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Music♪

劇団四季好きの私が自由気ままに綴る日記でございます。

人の生命によって考えさせられる事

2008年06月06日 | Weblog
親友のお母様が病気で余命が数週間、数日という話に胸が締め付けられます。
1年前ぐらいから発症し、それからずっと友達から病気の状況の話を聞いていました。
彼女はきちんと母親の病気に立ち向かい、病気や治療についてしっかり調べ、病院に対しては意見はハッキリと伝え、何よりもお母様の意志を尊重していました。
だからどんな治療の話でも、決して医者任せにはせず、本当に最善を尽くして病気と闘っていました。
でも・・・どうしてこんなに頑張っているのに治らないのでしょう。
悔しくて悔しくて仕方ありません。

彼女の努力(勿論お母様ご自身の努力もあります)をずっとずっと見守っているだけに辛いです。

それでも彼女は誰よりも早くどこかで物凄く泣いて、周りの人が悲しみ出す時には凛とした姿でいるに違いないと思うと、どれだけの苦しみを抱えているのかというのが考えただけでも辛い。
けれど、辛いのは彼女である分、強くあらねばならないのもまた彼女なのです。

私はとても弱い心の持ち主で、何か恐い事があると泣く事しかできない。
そんな私は大切な親友に何も出来ない自分が情けないのです。


私の周りでは5年前に同居していた祖母が亡くなり、去年に叔父が事故で亡くなりました。
祖母が亡くなった時からやっぱりどこか大切な人の死への恐怖が付きまとう時があります。初めて身内が亡くなったという経験だったからかもしれません。

けれどもこの年になって、「死」と向き合う年齢になって来たのかもしれません。
「死」を理解する事によって、また「生」を考え、これからの人生を考えようとしています。


特に私の職場のお客様の訃報が多くなってきました。
香典袋に名前を書く回数が増えてきました。
そしてつくづく感じるのは寿命で亡くなるという事は本当に幸せな事なのだなぁと。
誰かの死の話を聞くと、
「夢から醒めた夢」の最後の台詞「光になったのね!!」がふとよぎるのです。

友達は今、死への恐怖と向き合っています。
彼女らしい向き合い方を、私は少しでも何かの形で支える事が出来れば・・と思うばかりです。

6月に入りました!

2008年06月01日 | Weblog
5月の休日は雨が多くて心も沈みがちでしたが、今日の日曜は晴れ
久々に日光浴しつつ、のんびり家で引きこもりです(笑)
ここの所バタバタしていたので2日でガッツリパワーを溜め込んでおかなきゃ。

6月は7日にウィキッド、21日にはマツケンさんのドラキュラの舞台を観に行きます!!!
初の鈴木さん(芥川さん)の歌が聴けます~

8月には念願のドラクエコンサートに行きます!!
8月9日には東京にてドラクエⅣ、8月30日には京都にてドラクエⅤのコンサートです。
勿論両方行きますよ!!
同じくすぎやまこういちさんのドラクエミュージックを愛する麟子ちゃんとドラクエの思い出話に花が咲きそうです。
ドラクエⅤもDSでリメイクして発売されますし、この夏はドラクエですね


さて、最近人との出会いは本当に必然的なんだなぁと感じるんです。
スピリチュアルの世界を全て信じる訳では無いのですが、何か縁があって繋がって出逢っている気がしてならない。

この歳になると余計に感じるのかもしれません。
家族、友達、職場の人、ペット、よく行くお店の店員さんとまで。
出逢いは「めぐり合い」なんでしょうね。
自分の中の何かが引き寄せていたり、引き寄せられたりして、物凄い確立をめぐって出逢っているんだなぁ。

特に初対面では直感といいますか、あ、この人となんとなく合うなぁ・・・と思うとやっぱりどこか気が合う。
それが歳を取った証拠なのか、受け入れられる範囲が広くなったせいなのか、よく分かりませんが。

今までの出逢いも大切にして、これからの出逢いも大事にしたいなぁと思います。
いつどこで誰に出逢っても、凛とした女性でありたいものです。
最近自己ケアを怠っている気もするのでオシャレにも気を配らねばね

瀕死。でも頑張る

2008年05月27日 | Weblog
新店舗への引越し、オープン、祝賀会と一連のイベントが終了し、休日出勤が多くぐったりな中、土日も出勤で9日目の出勤です。
疲れもピークを越してまた変なテンションになってきました。

今日は久々に本店で会議だったのですが、支店に戻って伝達研修もあるので帰りがけにスタバに寄って資料をまとめていたりとやっぱりバタバタ。

最近スタバのカフェモカばかり飲んでいる気がします。
キャラメルマキアートも好きなんですが、やっぱりチョコレート好きにはモカはたまりません。

先週は「黒蜥蜴」を観てきました。
そちらの感想ものちほど・・・。
いや~美輪さんも素敵でしたが、高嶋さんカッコよかった~。
シルビアさん、高嶋さんと結婚したのには納得ですよ(笑)

オペラ座の怪人

2008年05月27日 | Weblog
5月10日、行ってしまいました大阪へ(笑)
いえ、だってこれを逃したら後悔しそうだったし。
沼尾さんファンとしてはいつクリスティーヌ引退しても可笑しくない状況にこれを逃すかと。

しかし、何故沼尾さんがこの時期(李香蘭上演中、グリンダお休み中)にクリスティーヌとして登場したのかさっぱりでした。
その訳が分かったのは翌週。新人クリスティーヌのデビューです。
韓国人の方で、物凄く背が高いらしく、ココリコの田中さんに似ているらしい(笑)

その新人さんの稽古にオペラ座日本公演20周年ほっぽらかして佐野さん、北澤さん、沼尾さんが教育していたのでしょうか。
新人さんお稽古という予想外の出来事のお陰で沼尾さんもクリスティーヌとして数回ご出演(新人さんに舞台のバランスを観て貰うためでしょうか)。ファンも観る事ができました

