエシューズをはいて
2時間というあいだ、背筋をのばして、鏡でラインをチェックして
音楽を全身で聴いて、懸命に手足を延ばして、
飛んでまわって(笑)汗をたくさんかいて
先生や上手な人のラインを参考にして、頭とカラダをフル回転しながら
のびのびと練習する。
こうして自分の個性と向き合い、真剣に集中する時間でした。
目に見えないバレエの神様に、心から感謝。
足首や膝など、弱いところが
ときどき悲鳴をあげるので
来年もゆっくりと私のペースで
大好きなバレエと向き合えるよう、
こうしていつまでもレッスンを楽しみにしたり
バレエを心から慈しむ気持ちを大切にしたいと思っています。
雨の日曜日、いかがお過ごしですか?
(Photo by Cheryl Angear)
ふりかえって、今週は3度もバレエレッスンに行くことができました。
疲れている、カラダが不調=バレエの調子も悪い、という図式は
必ずしもあてはまらず。
むしろ余分な力が抜けて、バランスがとりやすいとか
今回のように旅で足を酷使しても、かえって血行がよくなってポワントの調子がよい、
という発見もあり。
だから足の故障や、発熱でフラフラ、などでなければなるべくレッスンに行くようにしていて
カラダの具合は毎日違うというのを実感しています。
月曜日久しぶりに受けた、現役バレリーナS先生のレッスン。
私の後ろに来るなり、肩甲骨の下のあたりをつかんで上にひきあげる。
そしてセゴン(横に)あげた脚をグリグリっと外旋、その上で
これでもかというぐらい甲を押し出す。
いつも注意されるのはそこ。
先生は、大人からバレエを始めた私のカラダに、限界があるのはご存知のうえで
それでも、触ることでそこを意識を向けるよう指導してくださる。
(Photo by Cheryl Angear)
O先生のレッスン。
このところ背中を意識するようにしているので
レッスンが終わると、肩甲骨周囲の筋肉痛がやんわりと始まる。
先生が何度も言う「上体を引き上げて、肩と肩甲骨を下げて、肋骨は閉まって」。
カラダがひきあがっていれば、もっと楽に軽やかに素早く踊れる。
見る人にとっても、それは同じ。
ガチガチの重い踊り、あるいはフニャフニャとした軟体動物のような踊り
これは初心者にありがちな、芯のない踊り。
静止のポーズでも足元がグラつき
すべての体重を受け止める足は、どんどん太くなります。
*
それ以外に、先生を見て気をつけていること。
蛙の足の吸盤のように、床に足の指を密着させること。
レッスンをするO先生の足はまさに蛙
うしろから見たときに、シューズのなかで
パーをしているように小指がひらいて床をつかんでいるのが見える。
美しいポワントワークになくてはならない「蛙」の足指。
仕事ならパソコンや辞書、写真ならカメラやレンズと「道具」で少しは補えるものとは違い
「道具はじぶんのカラダだけ」のバレエ。
10数年やって、同じようなレッスンをしていても
毎回何かしら気づきがあり、新しい課題が見えてきます。
こういう感覚、なかなか他にないものです。
(アリーナ・コジョカルのポワント)
きのうは、いよいよポワントが潰れて(柔らかくなって)しまった。
周囲は数ヶ月でポワントが潰れるのに
(ロシアのカタいシューズという言い訳もあるけれど)
2年半も持ってしまった私のポワントは、足の弱さを物語っています。
でも謙虚にじぶんのカラダに向き合っていきたいと思います。
*
沿線のとなり街にオープンしたヨガスタジオ
体幹を整えるレッスンがあるようなので、体験に行ってみます。
すべてはバレエのため。
(c) Ballet News
きょうのバレエレッスン
ここのところずっと座って事務作業をしているせいか
股関節がとってもカタかった。
理想はこの写真のような180度開く股関節なのだけど
今だにカタい。70代の母よりカタい(!)
