B層のブログ

分かりやすく政治を語ったブログ

タイのデモの真相(2)

2009-04-18 00:03:02 | 政治(海外)
前回のブログ内容に対し、「ピントがずれてる」、「ソース元がないただの感想」、という意見があったので出来る限りソース元を提示しつつ、さらに詳しく書いてみた。


〔年々悪化するタイ情勢〕
昨日のコメントで「タイの暴動はお祭りみたいなもんだ」という意見があったが、私にはそうは思えない。確かに2年前のクーデターなら比較的平和に終わり(JANJANニュース)、国王の一声もあり事態はすぐに収束へと向かった(タイの2006年軍事クーデター)。とくに世界経済はまだ安定しておりアメリカは住宅バブルも絶頂にあった(NewYorkTimes)。タイのクーデターも日常茶飯事化しており、国民もどちらかというと軍のクーデターに理解を示してもいた。しかし、昨年の黄服(PAD:民主市民連合)デモあたりから、原油高によるインフレなど情勢が不安定になり(2007年-2008年の世界食料価格危機)、デモから本物の暴動へと発展しかけた(searchina)。結局、タクシン派が軍部を味方にできず(産経新聞)、裁判所(司法)も党の解体命令を下し(newsclip)、デモの幕は閉じた。


〔悪化していくデモの様相〕
しかし、今回の赤服(UDD:反独裁民主主義同盟)デモは、前回のような富裕層を中心とした首都の工民(労働者)によるデモと違い、地方の農民が出身だ(産経新聞)。前回のような統率が取れたイメージとほど遠く、手に武器を持った過激なデモになっている(読売新聞)。とくに今回はタンクローリーまで持ち出してきており(バンコク週報)、住民からも非難の声が上がっている(newsclip)。さらに、今回のデモはかつてのデモと経済の背景が異なる。それは昨年起きたサブ・プライムローン問題に端を発した金融危機による影響だ(サブ・プライムローン問題)。タクシン派、アピシット派を問わず、この不況による影響は現在、タイを直撃している(ASIAN VALUE CORPORATION)。さらに前回のデモによる経済的損失も大きい(タイはアジアの劣等国へ転落?)。この為、赤服の怒りはよりいっそう強いものとなっている。


〔タクシン派の誤算〕
今回、タクシン派の予想を裏切り、アピシットは最後まで譲歩をしなかった。始め、タクシン派はデモ隊で道路を占拠し、アピシット首相の退陣を要求したがこれに応じず(産経新聞)、最大の手札であったASEAN首脳会議を盾にした要求をするが(CNN)、これにもアピシットは応じなかった。代わりにタクシン派はそのまま襲撃することとなり(朝日新聞)、これはタイの経済と外交にとって大きな痛手となった(読売新聞)。これはタクシン派にとってもマイナスとなり、逆に今まで軍の出動に慎重だったアピシット派は(朝日新聞)、ASEAN首脳会議襲撃で面子を潰されたことで激怒し、アピシット首相は軍による鎮圧を行った(CNN)。バンコク住民もタクシン派がタンクローリーやバスへの放火などをするなどしたためデモへの不満が高まり、地元住民2名が死んだのをきっかけにタクシン派(赤服)に対し怒り衝突するなど、タクシン派は始終劣勢の状況が続いた(毎日新聞)。最終的にタクシン派はデモが失敗とみて、批判が拡大する前に早期に撤退を決行した(日経新聞)


〔タクシン首相の狙いは何か?〕
タクシン首相の最大の狙いはアピシット政権の退陣(打倒)と自身の政界への復帰だろう(毎日新聞)。とくに昨年、最高裁判所から出された土地不正取得による禁固2年の実刑判決に対する撤回が目的と思われる(産経新聞)。すでにタクシン派は2年前のクーデターで政権を追われ、タクシン元首相自身は現在は海外へ亡命中であり、昨年9月はタクシン派のサマック首相が退陣に追い込まれ、さらに昨年12月には義弟のソムチャイ政権も崩壊した(産経新聞)。現政権下でも、不正蓄財容疑の捜査も進んでおり、有罪となればタイへの帰国や政治家としての復権が一層困難となる(毎日新聞)。その為、今回、懸けに出たと思われる。タクシン首相のチャレンジ精神については、彼の経歴を見れば予想できるのではないかと思われる(タクシン・チナワット)。時間があれば後で詳しく取り上げるつもりだが、私は彼がこれで諦めたとは思えない。他の華人同様、まだ勝機を伺ってると思われる。現に、徹底抗戦を唱え(朝日新聞)、最高幹部の1人であるソンティ・リムトンクンを銃撃している(読売新聞)。しかし一方で、旗本が悪いと見るや否や徹底抗戦の姿勢から一転し、政府に歩み寄りの姿勢もみせ始めている(日経新聞)