沼尾さんだけならまだしも、佐野ファントム、北澤ラウルと私の好きな3人が揃ってしまいこれは行かない訳にはいかないなと(笑)

そんな訳で3時間かけて大阪へ行き、3時間でオペラ座を観て、3時間かけて帰ってきました。
良いんです、ゴールデンウィークどこも行かなかったし。
あいにくの雨模様でしたが、久しぶりに充実した観劇が出来ましたよ。ありがとう沼尾さん。

さて、東京公演からオペラ座の怪人を観始めた私は、オペラ座=生オーケストラという図式だったのですが、生オケというのが賛否両論で、凄く良いシーンでオケを外されるほど悲しいものはないという経験をしてきました。
今回初めてテープのオケでオペラ座を観たわけですが。
不思議な感じです。
いつもとは違う演奏部分がしっかり聞こえているような・・・楽器の違いなんですかね。音もダイナミックで音響の近くだったせいか歌以外五月蝿かったかも。
オケで慣れている役者さんも歌いづらそうだったりしたし。
しかし、オーバーチュアの迫力には涙が出ました。
なんだか・・・・久しぶりオペラ座~って感じで。

そんな音楽も物にしていて驚いたのは佐野ファントム。
この佐野、沼尾、北澤3トリオの記憶は1年半以上前の東京公演で止まっていて、その時は勿論感動をしていましたが、今回はさらに熟成された感動を味わいました。深みが増してましたよ。

沼尾さんはウィキッドのオリジナルキャストとしてグリンダの壁を乗り越え、佐野さんはエビータのペロンやチェ等新役をこなし(李香蘭のお兄様稽古もあったのかな?)、北澤さんも色々な波に揉まれながらもラウルをずっと続けていて(笑)
3人がそれぞれ引き出しを増やしながら新鮮さを持って舞台に生きていました。

♪本日の出演者♪
オペラ座の怪人 佐野正幸
クリスティーヌ・ダーエ 沼尾みゆき
ラウル・シャニュイ子爵 北澤裕輔

カルロッタ・ジュディチェルリ 諸英希
メグ・ジリー 西田ゆりあ
マダム・ジリー 秋山知子
ムッシュー・アンドレ 寺田真実
ムッシュー・フィルマン 小泉正紀
ウバルド・ピアンジ゛ 半場俊一郎

●佐野ファントム
安定した歌唱力に驚きました。
東京公演での歌声より太く、しっかりした物になり完全にオペラ座を支配されていました。
演技も言う事はありません。やっぱり演技面ではどうしても佐野ファントムがしっくり来るんですよね。
以前は哀れみの部分が多く切ない感情の方が強かったのですが、今回はハッキリとした狂気が伝わってきました。なんだかパワーアップした感じです。
クリスへの愛情の伝え方が分からずもどかしかった怪人から、感情をコントロール出来ない怪人になっていてかなり恐かったです
暴走しまくってました(笑)


やっぱり佐野さんは沼尾さんとしっくり来るなぁと感じました。
長年ラウルとクリスで、出身大学も同じで、通い合う物があるのでしょうか。
(沼尾クリスと佐野ラウルの組み合せは未見なんですよね)

●沼尾クリスティーヌ
すご~く演技面に深みがありました。
特に台詞はとても丁寧で、歌にも感情がたっぷりで情感のあるクリスティーヌでした。
歌に関してはグリンダを経験したせいか、地声で歌う部分とのコントロールにまだ手探り状態・・・。
それとやっぱり音を出す時のカスッとした感じが残っていて・・・。
かつての透明度100%の高音には戻れないのかなぁと若干悲しくなりましたが・・・。でも沼尾さんの歌声がとても好きです。
あの歌声にゾクッとするというか・・・。
華やかさもあり、陽だまりの様に温かい・・・かと言って油断しているとあの切れ味にやられるというか(笑)本当に心地よい声なんです。

それでも補って余るぐらいの良い演技を観て、感動も一入でした。
以前はその高音を武器に強気で闘っていた感じが、守りに入ったというか。
「守りこそ最大の攻撃なり」といった感じでした(どんなんだ)。
一番違うなぁと思ったのは「リトルロッテ」のやりとり。
本当に台詞が上達しましたよね~。

流石にはお年を感じましたが(ダンサーさんがお若いですからねぇ)、だんだんとクリスティーヌとして存在して行く姿が素敵でした。
墓場にてでは、これが沼尾クリスの集大成だなぁと聞き惚れてしまいました。
歌い方が本当に変わったんですよ。
本当、つい最近まで「アナタの人生がすっかり変わるのよ~~!!あたしのお陰でっ!」と言っていた女の子とは思えません(笑)

クリスとしてはファントムにもラウルにもフラフラしていて・・ラウルの愛に安心したかと思えば、ファントムの強い思いに無意識に共鳴してしまう。
これ、これだよこれ~みたいな思いがこみ上げて、オペラ座の原点に戻った気がします。

カーテンコールで3人が並んでる姿を観て、涙が溢れました。
一丸となって作品を創りあげるその姿に感動してしまったというか・・・。
オペラ座の感覚が戻らず、後数回は観たいキャストだったのに、日程が上手く行かないのと遠征という状況が悲しい・・・。
でも本当に観に行って良かった~と実感するキャストでした。
沼尾さんがクリスを演じられるのも中々無いかもしれませんが、やっぱりまだまだ演じ続け魅了させて頂きたいものです。


次に沼尾さんの歌声が聴けるのは来月のウィキッドか、ウィキッドのCDですかね~。
CD楽しみ!!!!!!

