マメゾウムシはきょうも

虫目、キノコ目、貝殻目・・・。
小さいものを、じーっと見るのが好き。

生えたー!

2008-10-08 21:02:29 | きのこ

 今朝は雨だったので、庭に水をやらなくていいから楽チン、と思いながら園芸道具を入れておく木製のコンテナを見ると、蓋の木の隙間から、かわいい黄色いきのこ(ツノマタタケ)が生えていた。雨のなかで瑞々しく光って、ちょっと透き通っている。

 それから、日曜日の富士山の山小屋で買ってきたヒラタケの菌床を観察。これは怪しげな白いものを塗りたくったような、巨大な白カビチーズみたいなもので、今朝は、まったく変化無し。

 ところが!!!本日誕生日の娘にプレゼントを届け、仕事の打ち合わせが終わって夕方帰ってきて、ふと見ると・・・いきなり生えてる~ しかも青っぽい!

 菌床のあちこちから7箇所も。だんだんグレーになるみたいだが、生えたてのはこんな風にきれいなブルーグレー。あれ、山小屋の人はヒラタケといっていたが、ヒラタケってこんなんだっけ?と、図鑑で見たら全く違う。これはいわゆるシメジでは?でも自分ちで生えたものは、何でもかわいいものだからどっちでも良いが。

 きのこは急に生える、というが、こんなに急だとびっくりする。きっと見ていたらむくむく生えるところが分かったんじゃないか、と思う。これからテーブルの上に据えて、1時間おきに写真を撮ってみようと思う。


クギの頭がきのこに見えた日

2008-10-06 22:18:37 | きのこ

 7月に泊りがけで行った富士山五合目あたりに、またきのこ観察に出かけた。山頂という目標を設定してひたすら登る、登山というものが苦手な私には、富士山は今まで、遠くから眺めているだけでけっこうです、という場所だったが、須走り口の独特な環境には、すっかり魅せられてしまった。木々と苔と霧と、ときどきの木漏れ日。そこにきのこたちが、そぅっと生えている。

こんな風に。(キヌメリガサ)

  しかし、今はきのこ狩りのシーズン真っ最中。早朝から、「きょうは、きのこ採って食べるぞぅ!」という意気込みの人が多いようで、10時半ごろ着いた私たちはすでに出遅れ組。 食用になるような大きくて群生しているような目ぼしいきのこはあらかたない。

もうこんなに採られてる・・・

 しかし、苔の間にひっそりと生えている小さなきのこを見つけてハァー、っと感動しつつ写真を撮れば満足な私たち一行6人には、まだたっぷりお楽しみが残っていた。

こんなのとか

朽木のバックがすてきなのとか

大きなアザミも咲いてます。

ビロードみたいな肌のもの

赤いイグチ

ひょこ、っと

虫の食べあとが「きのこの家」の入り口みたいに見えるのや

チャワンタケも

 きのこ観察って、けっこう時間がかかる。というより時間を忘れてしまう。神社の裏の結界あたりを、樹海に迷い込まないように、おっかなびっくり歩き回るうち、あれ、ここはどこ?とひやっとしたり。瞬く間に1時間あまりがたち、お腹が空いてきた。きのこ名人が経営する山小屋「東富士山荘」で、この時期限定のきのこ鍋で昼食。

 ちらほら雨も落ちてきたので、場所を変えようということに。来る途中できのこ狩りの人たちがいた2合目あたりまで車で降りて、道脇の雑木林で午後の観察。あるある・・・。 枯木や朽木、苔などの、いろいろな背景の中のきのこの佇まいが可愛くて、また時間を忘れそうになる。足元のクギの頭まできのこに見えてきた。

 後ろ髪をひかれながらも、そろそろ林から出て帰路に。途中、箱根湯本の富士やホテル付近で、ピコットのパン、組み木細工のおみやげ物や鉱泉せんべいを買い、カフェタイム。渋滞でひやひやしながら、なんとか小田原から帰りのロマンスカーに飛び乗った。