なお、できる限りソース元を提示したつもりだが、かえってブログが見づらくなってしまった。試行錯誤の必要があるかもしれない。今回のタイのデモはそこまで詳しく知りたい人はあまりいないだろうから内容が面白くないかもしれないが、とりあえず載せておく。今日はカルデロン一家について論じるつもりだったが、もう時間がないので予定を変更して日を改めて書くことにする。



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真のヒーローがタイに現る!

2009-04-17 00:12:26 | 政治(海外)
暗い話題ばかりでは何なので、今日はちょっと感動的なニュースです。

〔タイに本物のバットマン現る!?〕
あまりに感動的だったので、ブログの趣旨からは外れますがちょっと載せておきます。何とタイのバンコクにバットマンが現れたそうです!知ってのとおり現在、タイのバンコクでは先日の記事に書いたように紛争デモが起きています。非常事態宣言が出され、4月13日のディンデン通りでM16を構える軍と、タンクローリーを盾に同じく武装する赤シャツのUDD(反独裁民主戦線)との睨み合いが続いていました。しかしそんななか、さっそうと現れた男がいる!タイのバットマンだ!


〔彗星のごとく現れたタイのバットマン!〕
緊張する両者のなか彗星のごとく現れ、泥棒のようなマスク、とがった耳、ピチピチのシャツにタイツとマントといった黒装束で身を固めたバットマン。ビデオカメラを片手に恥ずかしげもなく股間を膨らませ、軍に突進、赤シャツに突進と縦横無尽に走り回る。デモ隊も軍もただ笑って見守るだけ。誰にも止められない。デモ隊が「火をつけるぞ」と脅し、M16小銃で武装した軍でさえ近づかないタンクローリーに単身近づき、歩き回ってビデオに収めると、「安心していい、中身は空だ」無責任なセリフを吐くnewsclip)。


〔バットマンの正体〕
バットマンの正体はタンクローリーが爆発したら巻き添えは逃れられない公営住宅の住民。住民曰く、「あいつはスパイダーマンの服も持っている。5時になったら着替えてくるはずだ」。どうやら映画オタク(?)らしい。結局、その前に軍の制圧が始まり、スパイダーマンの出番はなかった(制圧にはバットマンは参加しなかった)。メディアの記念撮影を受けるとき、タイのお守り「プラ(※持っていると死なないといわれる種類のものらしい)」を取り出してみせ、住民からは「何だお前、バットマンのくせに死ぬのが怖いのか(笑)」とからかわれていた。


〔ブログ主の感想〕
すごい話ですよこれ!(汗)。火炎瓶と弾丸が飛び交い、いつ銃撃戦と大爆発に巻き込まれて死ぬかも分からない。デモ隊(暴徒)がタンクローリーに火をつければ、文字通り地域住民含め全員死亡のなか、狙撃されるかもしれないバットマンの格好で、銃も持たずに単身乗り込み、笑いを振り撒きつつ制止にかかる。軍のエリートでもなければ、著名な名士でもない。ただのタイ地元住民(特撮オタ?)です。「恐くないのか?」といえば上記にあるようにそんなことはなく、お守り握り締め、内心は恐かったんではないでしょうか。しかし、そんな様子は微塵にも出さず、ユーモアのセンスも忘れず、タイ国民の良心と笑いを奮い立たせ、必死に制止にかかる。これが真の勇気ではないでしょうか。タイがなぜ欧米の植民地にならなかったのか分かる気がします。


最後は住民の歓声を受けて、どこか誇らしげなバットマンで思わずこっちも笑ってしまいます(笑)



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タイのデモの真相

2009-04-16 00:00:07 | 政治(海外)
せっかく書いたデータが吹っ飛んだり、タイを調べるのにえらい時間がかかったり、更新に2日もかかり落ち込んでます…orz


