malegooまぇごお

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茶色のマフラー

2005年06月20日 13時47分49秒 | Weblog

ある日、いつものバーに行くと、店のY子が「あの人、向こうはあなたのことイケルと思うけど」と言ってきた。どれどれ、見てみると、ハーフのような、彫りの深い顔立ちの華やかな素敵な人。肌は小麦色。年は3歳上の27歳。名前は**瑞*さん。・・・はっきり覚えていないが、なんとその日から付き合いが始まった。隣の隣の県から出張で来てた。昼間は素敵なスーツ、夜はカジュアルを着こなして、お店にお出ましされていた。レコード業界の方で、当時まだ有名ではなかった山*譲*のプロモーションで、この地に出張で来ていた。結婚もしていて、娘さんもいるもよう。彼とのセックスはソフトなものでBottomが必要なく、楽だった。夜のセックスも具合が良かったが、昼間のデートも楽しかった。着こなしを教えてくれたり、小物を買ってくれたり。兄弟感覚だった。出張なので最初はホテルに泊まっていたようだが、そのうち、僕の部屋に泊まるようになった。今も覚えているけど、白いパジャマを持参して、泊まっていた。
今までの男とのセックスは、夜セックスした後、僕の方が家に帰るか、相手が家に帰るか、ホテルなら二人でホテルを出て終わりだったが、彼との場合は違っていた。セックス後、またシャワーを浴び、二人で夜の街に一緒に繰り出すのである。一発やってゲイバーに行くのは始めての事だった。風呂上りの顔をして、バーに二人で行くのである。僕はカップルで店に行くことや、カップルであることを気づかれることは好きではない。どんなカップルもいずれ別れがあるわけで、誰にも知られないまま別れたいから、カップルであることを誰にも知られたくなかった。でも、彼の提案で、いかにもカップルですと言わんばかりに一緒にバーに繰り出すことになった。今ヤッテきましたという顔をして.小物もおそろいで店にくりだした。当時僕もタバコを吸っており、おそろいの素敵な高そうなライターをプレゼントしてもらった.店ではお揃いのそのライターを使ってくれと言われていたので持ち歩く。100円ライターで十分と思っていた僕だが、ライターにもコダワル人だった。小物ひとつとっても華やかな人だった。ネクタイ、タイピン、指輪、ライター、財布、マフラー、手袋・・・・こだわりの素敵な小物をいっぱい身に付けていた。
彼は隣の隣の県で、僕と同じ出身県だった。正月、僕の帰省に付き合ってくれ、彼が車で送ってくれた。いよいよ故郷の県に入ったとき、近くのモーテルに入った。いつものセックスだったが、故郷のラブホテルはやはり気が引けた。昔の友人や家族に出会うかもしれないし。それに第一、両親が近くにいると思うだけで、気が引けた。でもゲイの恋人と年末年始一緒に居れたのは幸せ。だって年末に恋人と一緒にいるのははじめてだったから。年末は大抵みんなそれぞれの家族の元へ帰るだろう。だからいつも僕はひとりであった。
故郷のモーテルで彼とのセックスのあと、車で彼の自宅へ直行。彼の自宅に入った。年末年始で家族は家にいないと言っていたが、本当だろうか?あまりにもさっぷーけな部屋だった。彼に本当に家族がいるんだろうか?と感じたがそれ以上は気に留めなかった。鏡台があったから、女はいるんだなと一応納得。でもその鏡台もなんだか変だった。埃がかぶっていた。そして、その夜は故郷の繁華街に繰り出し飲む。一人前のゲイになって、初めての故郷でのゲイバー。故郷の言葉(方言)が飛びかうゲイバーってのも、なんだか変だった。
そんな彼もその後出張も少ないのか、あまり僕の部屋に泊まりに来なくなった。そんな時、銀子に出会った。銀子のことはいずれ詳しく書くとして、本当に正統派の美男紳士だった。なんと僕は付き合っている**瑞*がいるのに、その銀子とできてしまったのだ。とういより、僕が追っかけた。そんなある日、銀子の部屋でセックスが終わり、ふと見ると、見覚えのある茶色のマフラーが置いてある。銀子に「このマフラーは?」と聞いてみると、「あなたの知っている**瑞*さんが忘れたのよ、持って帰って、渡しておいて」????、なんだ、ということは、**瑞*がこの銀子の部屋に来たということ。そして銀子と**瑞*はやったはずである。そして今は、僕と銀子がヤッタばかり。「あなたの知っている**瑞*」、なにそれ!、**瑞*を知っているどころか、僕は瑞*と付き合っているのである。銀子がどこまで知っていたのか分からないけど。最近**瑞*が僕の部屋に泊まらなくなったのは、銀子のところに泊まっていた?ってこと??。三人は兄弟???三人姉妹???
預かったマフラーを、**瑞*会って渡す気持ちにもなれず、Y子に頼んで**瑞*に返して貰った。その時点で、お互いバレバレ。ふたりはそれっきり。僕は**瑞*に連絡もしないし、幸いバーで会うこともなかった。彼からも連絡はなかった。銀子とはちゃんと続けた。でもその銀子も転勤でいなくなった。

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