 きのこはどんどん萎れてしまうから、帰ったらすぐ元気なうちに写真を撮っておかないと。

 図鑑と首っ引きで調べたが、なかなか名前がわからない。きのこの見分け方はほんとにむずかしい。それでもきょうは、40種類以上のきのこを見ることができたようだ。

 きのこは裏側も面白い。イグチという種類のきのこは、裏側がヒダではなくスポンジのようになっていて、ここで胞子がつくられる。じぃっと観察。

 翌朝、きのこはやっぱりシワシワに。きのこって、はかない。  

 この間、友人から教えてもらった恵文社の「きのこフェア」で注文しておいた絵本『シオドアとものいうきのこ』も届いた。表紙の、青いきのこがきれい。

 人気作家レオ・レオニの作だが、あまり人気がないのか、アマゾンでも扱っていなかった。ストーリーがなんとなくピンボケ風のところが、いいんだけどなあ。それと、「ものいうきのこ」っていう言い方も。ふつうだったら「おしゃべりきのこ」などという訳になりがちのところ、さすが谷川俊太郎訳。例のきのこテーブルの上に、きのこグッズといっしょに飾って、ときどき眺めています。


千葉菌のキノコ観察会へ

2008-09-29 12:05:05 | きのこ

 きのうは千葉菌類談話会(通称チバキン)の9月の観察会に参加するために、キノコの先輩S嬢と、千葉の泉自然公園へ、行ってきた。

 以前きのこ観察を指導していただいた千葉菌の吹春さんという、きのこの世界では有名な方がきょうも指導をしてくださるのだが、この吹春さん、ちっとも偉ぶったところのない、楽しくて親しみやすくて、お話がわかりやすく、しかもきのこの同定(何という名前のきのこかを分類すること)にかけては日本でも有数のすばらしい人。

(吹春さんのキノコTシャツ)

 千葉駅から45分もバスに乗って、泉公園に到着。すでに公園の一隅には、採集かごやカメラなどを装備した、なるほど!という出で立ちと意気込みの面々が集まっている。年齢性別はさまざま。ちょっと高めの人が多いが、子供や女子、20歳代と思しきカップルも一組。

 会に入れていただいて初めての参加なので、年会費1000円を納める。このまえ吹春さんに「私まだ会費払ってないんですけど」とメールしたら、「いいですよ、2年くらいは・・・」というお返事。2年というのはどういう区切りなのかわからないけど、かえって気になるのできょう払えてよかった。

参加費を払ったら、こんな腕章を支給されました~

 千葉菌の会長さんの和やかなご挨拶が済んで、総勢70名ほどが、山あり谷ありの広大な園内に散らばっていキノコ観察に出発。 S嬢と私ははじめての場所なので、京都から来たというベテランの会員の方(子供のころからキノコ好きだったそうで、ベテランと行ってもまだ青年)についていくことに。

  道々の両脇で、小さいけれどいくつかのキノコをさっそく発見。図鑑で見ていたキノコが、実際に目の前に生えているのをみるのは、楽しいよ~。

私のきょうの目標は赤いキノコと、触ると青く変色するキノコを見つけること。小さいけどさっそくピンクのを見つけた。ニオイコベニタケといって、カブトムシに似た(ってどういう?)独特の悪臭があるというのだが・・・日ごろカメムシと付き合っている私の鼻には、確かにキノコの匂いとしてはユニークだが、悪臭というより爽やかな匂いに感じられました。

 

ころっと丸いのはホコリタケの一種だろうか?

