いわて助産師による復興支援「まんまる」

いわての助産師有志による復興支援「まんまる」は県内各地でのサロン事業を軸としながら、緩やかに活動しています。

福島県産後ケア視察研修

2014年11月30日 22時17分53秒 | まんまるサロン

 

11月10日11日、福島県にある産後ケア視察を研修に行って参りました。

「いわて助産師による復興支援まんまる」では、復興支援で終わらない継続したケアを

目指しており、そこで今目指しているのが「産後ケア施設」です。

同じ東北で、助産師がメインで開設しており、分娩を扱っていない、

という3点に注目し、ジェスペールの活動でお会いしたことのある、

いわき市の「こみゅーん助産院」http://cw-jyosanshi.com/

会津若松の「会津助産師の家 おひさま」http://fukushima-midwife.org/ohisama/

の2件にお邪魔してきました。

 

1日目は岩手から4時間かけて福島県いわき市へ

いわき駅からほど近い、幹線道路沿いにこみゅーん助産院がありました。

新しい建物で、キレイな外観。

1階は玄関。

2階に広いホールと、ケア用、入院用のお部屋がありました。

 温かい雰囲気で、来た赤ちゃんとママを優しく迎えてくれるであろうお部屋たち。

その後、3階の事務所へ移動し、こみゅーん助産院の成り立ちや経営など

かなり突っ込んだ内容で、色々とお話を伺わせて頂きました。

草野院長はひとつひとつ詳しくお話してくださり、また岩手でも実行できそうなことを

提案してくださったりして、あっという間の2時間。

沢山のお茶菓子まで「車で食べてね」とお持たせしてくださいました。

本当にありがとうございました。

 

そして、2日目は猪苗代湖にほど近い

「会津助産師の家 おひさま」へお邪魔しました。

改装中の外観。ピンクの壁にしているそうです。

子宮の色のピンクは、産婦人科でも多用されていますよね。

前日のこみゅーん助産院とは、また雰囲気が変わって、おうち!

二瓶助産師に、まずまずと、こたつの部屋に通され、何と居心地の良い事。

正に実家に帰ってきた感じです。

震災後に、立ち上がった「おひさま」の成り立ち。聞いていて、何だか

涙が出そうだったり、そうそうとうなづいたり、二瓶助産師の熱い心を聞いて

じ~んとしました。

お部屋も案内してもらいました。

足を温めるグッズ。やはり、温めは大事ですね。

こちらもあっという間の2時間。

ありがとうございました。

 

再会を約束し、岩手へ帰ってきた「まんまるメンバー」でした。

 

岩手ではまだ無い「産後ケア施設」

震災後、岩手をあちこち走る中で、産婦人科が足りなくて、遠くへ生みに行く女性たちの苦労を

目の当たりにしながら、サロンに通っています。

さらに助産師がいない市町村の多い事。

市町村によっては保健師による「母親学級」「父親学級」も無いのです。

「里帰りだから、帰るまではお産を扱っていない病院で健診を受けているけど、体重のことなどは誰にも聞けない」

と「まんまるサロン」に参加された初産の妊婦さん。

赤ちゃんを産んで、病院までは遠いから「30分だけでも」と

生後3週間の赤ちゃんの体重を計りにサロンに来たママさん。

岩手がどんなに広くても、産前産後のケアが、地元で受けられたら、

ママ達の不安はどんなに少なくなるだろうと、思っています。

 

まんまるは「助産師」と「ママ」が地元で気軽に会える場所作りをしたいと考えています。

その目標の一つに「産後ケア施設」を目指して、活動しています。

 

今回の2か所の視察は本当に勉強になりました。

ありがとうございました。

 


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