きょうも湿気があがるなかで2時間のレッスン。
水性のサラサラとした汗が上半身を中心にジワっと出て来ます。
基本のバーレッスンから、センターまで
バレエはゆっくりと全身の筋肉をのばしていくので
筋肉は細く長くついていきます。
レッスンを休むと上半身にうっすらと脂肪がつく私。
体重や姿勢は変わらなくても、スタジオの鏡は正直です。
それでもレッスンあとは、心地よい疲れとともに気分爽快に。
何より嬉しいのはこの時期、肌がしっとり、ツルっとすること。
明日はゴッドハンドのOさんにたくさんほぐしてもらおう。
*
次から次へと書類に追われた作業もそろそろ終盤。
あいまに展覧会に行ったり、バレエの舞台を観たり、
近所にできたStarbucksまで散歩してみたり、
友人に会って近況を報告したり。
ほどほどに気分転換もしています。
今月の反省は、つい熱中して実用本を知恵熱が出るほど読んだり、
エアコンをつけたまま、うたた寝をしたこと。
毎年、7月は体調をくずしています。
8月はもうすこし健康で余裕のある月にしたいです。
(ある日のスナップ。バレエ舞台を観にいく)
きょうもまた「バレエつぶやき」です。
バレエにまったく興味のないかたは、無視してくださいね♪
*
春だから
新しいものに触れようと思い
近隣のバレエスタジオのオープンクラスに行ってみました。
沿線の駅から3分
マンションの1階をバレエ用に改造したスタジオ。
先生はパリとドイツのバレエ団にいらっしゃった方で
身長が170cm以上あって、もう頭の先から足の先までバレエのために
生まれてきたような女性。
素質に加えて長いあいだの鍛錬によってできた、ポジションのひとつひとつの
お手本を示していただきながら
まったくブレのないカラダで踊るのはなんて、無駄がなく、安全で
軽やかなんだろうと思いました。
それはもう私のように、何十年も普通に過ごしてきて
ある日突然バレエの世界に足を踏み入れたニンゲンには
「限界を感じる」ずっと以前に「スタートが違う」もの。
美しい先生の動きを、まるで別の生きものを見るように眺めていました。
先生から見た、私たちの「無駄な」部分を少しでも矯正しようとする訓練。
軸にきちんと立つ練習をしつこくしつこく
本当にごまかしのきかないレッスンで
とても勉強になりました。
新しい方に教えていただくレッスンでは
必ず新しい気づきがあります。
同時に、どの先生からも指摘される、骨盤の前傾といった
自分のカラダのクセには大汗。
カタチだけ、いちおうこなす「なんちゃってバレエ」
思うに、優秀な先生ほどこれをゆるさない。
初めてバレエで習う「基本のきほん」を何度でも
その人にわかるように伝えようとしてくれます。
大人からバレエを始めた人にとって
基本を伝える言葉やメソッドをたくさん持っている教師は、とてもありがたい存在です。
基本をとばしていけば
それはガタガタと不揃いの積み木をどんどん積み上げるようなもの
バレエシューズでもポワントでも、美しくないだけでなく
バランスを欠く、不安定なダンスになります。
スクエアな上半身、つけ根から外旋した脚、
床にはりつくような足という土台があって、初めて
腕も脚も雄弁に語ることができる。あーなんて難しい。
先生から何も注意されなくなって「うん、いいですよ」になったら
「あなたは治らないから、好きにやって」ということも。
だから真剣にやって、たくさん注意されて
少しでも変わっていきたいと思います。
汗びっしょりの1.5時間。
複数のスタジオ、複数の先生から習うのは、とても勉強になる。
ときどきはこちらのスタジオにも顔を出します。
*
週末は「動と静」。
日曜日はバレエはお休み。本と一緒にゆった~りと過ごします。
大切な2分間、終わりました。
春の風のように過ぎ去った2分。
あっという間だったけど、本番に強いのかまったく緊張はなくて
のびのびと踊れて、すごーく楽しかったです。
細かいことを見れば、まだまだです。けれど
これまで繰り返し練習しながら積み上げてきたものを
お客さまに、お見せすることができました。
バレエへの想いと今のじぶん
それらをカラダで表現して
のびのびと踊れたと思います。
ワタシを含めて5人
みんな今日が一番良かったようでした。
*
女子力の欠けているワタシには
ダンスもさることながら
メイクやヘア、髪飾りなど、難儀なことがありましたけど
先生や、周りの方が助けてくださったのでした。
パフォーマンスを笑顔で観てくださり、あとの懇親会で「よかったですよ」と
話しかけてくださった見知らぬお客さま、、感激です。
そしてこの2分を見守ってくれた Nさん、本当にありがとう♪
*
先生には、とりわけ感謝です。
大人から始めたバレエで、一曲をソロで踊る
そんな貴重な機会を与えていただきました。
小さいころからずっとバレエ漬け。つい数年前まで米国のバレエ団で
踊っていた先生。
年齢もレベルも様々なワタシたちひとりひとりに合わせて
顔のつけ方、目線、音どり、決めポーズ、めりはりなど
「お客さまに見ていただくバレエ」のポイントを根気よく指導してくださいました。
特にヴァリエーションならではの「役の理解」は勉強になりました。
「気品があってクリーンな踊り」という先生のイメージをふくらませて
堂々とゆったりと踊りました。
ソロを踊った5人から先生へ、感謝の花束と
バレリーナのスペシャルラベルのワイン♪(TOPの写真)
息を飲むほど美しい先生のアラベスクのポーズを、ツレにイラストにしてもらいましたよ。
ボトル栓のマークもオリジナル。世界にひとつの特製ワインです♪
*
ひと区切りとしての「永遠の2分」が終わり
さあ、明日からまた新しい曲でレッスンが始まります♪
朝一番で、母に電話で報告します。
(最後にスチームかけなくちゃ)
シゴトにつけ、毎日の暮らしにつけ
特別な才能、技能に恵まれていないワタシの日常は
あらためて「これをやりました」と人に言えるものは、殆どないことに気づきます。
この休職中のあいだも
毎日は、いろいろなことであっというまに過ぎていきますが
「これをやり遂げた」と胸をはって言えるものは
そう多くはありません。
だからこそ
バレエと向き合う時間を、今まで以上に大切にしてきました。
週2、3回、コツコツとレッスンに通い
カラダはひきあがっているかな?