小人のお茶碗サイズの黄色いチャワンタケの一種。

カナヘビにも会った。ちっちゃいのに凛々しい。

これもドールハウスサイズのチャワンタケ。

まわりがふかふかした粉状のものに覆われている、見つけた中では大きなキノコ。図鑑に出ていないのだが、形状からテングタケの仲間ではないかと・・・。

ラッパのような子実体の、その名もコクロラッパタケ。

名前のわからない黒っぽいキノコ。幼菌はみんな瑞々しくてかわいいな。

・・・などなどを観察しながら、 2時間ほど歩き回って、そこらへんで急いで弁当を食べた後、園内の施設に集まり、みんなが採ってきたものを並べて勉強会開始。  きょうは大物が少ない、ということだったが、70人の人たちが見つけた100種類以上のキノコが並ぶと壮観。

「乾きもの」と呼ばれている樹幹に生える硬いキノコも、並べてみるとけっこうきれい。

白くて美しい猛毒のドクツルタケ。こういう立派な存在感のあるやつを自分でも採集したかったです・・・。

きょういちばん収穫が多かったのがこのチチタケ。美味しくないけど食べられるらしい。

 歩き回った後で弁当を食べ、居眠りの出ている人もちらほらいたが、和やかながら熱心な雰囲気のうちに勉強会が終了。

 千葉駅構内で、限定販売の「焼きはま丼弁当」を夕ごはん用に買って(S嬢は、翌朝の分まで含め2食買っていた)東京へ。

 この前の鴨川行きのときも思ったが、千葉って、近そうで東京からけっこう時間がかかる。でも海も山も、野性味あるなかなか魅力ある土地だと思う。また行こう。


キノコのうわさ

2008-09-20 22:24:00 | きのこ

 去年の冬から、「きのこ」が気になって、春、夏、と路傍を観察してきたのだが、キノコ本番の秋到来。さすが、この時期になると、身近なところからもいろいろ、きのこの噂が聞こえてくる。

 娘は映画祭を観にいった金澤の兼六園がキノコだらけだった、というし、目白の切手博物館前の土手にも10種類以上のキノコを見た。手の届くところにあった小さい群生を採集。

 するとまた、2,3日前には娘の枯れかけのシダの鉢に、まっ黄色のきのこが発生。夜、帰宅した娘から電話で、「お母さん、今家に帰ったらね・・・」と言い出すから、私は「なにがあったんだろう?」とさっと緊張し身構えたが、「あの黄色いキノコ、いない間にすっごく育っててびっくりなの」というので、脱力。インターバル撮影をしようと三脚を買ってきたが、間に合わなかった、という。でもその夜、いちおうビデオをまわしておいたら、傘が開いたり閉じたりするのが映っていたそうだ。(ちっちゃい黄色のきのこのようすは→http://blog.goo.ne.jp/caviargirl)

 八百屋に行ってもついキノコに目がいく。きょうの東急のれん街ハヤシヤの店先には、いちばん目立つところにキノコの台があり、見たことのないものまで含めてキノコが山盛り。 そのなかで「ヤマアワビ」というキノコの見かけ(色とか形)が気に入ったので、買ってみた。

 あまり期待していなかったのだが、夜、アピオス(カルシウムの多い小さな芋。愛食している)を炒めているフライパンでいっしょに1つソテーしてみると・・・・おいしーい!!!

 味つけはその辺にあったピンクソルトだけなのに、あっさりした旨みがあり、薄手の肉のカサっとした舌触りがけっこう私の好み。急いでフライパンに追加。焼けるそばから5つ食べた。ひとつ美味しいのに出会うと、また何か新しいキノコを売っていたら試してみよう、という気になる。今月末の、千葉菌類同好会の採集会がますます楽しみになってきた。


全病室オーシャンヴューの病院って?!