〔タイはどうなってるの?〕
結論からいうと、ほとんどのタイ国民が思っているのは、「赤(タクシン派)も黄(アピシット派)もいい加減にしろ!!(怒)」というのが本音…。マスコミは“反政府”デモと言っているが全然違う。実際には地元住民(首都バンコク市民)がデモにブチ切れてタクシン派のデモ隊(反独裁民主戦線(UDD)〔通称:赤服〕)と衝突してたりする。反政府デモというより一種の内紛デモ(?)に近いのだが、人数をみれば分かるように参加してる人間はごく一部(おもに貧困層と背後で操る富裕層)しかいない。しかもこの貧困層、実際には日給いくらの金で雇われた“プロ市民の出来損ない(暴徒)”がほとんどで、本当の国民は平和的にデモで訴えるべきと呼びかけている。


〔極論すると何なの?〕
簡単にいえば、利権勢力同士のぶつかり合い(実はどちらも華人華僑が支配してたりするのだが)。要するに経済の自由化(金融の規制緩和)によって後から追い上げてきた新興財閥とそれまで都市(バンコク)にいた旧主財閥が対立し、そのおこぼれにあずかっていた地方の貧困層(農民)と都市の貧困層(工民)とが対立しているわけだ。分かりやすく例えれば、「拝金主義(タクシン派)」と「権威主義(アピシット派)」の戦いともとれる。


〔タクシン派とアピシット派の戦い〕
タクシン派などの新興財閥は「経済の自由化」の名の元に強力に政策を推し進め、どんどんタイを牛耳り始めている(もっともアピシット派も権威主義的で独裁だったらしいが)。しかし一方で、アピシット派はタイの象徴である国王とそれに取り入った軍部とも結びついており、度々政治に介入している。どちらも独裁に近い状態であり、これら政争の背景には経済のグローバル化(国際化)の問題と、振興する中国マネーの影響(政治的影響もあるかもしれない)もあるだろう。これについては日本の政治と企業の癒着や、かつての天皇と軍部の関係などでピンとくる人もいるのではないだろうか。


〔タクシン首相の光と闇〕
 タクシン首相の行った政策は上記に上げた経済の自由化と、一番大きいのは30バーツ医療制度だろう。これはどんな病気でも100円以内にみてくれるという画期的な制度なのだが、問題はバンコクなどの都市部に住む富裕層は対象とならないことだ。しかし、今まで多額の税金を収めてきたのはこの富裕層であり、当然、怒る。しかも、タクシン自身は職権で私服を肥やし、多くの華人にみられるように賄賂を受け取っていた。この為、「大多数の農民にお金をばら撒いて味方につけ(ばら撒き医療)、政権を掌握しようとしている」という非難の声が上がっている(ブログ主:気のせいか、やり方が共産党そっくりな気がする…)。

 また、麻薬一掃作戦などを掲げ、マフィアやテロ組織を撲滅し、麻薬の根絶を掲げるなど一定の評価ができる一方、邪魔な政敵や商敵も一緒に殺害しており、この人数がかなりの数に上ると思われる。実際、無実と証明されたのに後で謀殺されたり投獄されたりして非難が上がっている。他にも、親戚を軍や警察などの要職に配置し、閣僚がみな共産党(タイ共産党)中国よりの政策を採っている。さらにマスコミの自由な報道に対して規制を行い、情報統制をとっていたため反発を招いた。


〔私服を肥す華人のタクシン〕
さすが客家系の華人だけあって経済と政治はうまいです(もっともアピシットも華人だが)。これは一定の評価ができる一方、職権を乱用し私服をかなり肥やしてました。(以下、タイの株長者番付)

<タイ株長者番付2005年発表>
1位、タクシンの長女ピントンター・チナワット(23歳)、191・0億バーツ
2位、タクシンの妻の兄バンナポット・ダマポン、165・8億バーツ
3位、非タクシン系華人の住宅開発会社社長アナン・アサワポーキン、149・0億バーツ
4位、タクシンの長男パントンテー・チナワット(26歳)、120・6億バーツ

全部、家族・親族が独占(ちなみにタイは株の売却に税金がかからない!その挙句、相続税・贈与税もかからないので完全な資産隠し)。さらに新興財閥から多額の賄賂と献金を受け取っており、これが問題となっておととし退陣に追い込まれました。


