◆『カンニング少女』黒田研二 ／ 文藝春秋
▽あらすじ
姉の死の真相を探るため、姉の通っていた難関私立大への志望を決めた玲美。
しかし時はすでに高校三年の秋、玲美の成績では合格は絶望的だった。
そこで彼女は親友の優等生・愛香に相談し、スポーツ少年の杜夫と発明オタクの隼人も巻き込んで、カンニングでの大学受験突破を目指します。
▽コメント
あれやこれやと作戦を練る場面がメインかと思いきや、中間テスト・大学模試・受験本番と、バリバリの実践派。
試験の中で、隼人ご自慢のカンニンググッズが活躍したりバレそうになって緊張したり、自分自身と向き合って成長したりと、ワクワクドキドキ楽しめます。
そしてその試験の合間にはさまるのが、カンニングを阻止する大学側のエピソード。
中心となる研究室助手は、学生の不真面目な態度を徹底的に嫌う女性。
カンニングで受験を乗り切ろうなんて、当然許すはずがない。
彼女が同時に、玲美の姉の死の真相にも関わってくるわけです。
愛香と隼人の存在ははどちらかというとサブ的。
視点の中心となる杜夫と、受験の主役玲美を中心としてお話は進んでいきます。
この杜夫くんがめちゃめちゃ素敵なんですよ！
…と思わず肩入れしてしまいました。
こうしたキャラクター設定もお遊び的な割に無駄がなく、何より演出がすごく上手い。
あっと驚く展開というのはありませんが、それだけに期待を裏切りません。
ストレートでわかりやすい描写は情景がぱっと目に浮かんで、アニメやドラマを観ているような気分でした。
こういったストーリーだとガチャガチャ騒がしいお話になってしまいそうですが、ひたむきな彼女らの姿に惹かれ、思わず応援したくなっている自分に驚かされます。
不意にほろりとさせてくれる場面もあり、優しさと爽やかさにあふれる素敵なラストでした。
受験生の方は今大変な時ですね。
そんな受験勉強の息抜きにも、読んでみてはいかがでしょうか？
カンニング法は使えませんが（＾＾；）心構えや細かな受験テクニックなど、何か行き詰まった時のヒントになる…かもしれませんよ？
▽あらすじ
姉の死の真相を探るため、姉の通っていた難関私立大への志望を決めた玲美。
しかし時はすでに高校三年の秋、玲美の成績では合格は絶望的だった。
そこで彼女は親友の優等生・愛香に相談し、スポーツ少年の杜夫と発明オタクの隼人も巻き込んで、カンニングでの大学受験突破を目指します。
▽コメント
あれやこれやと作戦を練る場面がメインかと思いきや、中間テスト・大学模試・受験本番と、バリバリの実践派。
試験の中で、隼人ご自慢のカンニンググッズが活躍したりバレそうになって緊張したり、自分自身と向き合って成長したりと、ワクワクドキドキ楽しめます。
そしてその試験の合間にはさまるのが、カンニングを阻止する大学側のエピソード。
中心となる研究室助手は、学生の不真面目な態度を徹底的に嫌う女性。
カンニングで受験を乗り切ろうなんて、当然許すはずがない。
彼女が同時に、玲美の姉の死の真相にも関わってくるわけです。
愛香と隼人の存在ははどちらかというとサブ的。
視点の中心となる杜夫と、受験の主役玲美を中心としてお話は進んでいきます。
この杜夫くんがめちゃめちゃ素敵なんですよ！
…と思わず肩入れしてしまいました。
こうしたキャラクター設定もお遊び的な割に無駄がなく、何より演出がすごく上手い。
あっと驚く展開というのはありませんが、それだけに期待を裏切りません。
ストレートでわかりやすい描写は情景がぱっと目に浮かんで、アニメやドラマを観ているような気分でした。
こういったストーリーだとガチャガチャ騒がしいお話になってしまいそうですが、ひたむきな彼女らの姿に惹かれ、思わず応援したくなっている自分に驚かされます。
不意にほろりとさせてくれる場面もあり、優しさと爽やかさにあふれる素敵なラストでした。
受験生の方は今大変な時ですね。
そんな受験勉強の息抜きにも、読んでみてはいかがでしょうか？
カンニング法は使えませんが（＾＾；）心構えや細かな受験テクニックなど、何か行き詰まった時のヒントになる…かもしれませんよ？