2008-09-13 20:57:11 | 

 シリーズで日本各地の病院を取材する仕事で、千葉県の安房鴨川へ行ってきました。

 鴨川・・・隣の千葉なのに、東京から遠かったー。まず「わかしお」という京葉線に乗るために、東京駅の中を乗り場まで、急ぎ足で15分以上かかる。途中の丸ビル6Fに鎌倉の一茶庵丸山があるので、「ぶっかけそば」で腹ごしらえしていくことに。このぶっかけ、カニの爪の天ぷら、自家製さつま揚げ(これ美味しい)、蒸し鳥、などなど豪華な具がぶっかけてある。昼メシ夜メシ抜きになるかもしれない、きつい一日になりそうだったので、高かったけど、自分におごることにした。

 「特急わかしお」で約2時間。しだいに車窓風景が、緑ムンムンでわくわくしてきた。到着して安房鴨川の駅舎をでると、そこは海の匂いの世界だった。何度も深呼吸。

  タクシーで、鴨川シーワールドのそばにある亀田病院へ。ここはテレビでも紹介されたことがあるらしいが、私ははじめて。とてもモダンなデザインの建物なのに、亀田病院って、ローカルな名前なのがいい。土地の財産家が作った病院なので、その家名がそのまま名前になっているらしい。 http://www.kameda.com/index.html

 ゆるく弧を描く海岸線にそってそびえている。新館の病室はすべて海に向いているという。病院のどこにいても海が視界に入ってくる。インタビューの仕事が終わるともう暗くなっていたが、13階のレストランで食事。入院患者らしき人々も食事をしているが、病院の食堂とは全く違う、まさにレストラン。メニューも充実しているし、味もいい。

 もし入院、っていうことにでもなったら、ここにしたい!と思ってしまうようなところだった。もちろん施設や環境だけでなく、診療の内容も充実している。個人病院なので、患者さんへのサービス精神も行き届いているのが、よくわかる。

 ああ、やっぱり1泊することにしておけば良かったなあ。病院のすぐそばには、シーワールドも鴨川グランドホテルもあるし。すぐ隣の県だからって、甘くみていた。

  悔やみつつ、19時半の電車に乗るために急いで駅へ。すると駅脇のコンビニで、なつかしいおミヤゲを見つけた。それは・・・・「カマタの鯛せんべい」。病院がカメダで、おセンベイがカマタ・・・間違いそう。

 

 目に染みるような真っ赤な、力強いパッケージも昔と変わっていない。どういうわけか、子供のころ、よくこの千葉ミヤゲが家にあった。千葉に親戚がいたからか。で、この瓦センベイ系のお菓子が私は大好きなのだ。

 ふつうの瓦センベイと違うところは、片面が白いこと。これは卵白の層かと思っていたが、こんど初めて、じっくりお菓子の栞とHPを読んでみて、そうではないことがわかった。白い色と風味を残すために、この面は生のままなので、型にいれて焼く時にすごくくっつきやすい。なので最後にセンベイを型からはがす工程は、今だに一枚一枚手でやっているのだという、こだわりの「白」なのだった。

 ふーん、ちゃんと作っているおセンベイなんだ。だから美味しいのね。鯛っていうより、ふぐみたいに見えなくもないけれど、ぴんぴんした活きのいい魚の感じが伝わってくる形も好き。

裏側に散らばっている芥子粒が、けっこう味のポイント。

 ところでこの鯛せんべいには、日蓮上人誕生にちなむ深ーいバックストーリーがあると知って、さらにびっくり。「鯛せんべいの栞」に曰く、 1222年に日蓮上人が小湊片海に誕生した時、不思議な出来事が3つ起きた。

 ① 庭先から泉が湧きだしたので産湯に使った。

 ② 季節でもないのに浜辺に青蓮華が咲いた。そして、

 ③ 小湊の海面に大小の鯛がぞくぞくと集まってきた!