●北澤ラウル
今回やっと佐野ファントムとの組み合せで、クリスがラウルの元に戻るのが分かる気がしました(今更ですが)
それぐらい素敵なラウルだったって事ですよ。
やっぱり北澤さんはラウルがしっくり来ます。
以前はベテランラウルに囲まれていたのが、今やメインのラウル役者ですものね。

北澤さんの声質は穏やかな歌が一番似合っている様な気がします。
ウィキッドでフィエロの歌を聴いた時には歌のお兄さん風になっていたので、ポップスよりもやっぱりテノール系の方が良いのかな。
勿論シンバの歌声も大好きですが。

歌も演技も安定して、特に歌の面ではかなり聴き応えがありました。
北澤さんの歌声はブレ無いのが本当に綺麗だなぁと思います。
なので♪オールアイアスクオブユーは北澤ラウルが一番好きです。

沼尾さんと仲良しなのか、かなりラブラブっぷしにニンマリ(笑)
箇所箇所細やかな仕草にドキッとしたり、私の目線がオバちゃんですヨ(笑)
ただ、マスカレードのリフトは相変わらずヨロヨロでしたが、やっぱりキマルと華やかでした~。

クリスを思う気持ちも今までで一番感じました。
それも沼尾さんとの相互作用なのか、私の色眼鏡なのか。

佐野さん、沼尾さん、北澤さんがそれぞれの新しい引き出しを探りあって、新鮮にかつ熟練した演技をぶつけ合い、本当に熱い舞台でした。

なんだかんだでオペラ座はやっぱりイイ!!大好きです!

また大阪行きたいよぉぉぉぉ~~~!!


さて、メイン3人に気を取られて他キャストを忘れてしまいましたが、人によっては東京公演でちょくちょく観ていた時にはきっと暴言はいてたな、と思う人も居ましたが・・・それは舞台のまとまりという雰囲気に飲み込まれ消されてました(苦笑)

西田メグは記憶に無いぐらい。
歌のレベルの低くさにびっくりして、きっと記憶から抹消したぐらい。
あ、伝説の今在家メグよりちょっと良いぐらいでしょうか・・・・。
バレエもあんまり覚えていないし、ダンサーに紛れるとどれがメグか分からないし(苦笑)

秋本ジリーは歌声が戻ってよかった(涙)
本当、東京公演の時は心配したんですよ。あのガラガラな歌に。
休養を取って本来の歌声、マダムジリーと化してました。

寺田アンドレと小泉フィルマンは胡散臭そうですね~。
ただ、フィルマンを観ると故、小林フィルマンさんを思い出します。お元気に楽しくフィルマンを演じられていた姿が重なって・・そこで涙ぐんでみたり。

東京公演の時にいらした小林さん、そして立岡さんが今はもう観られないのは残念です。お二人とも何度も観たキャストだったので。;
退団という意味では石丸さんのラウルも観れないんですよね・・・はぁ。

諸カーラは相変わらず可愛らしいお嬢様カーラでしたし、半場ピアンジはお疲れなものの、やはり安定したいつものピアンジを演じられていました。


沼尾さんは新人クリスを育てて翌週からまたグリンダに復活です。
来週のウィキッドのチケットを持っているので久々に沼尾グリンダに会いたいです♪
もうウィキッドも1周年なんですね。あっという間です。
CDも出る事だし、久々に濱田エルファバ、沼尾グリンダで観れたら良いな。
あ、樋口エルファバも観たいのは勿論です。




GWなので・・・

2008年05月06日 | Weblog
あっという間に終わってしまいましたねGW。
私は勿論舞台を観に行ったわけです。
きっと数年前の私なら迷わずキャッツを観に行っていたでしょう。
福井さんが久しぶりのマンカスのキャスティングです。

が、今年は・・・李香蘭を観に行きました。2回目です。
沼尾さんを待っていたらうっかり後2週間で千秋楽じゃ~ん!って事で急いで観に行きました。

自分でも驚くぐらいこの作品が好きらしく、きっと3部作では唯一眠りの時間が訪れない作品だと思います(苦笑)
なんか、好きなんですよね。
今はまだ良く言えないんですが。
本当は後1回ぐらい観たいんですけど~。

今回の観劇は濱田めぐみ様様でした。
前回観たのが開幕後2回目公演だったのでまだまだ助走段階だったのですが・・・さすがラスト2週となると役を奥まで浸透させて来ています。
私、濱田さんの何かに憑かれた様な姿が好きなんです。
ロングランで観る機会に恵まれないから中々観れないんですが、私がそれを最初に観たのが大阪公演の「アイーダ」を2回目に観た時。
Wキャストの樋口さんが他の役にキャスティングによって、何が何でも濱田さんがアイーダでなくてはならない、きっとご本人でも辛い時期だったのだと思いますが、役が降りてるってこういう感覚なんだぁ・・・と屈服しました。

そして今回、冒頭から雰囲気が違っていました。
前方の席だから余計にそう感じたのでしょうか。
川島芳子の動揺、漏れる息、紡ぎ出す言葉。どれも役として存在しているのです。
前回も勿論そうだったのですが、こちら側は「あ、濱田さんだ~川島芳子久しぶり~」な感覚で観ていたのですが、見る側の気持ちのせいでしょうか、今回ほど心の締め付けられるものはありませんでした。

川島芳子処刑のシーンでは鳥肌が立ちました。
濱田さんに川島芳子さんが降りてましたよっ本当(汗)
目元に光る一粒の涙には、屈辱、恨み、憤り、無念・・・言葉では言い切れない感情が物語っていて、「言い残すことなど何にもないさ・・・」の部分ではこれから死へ落とされる現実を待つ恐怖に震える独りの人間。
言葉の震えと動きの取れない身体・・・号泣してしまった・・・。

濱田さんは役に入り込むと本当に可笑しくなりそうだとおっしゃられていますが、川島芳子を演じられている今、舞台をはみ出した部分で何かを背負っていらっしゃるのだと思います。
あぁ、後2週間頑張ってください!!