脚、股関節の調子はどうかな?
上半身は使えているかな? 指先まで神経は行っているかな?
音にのれたかな?
先生から前回言われたところ、弱いところ、すこしは改善されたかな?
ポワントは足になじんでいたかな?
そんな問いをくりかえしながら、稽古をつみあげます。
*
あと10日で、スタジオ・パフォーマンス。
小さな発表の場です。
2分にも満たない一曲をソロで踊ります。
母の世話やまいにちの暮らしの合間をぬって
「これだけは一生懸命やりました」と言える、おそらく唯一のもの。
平凡だけど、特別な一年
365日、8,760時間、525,600分のうちの「大切な2分」を刻み
カタチに残したいと思います。
*
3月の小さな決意:
・2分間に心をこめて
・ひきつづき、バレエとそれに向き合う自分を深く知って行く
・母の病のための新しいプログラムをしっかりフォロー
・食を見直す
・ノン・ケミカルな生活
・季節の移り変わりを「感じ、体験する」
(クローゼットから出して来た、数年前のTutu Blanc)
きょうから2月。
冷たい風からひとたび室内に入れば
美しい春の光がさしこみます。
冬から春へ、大好きな季節のはざま。
*
今月はある目標に向かって
バレエレッスンにいっそう励みます。
バレエに夢中になって13年
その熱は、冷めるどころか、いよいよ増すばかり。
スポーツのように技術の追求があり、体力への挑戦もあり
自分のカラダへの気づきがあり、一方で
芸術の奥深さと
美への感動と尽きない憧れがある
そんな、言葉では言い尽くせない深い世界です。
ひとことで言うと「夢中になれるもの」。
ブログにはあまり書いていませんが
休職中は、家族のことで悩んだり、悲しくなったり、不安になることもあります。
そんなときもレッスンに行けば、集中した時間が流れて
あとには疲労感と、なんともいえない達成感を感じます。
もっとこうしたら。。と探究心、向上心も同時にわきます。
バレエの先生が、去年から教えてくださっているヴァリエーション作品で
参考にと紹介してくれた、あるバレリーナのダンスをさしておっしゃった言葉
「彼女の踊りはとてもクリーンで気品があります」。
去年からのワタシの休職期間のテーマ「clean and noble」と奇しくも重なりました。
そう、ワタシの場合は
足は強くなく、高くあがらなく、バランスがとれなくても、それでも
丁寧に脚を、のびのびと上半身を使い
素直に喜びを伝える「クリーンな」ダンスをしたいし
同じように、毎日の暮らしも
「空から誰かが見ているからちゃんとしよう」という小さい頃からずっと持っていた思いに従って
クリーンに生きていけたら、と思う。
2月の小さな決意:
・3月上旬の「あること」に向けてレッスンを積む
・母に新しいプログラムを
・つましい暮らし
・大切なものに集中する
・部屋を基本色に。小さな片づけを積み重ねる
・クリーンに生きる
あぁ、魔法が使えたらなぁ・・
小さいころそっとベッドのなかで思っていたことを、ふとつぶやいてみます。
*
なぜって、練習を重ねても、弱い足がなかなか強くならないから。
バレエシューズではともかく、ポワントでは弱い=立てない、つまり踊れないこと。
足はひとりひとり皆ちがいます。
ワタシの2本は、骨が特別細い、足首がクネクネ
背泳の選手だった脚は、確かに形状としてはホッソリ。
でも肝心の筋肉がゼロ。水のなかでのドルフィン・キックには
柔軟性は必要でも、筋肉はそんなにつきません。
そして背が高いので、ハイヒールを履いたことがない。なので
足裏の筋肉はまったくないのでした。
周囲はみんな足が強いです。レッスンが一緒だった50代?の女性
「若いころからヒール。今でも9cmぐらいのヒールはいてるかな」
ししゃものようなふくらはぎ、強くしなやかな足です。
今でも、誰よりも早く泳ぐ自信はあります。
バレエはマイペースでコツコツやっていますけど
ときどき「ないものねだり」をして、悲しくなりますよ。