 これらの異変にびっくりした村人たちは、以来、鯛を聖人の生き姿と考えて、ここを殺傷禁断の聖地とし、数百年間にわたってエサを与え続け、今では国の特別天然記念物になった。その鯛にちなんで、大正時代にその形を残そうと思案の結果生まれたのが、・・・・この「鯛せんべい」なのだそう。こんな壮大な歴史が、この「鯛せんべい」にあったとは。 ぽりぽり・・・。

こちらは、ついいっしょに買ってしまった落花生羊羹。千葉、って言えば落花生。ちょっと甘さが強いけどけっこういける味だった。

 オミヤゲお菓子といえば、これも美味しかったのが、葉山に住んでいる妹からもらった永楽家の「ヨットサブレー」。

 まるっこくデザインされたヨットが心なごむ形。コクのあるミルクの香りが後を引き、葉山の海岸に打ち寄せられる貝殻を載せた図鑑ページ風の栞も渋かわいい。

 長崎、広島、高知、山梨、盛岡、札幌と、南からはじめて北上し、7都道府県をまわって、最後が千葉県で終わり。今年行った中で、観光、食、オミヤゲの各力がいちばん充実していて楽しかったのは、広島かな。各地で買い集めている目玉おやじストラップは、今年は札幌の「うに丼オヤジ」がmyグランプリ。4年目の来年は、沖縄からスタートするとか。楽しみだー。


切手市と、キノコとアゲハの日曜日

2008-09-07 22:34:06 | 

 うさぎ切手を集めているカメラマンさんやゲームデザイナーさんといっしょに、月に一度開かれる切手市場というのに行った。会場の池袋のビルに着くと、入り口にはそれらしい人々がぞくぞくとエレベーターの乗っていく。会場はすでに、切手収集家の熱気でむんむん。

 虫の切手が欲しい、とは思うものの、こういうところは初めてなので、どこから見ていいのか迷ってしまい、「額面」という表示が目に入ったので、とりあえずそちらへフラフラいってみる。 ポスタルコのデザイナーさんからいただく手紙に、あまりに素敵な切手が貼ってあるので、わたしも郵便局では扱っていないような、ちょい古い国内切手が欲しいと思っていたのだ。  

 探していた1986年発行の、昆虫シリーズ第1集から5集までの、ほとんどのものが見つかった。やった!このシリーズのカメムシのは、アカスジキンカメムシで、イラストがすごく美しい。

 隣のブースでは、これも欲しいと思っていた1977年発行の自然保護シリーズのセミ、ミヤマアゲハ、カエルをゲット。

 さらにいくつかのブースをまわって、あとは外国ものを選ぶ。虫の切手なら何でもいい、というわけではなく、好きな虫で、デザインと印刷のきれいなものを選んでいく。なんていっても切手は小さい。だから見るのに時間がかかる。でも楽しいのでやめられない。

  汗をかきかき、やっと一区切りついたところで、きょうは目白の切手博物館でもバザーをやっているので、はしごしよう、ということになった。 切手博物館は、行こうと思いつつ、いつでも行けるか、と先延ばししていたので結局きょうが初めて。バザーの会場は、池袋より整然としていて、ファイルがテーマごとに細かく分類されているので、椅子に座ってじっくり。でも全部はとても見られそうもなく、昆虫の中でも甲虫だけにしぼった。ここでカメムシを含め、かなりの虫切手が見つかった、が・・・まだ1軒目。

カメムシだけでもこんなにあった!

 2軒目の店には、また何十冊も「昆虫」という文字のファイルが並んでいる。切手の市初体験の私は、砂糖つぼに落ちたアリのように、まだまだここに居たくて、ウサギ切手を何枚か見つけてもう帰る、というカメラマンさんたちと別れ、さらに腰を据えた。

 テントウムシとか・・・

ゾウムシとか・・・


けっこう気に入っているアリ

見つけた中でいちばん気に入ったのは、キノコとキノコを食べる虫を組み合わせた6種セット。  

 喫煙所で一休みしていると、先に帰ったカメラマンさんから「博物館の前の緑地帯にキノコがいっぱい出てますよー」と速報が。行ってみると、ほんとに6種類くらいのキノコが生えていた。