五東さんの愛蓮・・・香蘭を救ってあげたいのに必死で、必死で・・・恋人の王玉林が亡くなって(きっと李将軍も亡くなって)本当に自分も辛い立場であるのに、周りに以徳報怨を呼びかける彼女は誰よりも平和を望み、闘っていたのかもしれない。
李香蘭で一番好きな役は愛蓮だなぁ・・・。

野村さんの李香蘭
喉の調子が良かったのか声が出しやすかったみたいで歌も思った以上に歌えていてホッ・・・(笑)
彼女のマイクだけ音量が大きいのは大目にみるとして・・・やっぱり今回の公演は野村さんの為の李香蘭なんだなぁとつくづく感じました。
このままでいくと沼尾さん出ないだろうな~~~(なげやり)

裁判のシーンでは最初は恐怖に震えているだけなのですが、自分の戸籍が提出された時、証人として愛蓮がその場に居るのが確認出来た時から彼女は生きよう!!とする姿に変わる姿は流石でした。
きっと愛蓮の姿が香蘭を勇気付け、生きる力を与えたのだと思います。

余談ですが、香蘭をリフトする役者さんはまさに必死でしょうね。
失敗して落としたら首になりそうだし(苦笑)

前回はリサイタル部分だけがテープだったのですが、今回はマイク音量大効果で、苦手な低音も高音へシフトして上手く切りぬけていましたが・・・が・・・・芝さんとのデュエットの時にそれは起こったのです!!

あれ、芝さんの歌声おかしくない???
うん、やっぱりおかしい。
???????マイク切ってるよっっっ(=■=;;;;)!!!!

芝さんの歌声がでかすぎて野村さんとバランスが取れないからなのか、
野村さん→マイク音大
芝さん→生声(オペラかよっっ!!)
という前代未聞な舞台に直撃したのでありました。

ずっとマイク切られてる訳でなくて、歌で思い切り伸ばしに入る部分とかにブチブチ切られ、またマイクが入ったりで・・・なんじゃこりゃ・・とイライラしてしまいました。

という訳で涙も引っ込み、改めて芝さんの声量は凄いんじゃという事に納得しました。
確かに、前回の時にはセーブしてマイク入れて歌ってたから、きっとそれならマイクなしでって事になったのでしょうか。理解できません。

芝さん、李香蘭が終わったらライオンキングでしょうか?マンマミーアでしょうか?
思う存分歌ってください・・・。

芹沢さんは・・・何故アンサンブルに居ると何故あんなに気合が入るのでしょう。
もっと王玉林の表情を出して欲しいというか、硬直した表情の一点張りと、ノビの無い歌声。香蘭のリフトの不安定さ・・・恐いです。


アンサンブルが引き続き豪華で良いですね~。
むしろここが充実してるから他の演目が泣いているんだと思いますが(苦笑)
このメンバーでジーザスやって貰いたいぐらい。

関東軍の岡本さん、青木さん、川地さん、種井さん、深水さん、池田さん、素晴らしすぎです。
なんだか最強すぎて、サッカー日本代表でもこれだけのメンバーでは闘えないぐらいです(笑)川地さん、深水さんのWスカーコンビを横目に、脇をベテランの岡本さん、デュト様の種井さんが固める。そして地味だが堅実に池田さんが存在する。

関東軍並び、検察官もこなす川地さん河原さんに対し、弁護官に林さんを連れてくる・・・。
林さん、素敵です。パールハーバーの通信員、「裸一貫で立てた~」の台詞も林さんなのですが、重みが違いますね。

それでいて香蘭パパに斉藤議員に山口さんの存在感。
海軍大将に織田さんの重量感のある台詞がまたよくて。

深水さんの軍人のギラギラ度には毎回ドキドキさせられます。
一人熱さが違うというか・・・それなのに「貴様が・・・」の台詞では泣かされ・・・坊主でもカッコよすぎです。
「異国の丘」の神田でもまたお待ちしてますね。ヅラで(笑)

今回の公演はバランスの取れたベテランアンサンブルに濱田さんが居るから余計にリピートしたくなるのかなぁ。
本当、奥様の舞台は隅々充実させるからねぇ。

前回気になった部分も良い方向に改善されて、オケも冒頭の音の悪さが気になったぐらいで、席も良かったので聞こえも良かったです。
アンサンブルも良かった・・・。
最後の裁判のシーンで、必ずしも皆が皆あの歌を歌わないのが良いですね。
やはり受け入れられない、この言葉を拒む中国人が居る、それも事実であり歴史でもある。

あ~~~どうしよ、残り2週。また観に行きたい。

再来週はついに美輪さんの舞台「黒蜥蜴」を観に行きます。
色々な縁あってチケットを取って頂きました。友達(の友達)には感謝感謝です。

以徳報怨@李香蘭

2008年04月29日 | Weblog
「李香蘭」の作品を初めて観たのは2年前。
当時の私はミュージカル=観終わって幸せになれるもの。というイメージだったので正直昭和三部作は苦手でした。
「南十字星」も、「異国の丘」もそれぞれに伝えたいメッセージはあるものの、やっぱり観終わった後に物凄く重い気持ちになります。
歴史を知るという意味ではメッセージがしっかり伝わっている証拠ですからね。

「異国の丘」の九重も「南十字星」の保科も、それぞれ今後に生きる日本人の為に何かを残していく。自分自身の言葉でラストを終えて行くのです。

が、「李香蘭」はこの2作とはちょっと違うんですよね。
題名に反し、李香蘭の人生というよりは、戦争という出来事によって人生を翻弄される結果を描いている感じがします。
漢奸罪で裁かれる人々、溥儀も、川島芳子も・・・。
逆に一作目の李香蘭をこういう作りにしたからこそ、1作目で戦争という悲劇を語り、2作目、3作目でより1人の人間のそれぞれの戦地での生き方、人生を語っているのかもしれません。
そういう意味での昭和三部作なのだと感じました。

そして何より最後の以徳報怨によって救われる。
この曲が李香蘭を好きになったきっかけでもあり、戦争という事実を受け止め生きていかなければ(おおげさですが)という気持ちにもなるのです。

数年前に上戸彩ちゃん主演で「李香蘭」のドラマを放送していましたが、これが李香蘭の人生を語る上でとても良い作品となっていました(歌は別として)実はDVD欲しいくらいです(笑)