〔激昂した軍部と旧主財閥〕
さすがにこれには旧主財閥と軍部も怒りと危機感を抱き、おととしクーデター(?)を挙行したようだ。このクーデターはタクシン首相が国連に出向いている留守の間に行われ、流血沙汰にならずに済み無血クーデターとして終わった。最終的に、混乱もタイ国王の鶴の一声で収束へと向かった。しかし、その後もタクシン首相は傀儡として義弟のソムチャイ首相を据え、政権の存続を図ったが、これも昨年のPAD(民主市民連合)〔通称:黄服〕によるデモで退陣へと追い込まれた。


〔はっきりしているのは…〕
とりあえず、はっきりしているのはアピシット首相がASEAN首脳会議で面子を潰され、タイが国際的信用を失い、ついで投資家の資金も逃げ出して、今後、タイ経済は大打撃を受けるということでしょう。この紛争デモ、どうも利権争いの臭いがプンプンするのですが(政争なんてみんなそうかもしれませんが)、これが如何に無益であるかはやはり肌で身に染みて感じないと理解できないということでしょうか。しかし、こんなときこそ日本企業の出番ですよ!企業戦士として如何なる戦況でもコツコツとインフラを整備できるのは日本以外にありません。あとは日本人の決断力なんですが…。



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ロシアとイランの対立からみえる世界の変化

2009-04-12 10:50:05 | 政治(海外)
〔石油のパイプラインを巡ってイランとロシアが対立?〕
何でもイランがEU向けにガスの供給(販売)を計画しているようで、既にガスパイプラインの建設計画が上がっている。これに驚いたのはロシアだそうで、露骨な脅迫(?)をしているようです。ガス供給企業「ガスプロム」のミラー会長がほとんど脅しに近い「EUへのガス市場の拡大に関して、ロシアの意向を無視することに警告する」という発言をしている(宮崎正弘のメルマガ)。


〔イランとの関係改善に乗り出すオバマ大統領〕
オバマ大統領というとイスラム教の黒人でもあり(もっとも本人はプロテスタントだと明言しているが)、本名もバラク・フセイン・オバマといいます。当然、中東とくにイランとの和解に動くでしょうし、今回大統領に起用された理由の一つも恐らくこれだろう。アメリカの基本戦略は破壊と占領(洗脳)なので、本来はその方向で動くつもりだったのだろうが、イラクで大量に戦費を消費してしまったうえ、政治的にも失敗し、経済もボロボロなのでもう戦争はできない。恐らくイランは許されるのだろう。既にイスラエルもイスラム教圏全体を敵に回してる状態で、アメリカが崩壊寸前な以上は戦争は望んでいないはずだ。


〔最初の訪問先をトルコに〕
オバマ大統領は最初の訪問先にトルコを選んだ(毎日新聞)。最大の狙いはイランとの和解であり、さらに帰りには予告無しにイラクを電撃訪問している(読売新聞)。既に訪問先のトルコでイスラム教と戦わない(「イスラムは友人であり、米国はイスラムと戦争を望んでいない。敵はテロリストだけである」)とまで演説をしている(毎日新聞)。それだけイスラム教圏との関係改善を重視しているのであり、トルコやイランのご機嫌取りを行っている。トルコに対しては見返りとしてEUへの加盟を後押しする約束をしている。サウジのアブドラ国王に対しても握手をした際、深々とお辞儀(?)をするような格好をみせ、議員らから非難が上がっている(47NEWS)。


〔オバマの登場は自主独立のチャンスだが、日本は…〕
オバマ大統領の登場は日本にとっても自主独立のチャンスなのですが、国内は中国・韓国にオルグされていて、前回上げたNHKの偏向番組のようにすでに反日で固まっている。これを崩すには、公平かつ正しい報道を行う新たな報道機関を設立するしかなく、代わりに中国はこの隙にどんどん米国と国際社会への権限と影響力を高めていて、もはや日本は政治的にも外交的にも中国に負けつつある。戦後の日本はアメリカの言いなりになれば上手くいったので、それを後押ししてきた。