でも、やっぱり「与えられた」体型や性格は、ワタシだけの個性なのだから
それらと向き合って
地道にやっていくしかないのだなぁと思います。
*
なんとか「意識」からカラダへ伝達したくて
先生からのアドバイスや注意点をノートに書き出してみました。
あいたた、ペンを持ちながらも、横隔膜から肩甲骨まで筋肉痛。
きょうもガンバったことは確か。
家で毎朝ポワントをはいて、流しにつかまって床に降りたりあがったり・・
それをルーティンにとりいれようかな。
*
こうして、ときどき弱気になり
大人なのに思わず
「魔法が使えたら・・こんな強くて美しい足をください」
と願ってしまう自分が可笑しいです。
(C)Arnold Groschel ドロテとエルヴェ、右は振付のイリ・ブベニチェク
今年はじめてのバレエ鑑賞は
去年チケットを買ってからずっと楽しみにしていたこちら
ダンサー出身の振付家イリ・ブベニチェクによる作品で構成される
新年のスタートにふさわしいニューイヤーガラ
ダンサーはドレスデン・バレエ団が中心ですが
パリ・オペラ座から、エルヴェ・モローとドロテ・ジルベールが出演しました。
怪我によるブランクから7年ぶりに来日したというエルヴェを観るのは初めてで
はじめの演目の複数のダンサーのなかで、ひときわエレガントな容姿はすぐにわかりました。
長身と、どこまでも長い手足を生かしたのびやかなダンス
静止した一瞬のフォルムの美しさ。
股下が110cmだそうですが、どうしてあの長さの腕と脚を
あんなに素早く動かせるんだろう・・驚くばかりです。
(C)Anne Deniau、フォーサイス作品をアニエス・ルテステュと
*
プログラムに古典バレエは一切なく、初めてみる現代作品のみ。
なんというか・・今までまったく観たことのないダンスでした。
それでも動きがとても自由で、奇異な感じがしない。
特徴としては上半身の動きがとてもあるということ。
全身の筋肉を、すみずみまで200%使っている
独特の世界に一気に惹き込まれました。
そして、ショパンやダ・ヴィンチなど音楽や美術を照明に溶け込ませとりいれた構成も
とても素晴らしかった。
それからミニマムな衣裳の美しさ。
最後の作品「ル・スフル・ドウ・レスプリ」では
白い薄手のシャツをふわっとまとって、下半身は男性はゆったりパンツ、女性はヌードのタイツのみ
まるで寝起きのようなラフなスタイル
異なるテンポで、代わる代わる、実に気持ちよさそうに踊るダンサーたち。
これら芸術の集合体に
ワタシたち観る側のニンゲンは、ただただ全身を無にして
五感を澄ませ、身をゆだねるだけです。
観客のお目当ては、やはりエルヴェとドロテだったでしょうか。
世界初演だった「プレリュードとフーガ」では
席が3列目のど真ん中だったこともあって
白い衣裳をまとったふたりの、頬の輝きやパ・ド・ドウで踊るときの息の合わせかた
見つめ合って目で愛を語り合うところまでが観てとれ
ダンスから生まれる大人の空気に、心からうっとりとしました。
(個人的には「エルヴェほど白の似合うダンサーもいないのでは?」と思う)
美しさは外見、テクニックだけではない
ダンサーが発する"atmosphere = 気"なのだ、とあらためて感じました。
あっという間の数時間。
おそらく振付家の好みなのでしょう、男性の肉体美を強調した
迫力のあるダンス、ワタシにはとてもよかったです。
ただ、好みはしっかりと分かれそうな舞台でした。
この振り付けは、筋肉がのたうつようなダンサーより
線の細い男性に似合うと思いました。
(もちろん激しい動きをこなすために筋肉は太くなってしまうのでしょうけど)
良かったのはドレスデン・バレエ団コリフェのミカエル・タッカーくん。
アメリカ人でABTスクールの出身のようですが
線が細く、腕の使い方と表情が柔らかく品があって、好みでした。
これから注目していきます。
*
今回の舞台、テーマカラーはやはり「白」。
衣裳だけでなく、本当にまっさらな気持ちで
初めて観るダンサーや作品にゆったりと心を通わせました。
