まきまきしま書

西尾(吉田)真紀ブログ
日々の心情、出来事を「書」で表現。創作書日記です。

祝婚歌

2011年02月16日 | 
13日、高校時代一緒に書を学んだ親友の結婚パーティーがありました。
偶然にも東京にて展示会の翌日でした。
同期の親友たちと余興もさせていただき、盛り上がりました^^

その中でも印象に残ったのが
恩師の乾杯発声の前に朗読された詩です。
親友(新婦)が読んでほしいとお願いしたそうで、
心に響き涙が溢れ出そうでした。
いつか書でしたためたいと思います。


 二人が睦まじくいるためには
 愚かでいるほうがいい
 立派すぎないほうがいい
 立派すぎることは
 長持ちしないことだと気付いているほうがいい
 完璧をめざさないほうがいい
 完璧なんて不自然なことだと
 うそぶいているほうがいい

 二人のうちのどちらかが
 ふざけているほうがいい
 ずっこけているほうがいい
 互いに非難することがあっても
 非難できる資格が自分にあったかどうか

 あとで
 疑わしくなるほうがいい

 正しいことを言うときは
 少しひかえめにするほうがいい
 正しいことを言うときは
 相手を傷つけやすいものだと
 気付いているほうがいい
 立派でありたいとか
 正しくありたいとかいう
 無理な緊張には
 色目を使わず

 ゆったり ゆたかに
 光を浴びているほうがいい
 健康で 風に吹かれながら
 生きていることのなつかしさに
 ふと 胸が熱くなる
 そんな日があってもいい
 そして
 なぜ胸が熱くなるのか
 黙っていても
 二人にはわかるのであってほしい

  『 祝婚歌 』吉野 弘


素敵な仲間に囲まれて幸せそうな親友を見ているだけで嬉しい気持ちでいっぱいでした
一目惚れの旦那様といつまでもお幸せに~