〔アメリカに翻弄され続ける日本〕
アメリカによって開国させられ、アメリカによって占領させられ、アメリカによって廃棄される。このように日本は150年前から敗北し続けているのであり、やりたい放題のアメリカから未だに自立できていない。それどころか占領によって逆に感謝してる有様であり、これからも支配し続けてくれと言っている。挙句に中国や韓国までこれに加わり(だから三国人と呼ばれる)このままでは日本はもっと酷いことになるだろう。すでに中国は尖閣諸島とその海域の領有権を主張し軍艦を差し向けている。他にも台湾と沖縄の領土と海域も要求しており、これが実現すればもはや日本は中国に手も足も出ない(すでにその状態だが)。韓国にすら竹島を取られ、最近は対馬と沖縄に対しても中国と同様に領土と海域を要求してきている(対馬に対しては人口侵略が既に始まっている)。


〔中国と韓国の最終的な狙いは日本そのもの〕
移民3000万人計画をみれば分かるように、民主党を使って(今までは自民党だったがいうことをうまく聞かないので、民主党に挿げ替える腹積もりのようだ)最終的には韓国も中国も日本全体の支配を狙っているのだろう。アメリカも今後は中国やロシアや中東と手を打たねばならなくなるので、嫌が応にも自立せねばならなくなる。昔の日本なら韓国を使って中国にぶつけるなり、中国・ロシア・アメリカの三つ巴を計画することもできたのですが、今ではひたすら土下座して媚を売るのが精一杯になっている。あの北朝鮮にすら自治権のない国とバカにされている。


〔現在の日本は幕末の江戸幕府?〕
現在の日本は幕末の江戸幕府に似ている。世界の変化に対応できず、政府も国民もおろおろしている。いや、互いの足の引っ張り合いをしながら、勝海舟や坂本龍馬のような人物が出てこないのだからもっと悪いだろう。唯一違う点があるとすれば、ペリーが来るのではなく、日本にやって来て国王となったペリーが日本を捨てて去ろうとしている。彼らの目的が日本の植民地支配なのだから彼らからすれば当然といえば当然である。どうやら次の投資先として中国を選んだようだ。


〔これからの日本はどうすればいいのか?〕
これからの日本が行うべきは、自立した優秀な人材を育てることであり、既にロシアという大国を前にしたフィンランドやスイスでは数十年前から自国防衛の為に自立教育や人材教育に最優先的に国力を投じている。日本にとって最もよい方法は官民協力による国家造りだろう。しかし、昨今の過保護な親の支配や腐敗した官僚や議員の汚職などに象徴されるように、これと逆の方法を行っており、ますます社会は酷くなる一方だ。どうやら気づくまで最悪の事態は避けられそうにない…。


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金正日は死んでるのではないか?

2009-04-04 23:36:41 | 政治(海外)
〔北朝鮮の後継者問題〕
北朝鮮のミサイル発射については前にも日記に書いたが、気になるのはその目的だ。やはり金正日は死んでるんじゃないだろうか。理由はいくつかある。まず、後継者問題でどうも長男の正男と次男の正哲は外されたようだ。ドラ息子の正男はいうに及ばず、軍部が押している正哲についてもホルモンバランス崩壊による女性化問題で乳房が大きくなるなど、身体的問題も抱えており(あと腎不全)後継者になるには厳しいとの見方もある(日刊スポーツ)。実際、軍部の目的は傀儡としての正哲であり、指導者として期待してるとは言い難い。決定的だったのが昨年、ドイツで旅行中を目撃されたことだ。後継者であればそのような軽率な行動はしないとの見方で専門家は一致している。


(正哲の女性化の原因は?)
どこまで本当かは知らないが、正哲のホルモンバランス崩壊による女性化問題の原因は俳優のジャン=クロード・ヴァン・ダムに憧れて行った肉体強化の為の筋肉増強剤による過剰摂取が原因といわれている。実際、アクション映画が好きだそうで、スポーツもスイスでバスケに興じたり、旅行先がドイツな点をみると意外と真実かもしれない(ZAKZAK)。


〔次の後継者は正雲?〕
となると、残るは三男の正雲だが、実際、正雲は金正日に性格や顔が一番似ていると言われ、金正日の側近である張成沢も押してるという。しかし、ここにも問題が起きているようで、どうも軍部と張成沢との間で揉め事があるようだ。一説では張成沢とならんで正雲も事故(闘争)に巻き込まれて重症を負ったとの指摘もある(中央日報)。むろん、冷静に考えてみれば金正日がいるのに大事なご子息にそのようなことが起こるとは考え難いが、金正日が心臓病で倒れ指導力が落ちており、既に後継者争いが以前から始まっていたと考えれば別におかしくはない。ある意味、正男や正哲が自由に海外に旅行に出かけているのをみると、もう後継者は最初から決まっていたと考えられるが、張成沢や金玉に権力を移譲したくない軍部は、正哲の母である高英姫を神格化し、その長男(正確には次男だが)の正哲を後継者(傀儡)に据えているようだ。