(C) Shinji Hosono
おまけとしては、もともと大好きなバレリーナの
ドロテがあまりに素晴らしかったので
その晩興奮さめやらず、facebookにいた彼女にリクエストとメッセージを送り
友達に加えてもらったこと♪ (下の舞台後の photoは彼女のfacebookより)
*
素晴らしい一年のスタート「白」の舞台。
次の楽しみなステージは3月のこちらです。きょうから発売。
とってもおすすめです。
ポワントで終わった昨年の最終回レッスン。
今年もポワントでスタート。
お正月、とくに体重は増えてなかったけど
やっぱりいつものことながら
足首や足裏が弱くてポワントはぎこちない。
バレエシューズでのピルエットなどは、まあまあ。
今年も少しずつ、マイペースで続けていきます。
*
ところで
バレエレッスンは思いのほか持ちものが多いです。
レオタードを忘れたことはさすがにないけれど
「ヘアピン忘れた!」「ドリンク忘れた!」そして「チケット忘れた!」
そんなことが起こらないように
今年はMUJIで小さいスケッチブックを買って来て
自分へのリマインダー帳として使います。
例えば旅の仕度、毎回考えなくてもすむように
「ゴミの日」のリマインド(明日は資源ゴミだよー)
実家に行くときに、いつも持っていくもの
バレエ舞台鑑賞の日の必需品
などなど。
はじまりは勿論「Ballet」のページ。
持ちものから、レッスンスタートにあわせた電車の時刻までメモ。
これを机の上にひろげて、前日の晩か当日、置いておきます。
お稽古は必ずおなじバッグで、、という友人もいます。
ほかのヒトはきっと忘れ物なんてしないんだろうなぁ・・。
(C) ボリショイ・バレエ
さいきん踊ることが楽しくて楽しくて。
もともと持っている股関節の硬さや、筋肉の弱さなどのハンディ
バレエを始めて数年は、そんなことが気になってしまって
すごく真剣な顔で踊って(笑)いたのですが
さいきんは、おけいこ場にはいりレッスンができることだけで
嬉しくて嬉しくて仕方がないのですから不思議です。
今月から始めた「バリエーション」レッスン。
バレエの演目にある曲、ソロの踊り一曲を先生が選び
振り付けをワタシたち向きにアレンジして教えてくださいます。
10月、4回目の今日は仕上げの日でした。
他の生徒さんが真ん前に。観客みんなの見ている前で
ひとりずつ踊ります。
「森の女王」
ワタシだったらどんな女王を踊る?
そんなテーマを先生や皆さんに語ったうえで。
「森の自然を愛する女王が
木々や、鳥のさえずりや、集まってきた動物たちのまえでその歓びを披露するような」
そんなイメージで踊りました。
ちょっと学芸会みたいで
笑われてしまう方もいるかもしれませんね♪
子どものように素直に、なりきって踊るのを大切に。
指導してくださる先生は、アメリカのバレエ団に在籍し、現地で指導をしてきた方なので
レッスンでは「イメージづくりで個性を大切に」教えてくださいます。
振りをしっかり覚えて、その先の表現へ。
足を毎回ちゃんと5番に戻すことや、カラダの向き、目線、腕のポジション
それら細かいところをすこしずつ磨いていきながら
「ダンスを通じて自分らしさを表現する」こと。
最近そんな気持ちで踊れるような気がします。
自分のカラダを楽器としてお客様にSTORYを「語ること」。
それが「バリエーション」そんな風に受け止めることにしました。
毎月一曲のペースなので、11月はまた新しい曲。
そして今月の曲も忘れないようにずっと練習していきます。
数ヶ月後には、スタジオでミニ・コンサート(小さな発表会)も!
今は、それをちいさな目標にして
コツコツと練習に励んでいます。
音楽、詩、リズム、呼吸、芸術、その人だけの感性、そして数学に至るまで
いろいろなものが一体となって踊る
たった数分の短い時間。
本当に楽しいひとときなのでした。
*
さてさて、山のほうは紅葉が色づいているよう
明日から那須へ行ってきます。 お天気は雨っぽいですね(^^:)