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#610 - 2016年10月 距離と時間の伸縮①

2016年12月03日 16時31分08秒 | 日記
距離と時間の伸縮①


「距離と時間は伸び縮みするよね」と何度か聞いたことがありました。実際の距離よりも短く感じる、1日が長く感じる、もしくはあっという間に時間がすぎる…ということなのでしょう。もちろん経験をもってそう感じたことは今までに何度かありました。しかし、「距離と時間・・・」という言葉には、なんとなく納得していませんでした。自分の経験や感覚と、そのフレーズとの間になんとなく隔たりがあるような。それよりも、その言葉と自分の感覚は、全く別のものなのではないかと思っていました。なんというか、その言葉はもっとスピリチュアルな感じなのでは…と。


それが、今回の日本行きを持って、この言葉を心から納得でいました。そしてそれは、スピリチュアルでもなんでもなかった(笑)。


どうして納得ができたかというと、日本に行くことが本当に近く感じたのです。具体的な感覚で言うと、西ロンドンの自分の家から45分かけてロンドン中心部にいくよりも、ここから日本に行くことのほうが気分的に距離が近く感じたのです。もっと明確に言うと、「徒歩8分のスーパーに牛乳を買いに行ってくる」来るくらいの感覚で日本に帰ってきました。どうしてこういう感覚になったのかは、全くわかりません。しかし、10キロ先のロンドン中心部よりも、9,200キロ離れている日本のほうが「ちょっとそこまで行ってくる」感覚でした。


それは私の荷物のパッキングにも表れていました。いつもは公共交通機関を使う場合は、例え数駅でも本などの読み物を持ち歩きます。必ずです。これまでのフライトなら、読み飽きたときのことを考えて数冊をカバンに入れていました。それが、今回は、何を思ったのか本を忘れたのです。見事なくらいすっかりと。こんなこと、今までに一度もありませんでした。そして忘れたからと行ってパニックになるわけではなく、「ほんの11時間ちょっとだし、映画もあるしいらないよね」と感じた自分に驚いたり。



もちろん実際は、8分でも45分でもなく、12時間近くかかるわけです。それでも、映画を見たり、何もしないでボーっとしたり、とてもくつろげました。そしてロンドン-東京間は、やっぱりとても近く感じました。


「受け取り方」なのでしょうか。でも、必死に努力して「日本は近い」と感じるように仕向けたわけではありません。「受け取り方」というのもなんだか違うような…。どうしてこのように距離や時間を短く感じるようになったのかは、未だに全くわかりません(笑)。


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