〔金正日は既に死亡している?〕(本題)
もう一つ考えられる説としては、金正日が大分前から死亡していたか、最近まで重病で床に伏せっており、既に指導体制は軍による集団態勢へと移行しているという説だ。どちらにしても本物の金正日は死亡しており、現在は影武者を使って金正日が生きているようにみせかけ、その間に後継者を巡って水面下での権力闘争が行われているという案だ。これならば、上記の問題を含め、全てが説明がつくといえる。正雲にしてもいくら金正日に似ているとはいえ、まだ20代前半(現在は半ばだが)と指導者にしては若すぎる。第一、張成沢らに権力を移譲することを軍部が素直に認めるとは考えづらい。


〔ミサイル発射は軍部の国威発揚と政権争い?〕
こうした経緯を踏まえると、必ずしもアメリカ新大統領のオバマ氏へのリトマス紙的な探りだけが目的とは考えづらい。米韓合同軍事演習に対する対抗意識と考えられなくもないが、それだけでは理由が弱い。上記の金正日死亡説や後継者問題を含め政権争いを考えると、ある意味、今回の発射は国内への国威発揚と軍部の地位向上も目的の一つだろう。


〔個人的意見〕
個人的にはミサイル発射が失敗して日本に落下するか、MDの性能チェックの為にも是非とも日本の自衛隊には撃ち落してもらいたいのですが、まっ無理でしょう。日本も不況とデフレで詰まってる以上、ある意味、朝鮮のミサイル発射はチャンスともいえなくもないですが、今の政治家ではうまく使いこなせないだろう。そもそもあんな弱小国家にここまでナメられ、拉致を含め手玉に取られた日本の政治家と国民の罪は重い。本来、自主防衛と自主外交は国家としての必要最低限の事項ですが、それすら放棄した日本人には今の状況は当然の報いともいえなくもない。その結果、肝心の経済や技術(産業)ですら危うくなってきた。どうやら国民が目を覚ますには毎年4万人(正確には行方不明者を含めると10万人以上にものぼるといわれている)の自殺者では足りないようだ。



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NHKスペシャル「プーチンの子どもたち」を見て

2009-03-23 23:34:03 | 政治(海外)
〔かつてのソ連の復活か?〕
今日のNHKスペシャル「プーチンの子どもたち」はまあまあの出来だった(昨日の「離反か 従属か ~グルジアの苦悩~」に比べると何処か手抜きな気もするが…)。久しぶりにNHKも比較的まともな番組を作るものだと思った(こういう番組を作る為にも受信料ではなく加入制にすべきだ)。さて番組の内容だが、要約すると再びロシアは軍事大国ソ連の復活を望んでるらしい。強いロシアを目指して軍事予算を8倍以上にも引きげたそうで、兵士の給料も何と2倍にしたそうだ。


〔なぜ再びソ連の復活を?〕
皆さんご存知の通り90年代初めにソビエト連邦が崩壊して久しい。その時、ソ連の崩壊と同時に次々にロシアの周辺諸国が独立した。そして、そのままヨーロッパへと加盟することになるのだが、これはそのままNATOとEUへの加盟に繋がる。この時、完全に独立できなかった国もある。それがグルジアウクライナを初めとした国々だ(未だにオセチア自治州チェチェン共和国のようにロシアに組み込まれたままの国も多数存在する)。さて、民族主義や国家主義(ナショナリズム)が高まってくると、中国やロシア(及び南アフリカや中東)は周辺国が独立すると困るので、非常に警戒しているわけだ。そこで軍備を増強し有無を言わせぬ態度を取りたい…、というのが今回の話だ。また、他にも国民の間でもかつてのソ連を懐かしむ声もある。


