咲いた万歩

さいたま市在住。 デジカメ片手に、四季折々の花木草を眺めつつ、 万歩ウォーキングで健康な日々。

東武野田線北大宮駅のホーム上屋

2015年02月01日 | 日記
2015年01月22日ブログの終わりは北大宮駅だった。
ウィキペディア北大宮駅を見ると、駅構造は “ 島式ホーム1面2線を有する地上駅 ” とある。そして “ ホームとは地下道により連絡している ” とある。さいたま市内の東武野田線の駅でホームと地下道で連絡しているのは北大宮駅だけである。
「島式ホーム1面2線」とあるが、ウィキペディアプラットホームによれば、島式ホームとはプラットホームの両側が線路に接しているもので、面はプラットホームの数、線はホームに接する線路の数である。

その日私は東武野田線第4号踏切から北大宮駅ホームをアップした。
線路沿いの道を歩きながら北大宮駅ホームを見た。

線路沿いの道が左にカーブすると、線路と道の間に北大宮駅が現れる

昭和22年の空中写真を見る。赤で示した道は現在この道(赤)になっていると思う。
昭和36年の空中写真ではこのようである。
ウィキペディア東武野田線の年表を見ると、「昭和32年9月26日 北大宮 - 大宮公園間複線化」「昭和43年4月6日 大宮 - 北大宮間複線化」という記事がある。
当初の北大宮駅は改札口を入るとすぐホームがあったのだと思う。複線化工事に伴い、ホームに通じる道を確保するため地下道を建設したのではないかと思う。

ウィキペディア北大宮駅にはホームの屋根について触れられていないが、ウィキペディア旅客上屋には “ 柱などの構造体には、木造、レール製(線路のレールを再利用)、鉄製などがある ” と記述されている。
その日私は北大宮駅のホーム上屋の柱がレール製であることに気が付いた。
この柱を右から見る。文字が打刻されているので読みやすく回転する

以前岩槻駅の跨線橋の骨材にレールが使用されているのを見たのだが、そのレールの打刻はこのようだった。
これを私は『 60-A.S. B.S.CO. STEELTON ||||||||| 1920 OH 』読んだ。
そして古レールのページを見て、1920年9月にアメリカのベスレヘム製鉄会社スチールトンで製造されたものだと考えた。
北大宮駅の打刻も岩槻駅のものと同じ文字が打刻されているのではないかと思う。

ちなみに打刻の(60)は1ヤード当たりの重量が60ポンド、(A.S.)は断面形状がASCE規格、(B.S.CO. STEELTON)は製造元、(|||||||||)は縦棒が9本あるので9月、(1920)は1920年、(OH)は平炉製鋼法 ということらしい。

製造元のB.S.CO.は Bethlehem Steel Corporation であり、ウィキペディアベスレヘム・スチールには “ 2001年に破綻、分割され、2003年にインターナショナル・スチール・グループ(International Steel Group, ISG)に売却された。2005年にISGはミッタル・スチールと合併した。” と記述されている。そしてベスレヘム・スチール基幹生産設備の写真が掲載されている。

また、ウィキペディアベスレヘム(ペンシルベニア州)には “ 2001年にベスレヘム・スチールが倒産した後、かつての巨大製鉄工場は取り壊され、その跡地は2009年にカジノリゾートとして生まれ変わった。” との記述がある。
掲載の取り壊される直前のベスレヘム・スチールの工場跡写真

東武野田線の駅のレールはB.S.CO. STEELTONと打刻されていたのでこの工場で生産されたものではないと思う。
「ペンシルバニア州スチールトン」でネット検索したところ、こういうブログがあった。このようにお書きになっている。私はこの「川沿いの大きな工場」こそが東武野田線岩槻駅と北大宮駅に残るレールの生まれ故郷ではないかと思う。

bing地図アメリカ合衆国ニューヨークの西にある都市を見ると、ベスレヘムという都市がある。
そこに接近して概観図でベスレヘム・スチールの工場跡を見る。

ベツレヘムの西にハリスバーグという都市がある。ここにSteeltonがある。
サスケハナ川に接近して概観図に切り換えるとBethlehem Steel Corpと表示されている。
ラベル表示を消して接近するもっと
反対側から全景を見る。接近するもっと
私はこの工場が岩槻駅と北大宮駅に残る1920年9月生まれのレールの出生地ではないかと思うのである。

岩槻駅のあゆみを見ると岩槻駅の跨線橋は昭和35年(1960)に建設された。鉄道レールとして存在した年数よりも跨線橋としての年数の方が長い。その岩槻駅の跨線橋もまもなく解体される運命にある。
コメント
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