「李香蘭」は「エビータ」を下敷きにした造りになっていて、やはり音楽の力が大きいと思います。実際に李香蘭が歌っていた曲もそうですが、三木さんの力は凄いですねぇ。
普段から聴きなれている曲をパッと出してハッとさせたり、音程を変えて印象を変えたり・・・。
「李香蘭」のオーバーチュアは本当に素晴らしいです。
程よい長さで、夜来香の曲をだんだん冒頭の戦闘の部分に音階を変えて持って行くシーン(幕にうっすら日本国旗がはためくシーンです)なんて鳥肌ものですよね。
国家を取り入れるのも戦時中の物語だからこそ現代と聴こえ方が違ってくる。

♪アメリカ、出てこないぞ~のアメリカ国家の音楽の恐ろしい事・・・音楽だけでこんなにも戦争を感じ、恐怖を感じるのは「李香蘭」ならではだと思っています。


前回の「李香蘭」の東京公演では野村さんのみ。京都公演から沼尾さんがデビューをし、名古屋公演は沼尾さんオンリーで李香蘭。
で、今回。とうとう野村さんは李香蘭を沼尾さんへ継承するのだろうか・・・。
まぁ、しないだろうなぁというのが本音でした。
だって800回記念公演もありますしね。

沼尾さんの李香蘭が観たかったのも本音ですが、やっぱり野村さんも観ておこう、だってさすがに今回が見納め公演かもしれないし・・・という気持ちでした。

そういえば野村さんの歌声を初めて生で聴いたのも前回の李香蘭の時でした。
正直・・・・CDでのエビータやベル、ビデオでの赤毛のアン、シラバブ・・・エトセ~トラ、エトセ~トラ・・・歌声が健全時の記憶しかなかったので、喉を壊された野村さんの歌声を聴いて驚いたのが正直な感想でした。

それでもやっぱり李香蘭を背負って来た野村さんの演技は素晴らしかったです。

だがしかし、今回は流石に歌声の方が心配してしまって演技に、物語に集中できなかった・・・・(涙)

さて、役者さんの感想です。頭についている♪は役で好きな歌のフレーズ、台詞です。


♪「運命に弄ばれて、自分の道見失った、迷いつつ生きて来た私の罪」
●李香蘭@野村玲子
まさにこの女優さんの為の「李香蘭」といっても過言ではない。それぐらいキャストの皆さんが野村さんに気を使って舞台を作り上げている気がしました。
冒頭の歌いだしからして「あ・・・・・・」と思って、最後の♪二つの祖国 では野村さん、このまま歌えなくなるんじゃ・・・と思うぐらい心配になりました。

流石に好きな歌詞が削られていた時はショックでした。
「信じて私達の黒い髪~」の部分がゴソッと無くなってて聴いてて、エェェ~~~~~な気分でした。

ミュージカルなのだから歌に心配してしまうのもなんですが、やっぱりまた観たいと思ってしまう野村李香蘭でした。



♪「日本を利用し、利用され今は祖国反逆者の身。ばかげた運命。
・・・淑子ちゃん、お先に逝くよ」
●川島芳子@濱田めぐみ
濱田さんは川島芳子が演じたくて四季に入りましたと昔ネットのインタビューに答えていらっしゃって、それが凄く記憶に残っていました。
ディズニー3作、特にアイーダやエルファバは濱田さんが引き寄せてなるべくしてなった様な役だと思うのですが、川島芳子に関しては異色な役なのだと感じます。

一言で言うと本当にハードルが高い。
勿論それぞれの役にいつも全力投球なのは舞台を観ていてもいつも伝わるのですが、川島芳子に関しては本当に余裕が無い感じが伝わるのです。
自然と前回の公演の時にそれを感じました「あぁ、濱田さんが苦戦をしている」と。
川島芳子は役として舞台で生きるのでは無く、エビータのチェの様にストーリーテラーとして存在し、本当に舞台で生きるのは最後の処刑シーンのみ。
しかし、歌で、存在で観客を引き付けなくてはならない。
かといって主役より目だってはいけない。
舞台の上で存在する事が本当に難しい役だなぁと思います。
だからこそ色々な役者さんが憧れる役(何故か男性の役者さんがやりたがってる。笑)なんだなぁと思います。

で、今回、濱田さんは見事にハードルを飛び澄み切った川島芳子で登場されました。前回の真面目でお堅い芳子より(声質のせいもあるのかな)、もっと皮肉さが加わったというか、一層観客を引き込んでいました。
「鹿鳴館」や「ウィキッド」を経験し、さらに素敵な芳子ちゃんになっていました。

そしてカッコイイんですよねぇ~☆
本当に惚れます。




♪「あの人はいつも言っていました。日本と闘うのは日本を滅ぼす為でなく、目を醒まさせる為だと・・・」
●李愛蓮@五東由衣
この作品は愛蓮の存在によって引き締まる気がします。
五東さんの存在も大きく、その全てを受け止め包み込む姿が素敵で、最後に李香蘭を抱きしめる姿が大好きです。
台詞の一言一言が重く、凛々しく、裁判シーンでの「私が証言します!」の台詞は絶対に香蘭を救ってみせる!という強い気持ちが現われていて、2回繰り返し聞いても素敵☆
お歳のせいもあるのか・・・さすがに学生の衣装がかなり辛くなってますが(^^;)それでもまだ愛蓮という役を続けて頂きたいのです。

因みに・・・・何故♪松花江上 の歌は中国語なのでしょうか・・・日本でのミュージカルなんだし、日本語で聴きたい~~!!唯一愛蓮のソロなのに~!!CDではちゃんと日本語なのにネ。

愛蓮こそ絶対コケてはいけない役ですが、Wキャストの佐渡さん、秋さん、観てみたいです~~。
愛蓮の人柄がとても好きです。
絆を固く信じ、慈悲深く、
中国の女性として本当に美しい女性だと思います。