〔洗脳エリートを育てるロシア〕
最近、「洗脳エリート」なるものがあるらしい。日本のマスゴミや圧力団体などとは比べるまでもない超エリート集団だ。軍におけるいわゆる高級将校(左官以上)と呼ばれる兵士達で、じきに艦長や隊長などの大部隊を率いる「大佐」や「将軍」になる卵だ。何でも「CASCADE」と呼ばれる軍事組織(特別訓練校?)で養成されてるらしい。8歳から17歳までの男女が入学し、倍率は軍事学校でありながら何と8倍以上!1ヶ月1万の格安の授業料に食事付きで、子供達のお母様にも大人気だとか。校長はかつてのロシア帝国のコサック兵を先祖に持つ陸軍大佐らしい。プーチン率いるロシアはロシア正教とコサック兵を軍のシンボルにするそうだ。


〔洗脳エリートの弱点〕(重要)
このブログで一番言いたいことなのだが、じつは洗脳エリートにも“欠点”がある。それは、優秀すぎるとその洗脳行為自体に疑念を抱くようになるということと、逆に洗脳がうまくいったとしても“自分で判断し考えるという人間として一番重要な機関”が機能しないというものだ。軍人なら仕方がないかもしれないが、言われるがままに命令に従うだけの兵士など、集団としての意識しか持ち合わせておらず果たして士官として役に立つのだろうか?

そもそも個としての人間が集団としての愛国心や望郷の念といったものを抱くのは自然に湧き上がるからだ(日本の場合、逆に工作員と売国奴の“検閲”によって抱かないように工作されているが)。NHKでも少し取り上げられていたが、二人の少年のうち優秀な方(?)の1人が、買ってもらったパソコンのネットでロシア兵の実情を知って愕然とした様が放送されていた(優秀そうなだけにその後の人生が心配だ…)。日本の教育でも学校・家庭・職場で弱体化させられた子供が、酷い現実に投げ出され絶望する者が急増している。このように、洗脳されてた兵士がもし愛国心に陰りがみえるようなことが起きたらどうなるだろう?


これらに対しどうやらロシアは「落ちこぼれ」とすることで対処(排除)してるようだが、果たしてそのような歪んだ愛国心がうまく機能するのだろうか…。日本は教育や政治に疑問を抱いた多くの子供が自殺や殺人、引きこもりやニートに追い詰められてる。ロシア正教にしても、この前のNHKスペシャル「失われし人々の祈り ~膨張するロシア正教~」で取り上げられていたロシア軍との結びつき同様、どうも旧ソ連の洗脳政策は今だロシアで顕在のようだ。我が日本はこのような洗脳エリートではなく、逆に一刻も早く国民を洗脳から解放し、ちゃんと自立して自分で考える人間に育てていかなければならないだろう。


〔何でマトモな放送を流したの?〕
ところで、なんでNHKを初めマスコミはロシアについてはまともな放送をしているのだろうか?中国や韓国による“検閲”を受けていないということもあるのだろうが、あくまで個人的な解釈だが、恐らくロシアの軍国化を気にしてるのは日本(&欧米)だけではないのだろう(例えばお隣の中国とか朝鮮とか)。むしろ、何十倍も軍備増強をしている中国の方がロシアより遥かに危険だと思うのだが、一切報道されないから不思議だ。日本もロシアとの関係改善(?)に乗り出してるようだが(米国の衰退に伴って)、そうなると一番困るのは意外と中国や朝鮮かもしれない。

それともう一つ私が思うのは、NHK(は特にそうだが)や民放含めマスコミは視聴者の声を無視できなくなってきたのではないだろうか?というか本来はそれが普通なのだが、正確には‘国民をもう欺けなくなってきてる’というのを感じる。昔のように国民(日本人)を誘導するのがもう限界なのだろう。せいぜい、まともな人間を「ネット右翼」というのが関の山だ(ただし、これすらもう使えなくなってるが)。


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北朝鮮のミサイル発射

2009-03-11 17:05:36 | 政治(海外)

〔テポドンとは?〕
現在、北朝鮮が開発したテポドンには2種類あり、
中距離弾道ミサイル (IRBM)のテポドン1号大陸間弾道ミサイル(ICBM)と思われるテポドン2号がある。今回、発射されようとしているのは後者のテポドン2号の改良型となる。テポドン2の射程は約8000~10000kmといわれており、その射程はアメリカにまで達する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090227-00000075-san-pol(産経新聞)

このテポドン2には核弾頭が搭載できるといわれてる為、最悪の場合は日本を含めた各国への核攻撃となることが想定される。既に北朝鮮は数年前からこの為の核実験を繰り返しており、核兵器の保有を宣言している。