  家に帰り、居間に入ると、机の上のパソコンのまわりを、1匹のアゲハチョウが飛びまわっている。あっ、越冬するのかと思っていたサナギが羽化した!なんとか写真を撮ろうとしたが、蝶は狂ったように飛びまわる。このままでは羽を痛めてしまうと思い、ドアを開けると、すぐに庭に飛んでいった。

  夜、見つけた切手について、いろいろ知りたいと思いネットを見ていたら、すごいサイトがあった。http://www.asahi-net.or.jp/~CH2M-NITU/index.htm 世界中の昆虫切手が載っている。来月の切手バザーには、これを見てから行こう。    


みにくい幼虫、その後

2008-09-01 23:04:41 | 

 鳥のフンそっくりのイモムシのその後。あれからバリバリ食べまくり、フンをしまくり、そしてある日シン、と静かになって、前蛹になった。卵から蛹まで、いろんな状態に変身したが、「前蛹」の姿と雰囲気がいちばん好き。枝に頭を押し付けるようにして、なぜか足の付近が薄いピンクに変色。大きな変化がおこる前の、静かな緊張感がオーラとなって虫を包んでいる。

 翌朝には、枯葉色の蛹に変身した。たぶんこの姿で越冬し、来年の春に羽化するのだろう。

 


きのこコーナー、できたよ

2008-08-25 22:55:33 | きのこ

 家から駅へ行く途中に、ヨーロッパのヴィンテージ家具を売っている「No Name Parish」というお店がある。きのうはここで、ずっと迷っていたイギリス製の小さな机を買った。居間のソファと壁の間に、中途半端な空間があって、ここには何かあるべきだ、とずっと思っていたのだ。

 No Name Parishで扱っている家具は、日本の住居に置いても負担にならないような、小型のものばかりなので、この机も小さい。最近店頭で見かけなくなっていたので、きいてみると、今倉庫に来ているので、持って行きます、とオーナーが言ってくれて、半日がかりでワックスを掛けなおして届けてくれた。  

 置いた瞬間から、机はもうずっとここにあったような顔になった。 チェコで買った赤いきのこの楊枝いれ、ほぼ日の杉江さんにもらったきのこ型ガラスの一輪挿し、きのこの切手、この間山中湖できのこツアーをしたときにつくった栞―などを置いてみる。

 イメージは、イギリス コーンウォールにある今は亡きダフネ・デュ・モーレア(『レベッカ』の作者)の家の片隅にある、古びた小さな机、といったところです。置くものは、きのこに関係があり、小さいもの。チェスセットのある机というのも憧れなので、以前モルジブ(チェスはインドが発祥地なのでモルジブではチェスセットがお土産に売られている)で買って、ずっとしまわれたままだった大理石の小さなチェスセット(出番、来たよ!)にきのこのフェブを駒にみたてて置いてみた。

 引き出しの中には、ポスタルコのデザイナーさんからもらった何通かのすてきな手紙をいれた。実用的ではない、小さな家具で、部屋の雰囲気ってずいぶん変わってしまうものだ。物が増えたのに、部屋が広く見えるのが不思議。  

 あと在るべきものは、きのこモチーフのランプと、きのこの写真と絵をいれた写真立て、ミニサイズのきのこ図鑑なんか、かな。ゆっくりさがそう。

(翌日さっそく、すてきなウサギの写真集を出しているでカメラマンさんから、新発売のプレイモビル、『きのこの森』をいただいた。切り株とベニテングダケの精、それに子供を2匹連れたハリネズミまでいる!)