「何たる傲慢!!!!!」
杉本@芝清道
彼は純粋にアジアの発展を望み、「皆が幸せになればい~な~♪(エンジェル)」な下手をしたらこの時代になんてお気楽なヤツなのだ・・・と思いますが、それがこの張り詰めた時代にはホッとした役でもあります。
う~ん、でも芝さんだと杉本の純粋さが表に出てこない(笑)
どうも軍の政策にめっさ加わってる船越英一郎にしか見えない(笑)

元々芝さんは杉本の役は勿体無いんですけど~。
芝さん自身、王玉林の役が好きなだけに、やっぱり王玉林の方が似合ってるんですよね~。
後、杉本の香蘭とのデュエットに関しては歌詞が恥ずかしいのもありますが、あまり好きではないのです。
芝さんの杉本は香蘭に対してはあくまで家族的な愛情、保護としての愛情止まりな気がします。だから♪天国の門のほとりで君の名を呼ぶ、淑子~と歌われても・・・というかこの歌詞凄いですよね(爆)

芝さんにとっても日々挑戦な役なのかもしれませんね。



♪「(愛蓮:この国は広い・・・だけど、この国は脆い・・・弱い)だがこの国の広がりが、いずれは飲み込む、いずれは消し去る、全ての敵を・・・」
●王玉林@芹沢秀明
前回観た時には記憶に残らなかったユーリン。
今回観た時には悪目立ちで記憶に残るユーリン+その他の役。
どうも芹沢さん・・・苦手です。
歌もノビが悪く、かといって演技もさほど・・・。
なので愛蓮をこの人について行くと決め、尊敬する人物に見えないので、バランスが悪いのです(涙)
青山祐士さんがアンサンブルに居て、どうしてユーリンを演じてくれないのでしょう??

芹沢さんは背も高いので、他のアンサンブルで登場してても非常に目立ちます。
おとなしくしててもらいたい程、国旗を振りまくってます(苦笑)

●その他アンサンブル
いや~アンサンブル豪華でした。
林さん、深水さん、青木さん、青山さん・・・引き締まりますねぇ。
深水さんカッコイイ~♪♪♪深水さんが登場すると主役達じゃなくて深水さんばかり目を追ってしまいます。

ただ、他アンサンブルの迫力が足りなかったです。
ジーザスの群集に慣れてしまったせいか、もっと危機迫る昭和の民衆、中国の民衆を演じて貰いたかった。
野村さん、五東さん、濱田さんが役、時代背景を掘り下げてくる分、アンサンブルがついてこず、ミスマッチでした。

そしてオケの音の聴こえが悪すぎです。
これならテープで充分だと思うのですが・・・。
指揮者が前回は上垣さんだったのですが・・・今回は別の人でした。
最近春劇場に行かないので上垣さんの指揮を聴く機会が無かったのですが、やっぱり他の方の指揮を聴くと上垣さんの安定している指揮って良いなぁと感じます。


そんなこんなで色々と思う事があったのですが、また機会があれば。
公演中3回は観に行こうかと思っていたのですが・・・連休中にいければなぁ。

そして・・・・・あの~~~~沼尾さんは一体いつ出るんでしょう??
千秋楽って5月18日ですよね??
終わっちゃうんですけど(苦笑)
このまま野村さんで完走ですか?
折角2年待ったのに・・・沼尾さん、待機だけですか?(号泣)

3月になりました

2008年03月02日 | Weblog
今月は李香蘭もあって、色々と楽しみな1ヶ月になりそうです。
凄く凄く待ち望んでいた再演ですしね。
勿論沼尾さんの李香蘭を!!

とりあえず22日には観るものの、やっぱり野村さんかなぁというのも正直なところ。
欲を言えば高井さんの裁判長が観られるかな~なんて期待していたのですが、このキュウキュウなキャスティング模様からして無理っぽいですね。

やはり歴史と共に歩んだ野村さんの李香蘭を観て、沼尾さんの李香蘭で歌を満喫する・・・何回観るのかはキャスティング次第ですね。
ここでずっこけキャストが登場しなきゃ良いのですが・・・。

心配なのは五東さんがステイシー先生に滞在していること。
愛蓮は特に演技歌共にベテランの役者さんじゃないとこなせないと思うのです。
今の四季の役者さんでは五東さん以外考えられないのです。
今回は誰がキャスティングされるんだろう・・・。

香蘭に関しては沼尾さん以外にもキャスティングが増えそうですね。
花代さんや佐渡さんも有るかな~と思いつつ、お二人とも異国の丘がありますし・・・となると苫田さん?(もぅグリンダどうなるって話ですよね)
個人的には沼尾さんもそうですが、エビータの再演が無かったら井上智恵さんでも良かったかなぁと思ったのです。

芳子ちゃんに関しては濱田さんでまずはスタートしつつ、やっぱり新キャストなんだと思います。前回名前が挙がっていた坂本さんはBBですし、なんだか秋さんや樋口さんな予感もしますし(益々ウィキッドどなるねん!)。

さて、開幕まで後3週間。楽しみ半分、不安半分ですね。

さっきから

2007年10月29日 | Weblog
ふたりのロッテのソングが追加されていたのでリピートしまくって聴いてます(笑)
いや~癒されますねぇ。本当可愛い~~~♪♪♪
何か私の心をくすぐる何かが~。

五十嵐さん、絶対ピコを演じて貰いたいなぁ~。

昨夜ラジオで放送されたウィキッドのラジオを録音して聴きました。
作品紹介と濱田さん沼尾さんのインタビュー、そして最後はありがたいA代表のコメントまで・・・・・・まぁ・・・。

そのバックにBW盤のCDと、日本の舞台の音源が交互に使われ、ちょっとこれはどちらかに統一、というか日本版だけにして貰いたかったなぁ。
頭が混乱する(苦笑)

それとは別に四季と海外ミュージカルを無理やりリミックスした音楽を流していたんですが・・・これがまた聴いていて妙な感覚でハラハラしました。
LKに関してはリミックスあったら面白いかも~~とか思っていたんですが、オペラ座とか、クリスは日本人なのにファントムは外国人だったり(途中チラっと高井さんだったり?)、これは一体なんなんだろう??という不思議な感覚が。
そしてLKの愛を感じては突然BWの歌になるのが、なんか大西ライオンを思い出したよ(笑)

