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銀子の思い出

2005年06月20日 20時28分06秒 | Weblog

あたりはまだ明るいある夏の夕方、いつものバーに行ってみた。お店のY子だけだろうと思って行って見ると、カウンターの一番奥にひとりの素敵な好青年が座っていた。当時まだ、バー通いを始めたばかりで、慣れない僕はカウンターの真ん中に座った。素敵なその客から随分離れた場所だ。Y子は僕達お客の中間に立ち、二人のお相手をしてくれた。
Y子が僕とその先客に聞いてきた、「あなた達、もし誰かと付き合っている時、別のいい男にめぐり合ったら、やる?」。僕はそんな経験もなく、「No」と答えた。すると先客の好青年は「付き合っている彼にはわからないから、やるわ」と答えた。「ふーん!?」。その好青年の名前は銀子。そして、Y子と銀子と僕の関係がその日から始まった。その日はそれで僕は帰ったと思う。後日、Y子から「バーカね、せっかく、二人を一緒にさせようと思って、聞いてあげたのに」と言われた。そんなバーでの駆け引きなど知らない僕でした。
銀子は一流企業に勤めるサラリーマン。Y子によると銀子さんは「おねーちゃんだから、会社にも友達がいないし、行くところもないし、この店に7時に来るのよ」「とんでもないオネーよ」であった。とてもその風貌からはとても信じられない。大体「オネーちゃん」の意味を知らなかった。僕は男の数はそこそこあったが、まだ「おねえ言葉」も話せないウブな若者だったのである。だから銀子さんが「オネーちゃんよ」と言われてもピンとこなかったのである。
そんなウブな僕も、だんだん、自分自身が「オネーちゃん」になり始め、そして男を誘うことも憶えてきた。どういうプロセスで銀子とできたか覚えていないけど、最初は彼の部屋でやった。
彼の部屋の1室に布団が敷いてあり、そこにすわり、先ず手を握り合って、その次に抱き合った。うす暗い部屋に外の街燈の光が差し込み、顔を見詰め合うのに丁度いい感じの明るさだった。肌の白い、シルクのような透き通った綺麗な顔。少し青みがかって見えたその顔にため息をついた。こんな鼻筋通った、綺麗な横顔、なんでこんな綺麗な人がいるの?この世のものとは思えないほどの美しさ。憧れのお方である。でもなかなか素直にその気持ちを伝えられない。こちらも意地がある。ましてや相手は「オネーちゃん」。こちらから、そんなことを言わなくても、オネーちゃんなら、相手から擦り寄ってくるはずと期待していた。でもそこは銀子もタダナラヌオネーちゃん、決して年下の僕にスキを見せないし、オネーちゃんを見せない。きーーー。
彼のペニスの裏側はなんだか亀裂があるようでちょっと顔から想像できない程グロテスクだった。彼は「オネーちゃん」のはずだから、絶対バックを要求してくると思っていたけれど、求めてこない?あれ?あれ?ただこすりあい、キスしあい、舐めあい、出し合うだけのセックスであった。でも、この美しさを逃したくなかったので、それ以上は要求しなかった。彼にバックは要求しなかった。セックスはそれでよしとした。本当はバックをしてやりたかったし、というより彼を征服したかった。
僕の部屋に彼が来たとき、一緒におやつを買出しにマーケットに行った。彼が「寒いわ」と言うから、僕のコートを貸して、マーケットに向かった。そのときの彼の姿が今も目に浮かぶ。僕よりスタイルもよく、背も高い。だから、僕のコートが妙に「すちょんちょん」に見えた。
ある夕方一緒に街を歩いているとき、その夕闇に浮かぶ彼の横顔を見るとその美しさに胸が張り裂けそうになった。丁度そこの道の横には工事現場があり、人の気配がない。僕は銀子さんをその工事現場に引っ張り込み、いきなり彼の下半身に抱きつき、チャックを下ろし、彼のものを舐め回した。・・・・・後にも先にもない、街中でものすごい衝動に駆られたのである。
そんな美しい彼・銀子とY子と僕のもう一つの秘密.実はY子のバックに入れた直後、僕は非淋菌性尿道炎になってしまい、Y子を責めた。でもY子と前後して、実は銀子ともやったのである。銀子とはバックはなく、ソフトなそれだけだったけど。もしかして、そのソフトなセックスの時、美しい銀子からうつされたのかもしれない。でも銀子には何も言わなかった。もちろん責めもしない。こういう時も美しい人は得なんだよね。責められない。ごめん、Y子、君だけを責めて。

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