プリン熱

2008-08-13 22:20:17 | お買いもの

 もう3ヶ月くらいになるのだけれど、プリンが止められない。下がらない微熱のように、食べ続けている。

そして、いろいろ食べてみたのだが、やっぱりこれに落ち着いた。

モロゾフのカスタードプリン。どこでも買えるし、とりたてていうようなお菓子じゃないのに、プリンというものをちゃんとつくっている、ということを食べるたびに伝えてくる。これはなかなか無いことだと思う。

 まず紅茶を淹れ、プリンを半分(ジャンボサイズの)食べながら、ゆっくり朝食に何をつくるか考える・・・というのがこのところの朝の定番コース。こうやっているうちに血糖値があがり、目が覚めて、気持ちが落ち着いてきて、1日が流れはじめる。

 きょうは1日フリーだし、渋谷の東急フードショーでやっている富ヶ谷の岬屋の催事の最終日だ、と思い、きょうこそこしあんの水羊羹を買うぞ、とお昼前に行ったのだが・・・

もう売り切れてた・・・・。みんな早いなあ。この間、白小豆の水羊羹は買えたのだが、やっぱり普通の小豆のも食べたかった。仕方ないので古代蒸しやきみ時雨などを代わりに買った。

古代蒸し。地味ぃなお菓子だが、あんこを練りこんだ蒸しカステラ。しみじみ美味しい。どちらかというと、白小豆を練りこんだほうが好き。

 白小豆といえば、松江の一力堂の白小豆羊羹もしばらく食べてない。久しぶりに島根のアンテナショップに買いに行こう。

 それから封筒を買いに伊東屋に寄ったら、エイの皮でできた眼鏡ケースを見つけた。この間買ったブルーと紫の混じった眼鏡に合いそう。

 帰りにカメレオン・クラブに寄って、8月21日に出る『ハルトキDS』と『シグマ・ハーモニクス』を予約。早く21日になあれ。

 いつもと違う道を通って帰ったら、あ、山椒の木の枝に、蝶の幼虫。今うちにはレモンの木にいたナミアゲハの幼虫もいて、これは似ているけど、たぶん違う種類、と思って、葉と一緒に持ち帰ることに。

 それにしても、蝶の幼虫って、醜くいなあ。鳥のフンに擬態しているのだから仕方ないけど、みにくいアヒルの子どころじゃなく、見ているだけでうんざりしてくる。だけどこれが蝶に変わるんだから、何度見ても信じがたい。


夏の夕方、庭に

2008-08-08 09:01:25 | 

 暑いので早めにすることを済ませて(めったにないこと)、夕方から『遥かなる時空の中で』に没入。もう少しで、「忍人の書」に分岐するところ。でも忍人とのエンディングは悲恋らしい。死んじゃうのか。

 ・・・・と、視界の隅に動くものが。はじめて庭で見る蝶。今年は、何となく庭にくる蝶が多いような気がする。空中にゆらゆらと、つかまるところを求めて伸びているツタに止まって、静かに羽を開いたり、閉じたり。

 羽の縁がぎざぎざ形なので、たぶんタテハチョウだと見当をつけて図鑑をみたが出ていない。ヒメアカタテハかな。

 気配を消して、はじめは遠目から、一歩一歩近づいて撮る。 10センチ以内に近づいたが、まったく逃げる気配がない。 刻々と変わっていく夕方の陽の、とろーりとした薄橙色のなかで、「もうつかれちゃった。動きたくなーい」といっているよう。頭をそらして、うーんと、のびをしているようなポーズで、いつまでも風にゆられている。風が気持ちいいよね。

 写真をたくさん撮ってからまたゲームにもどり、6章をクリア。どうもあの強力な「破魂刀」というのが忍人の体と心を蝕んでいるみたいだ。やっぱり死んじゃいそう。「ハルトキ4」は、古代が舞台。久しぶりに『薄紅天女』が読みたくなった。

 庭を見ると、蝶はまだいた。夜になってもずーっと、動かない。きょうはここに泊まることに決めたみたいだ。

 翌朝、7時ごろ、あっ、きのうの蝶。朝の空気のなかで、元気をとりもどしたみたいに、カメラを持ってくる間もなく、蝶は飛んでいきました。