1時間という中々充実した内容で良いラジオでした。
こういうのを地道に増やせばいいのに。
ラジオでも四季チャンネルとか出来ないかな~。

ウェストサイド物語

2007年10月27日 | Weblog
映画も観なくてほぼ先入観ナシに観る事が出来ました。
開幕して間もなくと、最近観たのですがやっぱり予想以上に私が好きになったのは阿久津トニーですね。
松島さんのリフは期待以上の仕上がりにこの人の踊りって本当に素敵だなぁと感じました。

流石代表が「ミュージカルの横綱」と言っているだけあって本当にダンスがカッコイイ!
役のキャラクターはアメリカチーマー(笑)なんですが皆が踊っているのは綺麗なバレエが軸のダンス。
それに加えてもっとそれぞれに荒々しさもあって良いかなぁとも思っていたのですが、今の型にはまっている四季には無理なんでしょうね~演出家の指示があるから。
男臭いミュージカルって中々なかったので凄く楽しかったです♪

その合間にも女性陣の力強くパワフルで華やかなダンスがあったりします。

ダンスの狭間にトニーとマリアの歌と演技があるんですが、久々の再演の間に演技の上手い歌い手さん達はタイミングを逃し・・・・この2人のキャスティングについては正直「・・・・」な部分はありました。

でも阿久津さんの声は音域が広いですねぇ。
私は好きです。

ラストが暗いせいかスッキリとした終わり方という訳でもなく、猛烈に涙を流す訳でも無く・・・・。
それでいて1幕に良いナンバーが偏りすぎているせいか2幕はちょっと寂しい。

というか1幕の長さといったら・・・・。
幕切れが分からなかった私は♪クール あたりから飽きが・・・。
そして♪五重奏が終わって感動&やっと1幕終わる~~~!!!という勝手な開放感を感じていたら・・・・まだ続くんですよ(苦笑)

まさに、どんだけ~~~~~~~!!!!!です。

しかし、今のメンバーはほぼ外れのないキャスト勢なので満喫できるし、1月の千秋楽までしっかり観ようと思います。

●阿久津トニー
今回1番驚かされたキャスティング。え??トニー??本当にやるの??
というか歌えるの!?という心配が第一でした。
私の中でトニーの歌声は芥川さん(35ステップスのCD)と坂元さん(四季劇場賛歌のビデオ)のイメージでした。
どちらかというと声楽系。だからきっとトニーは石丸さんが久々の再演で登場と涼太さんと北澤さんや岸さんがアンダーだと勝手に思ってました。

で、初観の日も土曜日だったので阿久津さんか涼太さんかどちらになるのか・・・ドキドキドキドキ・・・・・・・・。
阿久津さんであります様に・・・阿久津さんでありますように・・・どうか阿久津さんであります様に・・・・(マリア風に)。
別に涼太さんが嫌っていうわけではなくて、久しぶりに阿久津さんが観たかったなんですよ。

そして阿久津トニーでした。ソワレ公演で良かった・・・。
歌もしっかり阿久津節を炸裂させて、高音も力強く出ていたし。
演技も良いです。文句無いじゃないですか。
トニーは元ジェット団。リフの兄貴分。エメラルド団も打ちまかすほどの力や皆からも信頼を受けている。
まさにピッタリでした。大丈夫、これなら通える。
しかし阿久津さんの脅威の身長・・・といっても182センチなんですが、牧野さんと共に2人して飛びぬけていたので、その他の男性陣がマンチキン国の人々に見えました(笑)

やっぱりトニーは阿久津さんで見たいなぁ。

●笠松マリア
まず笠松さんから観ました。歌は流石に綺麗ですよねぇ。
台詞も最近の四季には珍しく開口バリバリでないのは良い事です。
が・・・・あまり私のツボにはハマリませんでした。
どうも淡々としていて、阿久津さんがミュージカル声なのに対して笠松さんが声楽のせいか歌のバランスや、後身長のバランスも悪かったかなぁ。
雰囲気はあっていたんですがね。ベルナルドを初め皆から過保護にされていたり、柔らかい雰囲気だったり、アメリカに出てきたばっかりの少女だったり。
後一味欲しかったところです。
でも歌声は本当に綺麗だし、声量は申し分ないので是非クリスティーヌで登場しないかなぁと思ってます。

●木村マリア
花代さんのマリアが観たくて前日予約して観に行きました。
やっぱり数多くの舞台をこなしている女優さん、悲壮感漂う演技はさすが。
細かい部分を上げていくとするとマリアは花代さんに軍配なんですが、逆に貫禄がつきすぎるせいかやっぱり大人っぽいマリアに見えてしまいます。
少女っぽく瑞々しさなら笠松さんかな、やっぱり。
しかし・・・・マリアの雰囲気に凄くあっていました。
阿久津さんとのバランスが凄く良かったのです。
花代さんって身長が結構あるはずなのに、阿久津さんと並ぶと小さい・・・どんだけでかいんだ、阿久津さんよ。
踊りも綺麗だし、歌もマリアに合ってます。
自分がスポットで無くてもちゃんと演技をしている姿がやっぱり良いなぁと思いました。体育館でジェットとシャークがマンボでダンス対決している時、右にトニー、左にマリア&ロザリア&チノで見物しているんですが、この時も凄く楽しそうにマリアはベルナルドとアニタのダンスを見ているんですよ。この姿が可愛らしくて、兄と姉的なアニタ素敵~~!!って感じで。
因みにこの時の阿久津トニーも右側でノリノリです(笑)

久々の木村&樋口コンビに胸が高まりました。ピコマコ以来でしょう。
2重奏では泣けましたよ・・・・。お互いが理解出来ない部分と理解しあう部分。
本当に信頼し合っているんですよね、マリアとアニタ。

