片腕ガンマンvs盲目ドラゴン

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「女ドラゴン!決闘の館」を観る

2009年06月22日 11時34分08秒 | 功夫映画(倉田保昭)
原題:虎[女]偏に[丑]/A Girl Called Tigress
監督:王洪彰
出演:上官霊鳳、金剛、倉田保昭
製作:1973年 台湾映画
時間:73分
種類:DVD-R
画質:★★★☆☆

なんと素晴しい題名なんでしょうか
   女ドラゴン!決闘の館   なんて・・・。
当時映画館通いをしていた私は、それまでにない香港功夫映画の魅力に取り付かれ、わが町で封切られる功夫映画を片っ端から観まくっていました。

同じアジアでこんな作品が作られているんだ・・・という驚き!
ストーリーは単純、稚拙な作り、音楽は外国映画(マカロニウエスタン等)の物を無断流用とひどい物だったが、ことアクションに関してはその技術は勿論の事、如何にしたら綺麗で迫力のある映像を作るかという撮影の術を完璧に心得ており、小細工など何も使わず人間と人間のぶつかり合いだけでこれ程までに人を惹きつける作品を作り出す香港映画には、ほとほと感心した物であります。

       左:金剛    右:上官霊鳳

そんな香港映画に日本人俳優が出演しているという・・・。
倉田保昭が日本へ凱旋デヴューを果たした作品「帰って来たドラゴン」が公開された。
悪役に徹する倉田だが、今風に言えば”ちょ~カッコイイ!”のであります。
そんな我等が倉田保昭出演の「武道大連合・復讐のドラゴン」に続いて3本目に日本公開された作品が本作「女ドラゴン!決闘の館」でありました。

 鋭い目つき・・・このオーバーな演技がイイ!倉田保昭

人力車にふんぞり返って乗る倉田、その後ろを6~7人の子分達がついてくる登場シーンは、悪役ながらゾクゾクする貫禄がありますね。
本作もストーリー自体は単純なお話で、双子の姉を探しにやってきた(上官霊鳳)が、その姉を囲っている(倉田保昭)を(金剛)の力を借りて倒すというもの。

上官霊鳳の二役 左が姉、右が妹・・・どうでもいいか(笑)

女ドラゴンが活躍するという設定から当時としてはひじょうに新鮮な印象を持って劇場に足を運んだ記憶があります。
上官霊鳳という功夫を操る女優さんには目を見張った物でした。しかし、今見直してみると・・・や~っぱ嘉凌には、かなわないね~と思ったりしますが(完全にえこひいき)
クライマックス炭鉱での上官霊鳳と倉田との延々と続く対決など様々なカメラアングルを使って単調にならない、飽きさせない功夫バトルを見せてくれます。

久々に観ましたが、今見ても十分に楽しめる快作だと思います。
最近の香港映画はワイヤーアクションが多く殆ど観なくなってしまいました。
70年代前半の作品がやっぱいいな~と思うこのごろです。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お久しぶりです! (ドラゴン)
2009-12-15 20:22:48
お久しぶりです!

ついに自分もこの作品を入手することができました。やはり日本でも遥か昔に公開されたカンフー映画となると楽しく観ることができますよね(^^)
個人的には倉田さんの大悪役がやっぱ印象的でした。この時期に大量生産された功夫片に登場する悪役の中でも、やっぱ倉田さんが一番素早い動作とキレのある蹴り技の数々で驚きましたよ…!(笑)
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ご無沙汰しております! (mar_nie2)
2009-12-20 10:44:15
ご無沙汰しております!
最近は、ヨーロッパ映画に片寄ったブログ更新となっていますが、久々に前から観たかった、韓国映画の「雙輩」と”女座頭市”ものを入手することが出来ました。
今年もあと少し!今年最後の更新は、このあたりになりそうです。
韓国アクション映画に詳しい”ドラゴンさん”また色々とご教示願います。
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