深夜2時少し前、私はいつもの餌場に立っていた。
いや、立っていたと言うよりは、立ち尽くしていたと言う表現の方が正しいだろう。
目の前に流れる川は、普段の穏やかさは微塵も感じられない程、広く、深く、そして強く流れている。
轟轟とした音が聞こえそうである。
昨日より降り続いた雨は、予報に反して朝まで残っていた。
夜に一度は止みかけたのだが・・・
その後、天気は一気に回復し、昼には春と言うより初夏といった風情の日差しが注いでいた。
それに伴い、気温も一気に上昇。
私が会社に行く頃には、車の外気温計が29℃を指していたのだった。
おかげで朝までの雨の事を舐めてかかってしまった。
まあ、夜には水も引くだろうと・・・
夜なので見えないが、きっと濁流なのであろう。
それでなくとも普段より2メートルは高い水位では網を入れる気にもならない。
しかも誤って落ちたりしたら間違いなく土左衛門だ。
仕方ない、今日は諦めて帰ろう。
虚しく車に乗り込む私の背に、蛙の大合唱が響いていた。
いや、立っていたと言うよりは、立ち尽くしていたと言う表現の方が正しいだろう。
目の前に流れる川は、普段の穏やかさは微塵も感じられない程、広く、深く、そして強く流れている。
轟轟とした音が聞こえそうである。
昨日より降り続いた雨は、予報に反して朝まで残っていた。
夜に一度は止みかけたのだが・・・
その後、天気は一気に回復し、昼には春と言うより初夏といった風情の日差しが注いでいた。
それに伴い、気温も一気に上昇。
私が会社に行く頃には、車の外気温計が29℃を指していたのだった。
おかげで朝までの雨の事を舐めてかかってしまった。
まあ、夜には水も引くだろうと・・・
夜なので見えないが、きっと濁流なのであろう。
それでなくとも普段より2メートルは高い水位では網を入れる気にもならない。
しかも誤って落ちたりしたら間違いなく土左衛門だ。
仕方ない、今日は諦めて帰ろう。
虚しく車に乗り込む私の背に、蛙の大合唱が響いていた。