トニーとマリアの出会いから、ボタンの掛け違いの様に物語が進んで悲劇なラスト。代償は大きいけれど犠牲があって初めて気づくものもあるんですよね。


●樋口アニタ
私的に樋口さんのハマリ役だと思います。
凄く好きです。今までヒロインの道をもぎ取って来た樋口さんですが、今回アニタになるとは・・・ここの所キャピキャピキャラクターを演じて居ないのも寂しいですが、アニタはカッコイイ!!
こういう姉御演技が似合ってますねぇ~。
前列で見るとシャーク団女性陣の踊りに圧倒されます。
ジェット団の女性陣はクールでカッコイイ!って感じなのですが、シャーク団は情熱的。力強くパワフルなんですよねぇ。
♪アメリカのナンバーは本当に素敵です。
後は四季節な開口が回を重ねる毎に良くなればなぁと。

アニタもこの暗いラストの犠牲者でもあります。
アニタが取った行動は仕方がないなぁと思ってしまう。
最初はジェット団が好きなんですが、リフが抜けたジェット団はちょっとなぁ~って感じです。

●松島リフ
カッコ良い~~~~!!松島さん~~~!!
阿久津トニーの前では本当に可愛がられている弟っぽさがまた良い。
歌も嘘の様に心配ないさ~~~でした(笑)
いや、コーラスラインを観てから松島さんの歌にはちょっと・・・だったのです
が、特訓したんでしょうねぇ。

カテコも毎回楽しいです。

Gジャンのジット団のGマークを西尾アクションと見せびらかしたり(笑)
独りフリーズしている所を西尾君につつかれたり。
松島さんと西尾さんで樋口さんに絡んで掃けていったり(笑)
ダンサー同士仲良さそう~な空気で和みました。

●西尾アクション
素で演じてるの?ってぐらい自然体な姿でした。
ハマってますねぇ。
西尾さんもバレエ出身なので踊りが綺麗。松島さんとも気があるんでしょうね。
松島さんとは違う力強さの踊りが目立ちます。

他にも素敵なダンサーさんが揃っているので楽しかった~。
しかしストーリー的には・・・・・というのがネックですね。
1幕でおなか一杯な部分もありますし。
あそこまで悲劇仕立てにする必要は・・・・当時の社会にはあったのかもしれませんね。
あくまでレトロな作品として見る様にしています。

ふたりのロッテ 9月2日

2007年10月08日 | Weblog
丁度ウィキッドを観ようと思っていたのですが、前日予約に失敗をして、どうしよう・・・と思っていた所で観に行きました。
行く予定はなかったものの、凄く良い作品で、12月には東京凱旋公演があるので勿論観に行く予定です。

キャスト

ロッテ          吉沢梨絵
ルイーゼ        五十嵐可絵
パルフィー氏      勅使瓦武志
ケルナー夫人     坂本里咲
ムテジウス校長    服部幸子
ウルリーケ先生    奥田久美子
イレーネ        武 木綿子
レージ         大橋伸予


有名な作品ですし、ラストはこうなるとは分かっていたものの、双子ちゃんが一緒に暮らせる為にと奮闘する姿は本当に泣けました。
もう目線が親目線になってしまうからでしょうか(子ども居ませんが)。
ただ、イレーネだけが悪者みたいで・・・というかちょっと綺麗なラストに彼女だけが可哀想でしたが、まぁファミリーミュージカルという事で(笑)

この一番輝いていたのは五十嵐ルイーゼでした。
本当に可愛い!!!!
バレエが綺麗!!
元気ハツラツ!!
五十嵐さんを役付きで観るもの初めてなので(あ、マンマのリサ役では何度か観ましたけれど)、思った以上に歌えていたし、なにせ踊りが上手い。
五十嵐さんあっての舞台だなぁと感じました。
ハマリ役です。今後が楽しみだなぁ。
ピコとかも観てみたいなぁ。

吉沢さんを観るのが本当に久々。
あまりにも観ていなかったので調べてみたら2年以上観てませんでした(汗)
東京夢醒めのピコ以来です。
正直吉沢さんのハスキーボイスとダンスが苦手だったのですが・・・。
ピコ縛りの成果か歌やダンスも随分良くなっていました。
流石にダンサーの役者さんと一緒になって踊るシーンはきつそうでしたが。
吉沢さんの方が大分お姉さんなハズなのに、ちゃんと五十嵐さんと双子に見えましたよ。不思議。

坂本さんのママに会えるとは思っていなかったので非常に得をした気分。
ママには勿体無い~と思う反面、やっぱり里咲さんの演技が好きです。
しかしママには見えないぐらい可愛らしくチャーミングでした。
もしママにも恋人がいたらラストは変わっていたのかもしれないなぁ。

勅使瓦さん=アイーダに出てる人というイメージが強かったのですが(笑)
パパとしてはもうちょっと何かが欲しかった様なものの、イレーネを選んでいたはずなのに・・・なラストの展開にはちょっとびっくり。
パパ役は以前柳瀬さんも演じていらしたので是非今後また機会があれば柳瀬さんにも演じて頂きたい役です。

今回初観の服部さんですが、佇まいはまさに物語から出てきた校長先生でした。
ただ外部の方でもあるので歌はやっぱり・・・な部分が。

奥田さんも可愛らしい先生でした。某ショップ店員ネタの芸人さんと似ている・・・というのはヌキにして(笑)
凱旋公演では校長先生で美声を披露していただきたいものです。

その他、やっぱり川地さんが素敵でした~。
身長がある分衣装の着こなしがカッコよくて。
念願のスカーは一体いつ観れる事やら・・・それまで引退しないで下さいね~~(汗)

今回は2階席からの観劇でしたが、2階だとバレエ(特に冒頭のウィーン組の踊り)が綺麗に観れるので2階席も捨てがたい・・・。
けれども次こそは1階席で演技をじっくり観たいなぁ。

この作品を観ると可愛い歌がめぐりめぐります。
1度聴いたきりなのに結構覚えてしまうものですね。
公式にもソングを置いてもらいたいなぁ~。