〔発射する目的〕
おもに今年発足したオバマ政権への牽制が目的と思われる。昨年から韓国が
李明博大統領になって北朝鮮への支援をやめるようになり、北朝鮮と韓国との間で軍事的・政治的衝突が相次ぐようになった。具体的には、今月の9日から始まる米韓合同軍事演習を牽制するのが狙いだろう。
現在、まだ北朝鮮は明確な名指をしていないが、日本の上空を通過し太平洋に落下することが予想される。もし、仮に日本を標的とした場合は東京を狙うと考えられるが、日本を標的とする場合はノドンで十分事足りる為、今回はおもに米国への牽制が狙いと考えられる(むろん、完全に否定はできないが…)。

〔本当にミサイルなのか?〕
北朝鮮が人工衛星と発表しようが基本構造が同じ以上、両者の違いは弾頭が搭載されているか否かの違いだけで外見からは見分けがつかない。この為、仮に人工衛星だったとしても、発射すれば
国連安保理決議に違反するとの見方で日・米・韓は一致している。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009030900792(時事ドットコム)

むしろ、精巧なミサイルが資金面・技術面から作れないのと、あとで国際社会にうまく「言い訳」する為に人工衛星と言い張ってるに等しい。

〔慌てふためく北朝鮮〕
しかし、日本政府はこのまま北朝鮮がミサイルを発射した場合、日本に飛来するようなら、
自衛隊法に基づき迎撃する構えがあるとはっきり述べている。
http://www.asahi.com/politics/update/0310/TKY200903100362.html(朝日新聞)

これをうけて北朝鮮はもし迎撃すれば宣戦布告とみなし、報復として戦争するとさらに強気の姿勢を見せている。
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/090309/30919.html(ibtimes)

しかし、自分はミサイルを撃っておきながら、「衛星かもしれないから迎撃するな」とは相手の主権と安全を無視したふざけた話だ(偽装ミサイル)。むしろ、戦争をしようと挑発しているのは北朝鮮の方になる。
何故ここまで強気の姿勢をみせてるのかというと、ろくな軍備を持たない北朝鮮は米・日・韓に対する脅しとして核ミサイルだけで瀬戸際外交を繰り返している。もし、これが迎撃され無力化ようものなら、北朝鮮は唯一の外交カードである軍事を失うことになる。これは軍事独裁政権の
キム・ジョンイル政権にとっては何よりも恐ろしいことになる。
ヘタをすれば配下の軍部に対して示しがつかなくなり、キム政権の政権不安へと繋がる。経済がろくに機能しなく、まともな統治能力と外交能力を持たないキム政権にとって唯一の強みは、米国のような大国を相手にうまく渡りあい日本や韓国からも譲歩を引き出すことにある。しかし、日本国民の生命と国家の主権が侵されてる以上、これ以上日本としては見過ごすわけにはいかない。

〔期待できない国連〕
日本はできれば米国主導による国連での安保理決議による制裁を期待しているが、中国とロシアが難色を示した場合、これらは否決される可能性がある。過去に2006年の北朝鮮による
ミサイル発射実験を受けて、安保理で国連安保理決議1695が全会一致で採択されたが、国連憲章7章を盛り込むことにはロシアと中国が難色を示し、結局、米国も中国に譲歩する形で折れた。既に今回のミサイル発射による制裁も、中国とロシアは「衛星ロケット発射」として難色を示してるとの知らせもある。また、昨年のイラク戦争による米国の威信失墜も大きい。

〔迎撃できるのか?〕
日本は
ミサイル防衛(MD)によって日本に着弾しそうな場合は迎撃するとはっきり公言してるものの、本来、日本のMD構想は中距離弾道ミサイル(ノドンクラス)を標的にしている為、今回北の撃つ長距離弾道ミサイルを迎撃できるかどうかは疑問がある(ただし、現在開発中)。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090310-OYT1T00130.htm?from=navr(読売新聞)

日米が開発している
SM-3(スタンダードミサイル3)は高度200kmまでが限度であり、今回発射されるテポドン2改は最高高度が1000kmにも達するともいわれ、迎撃するには高度200km以内のときに迎撃する必要がある。この場合、大気圏に達する前のブースト段階(発射直後)か、再突入している着弾直前に迎撃しなければならない。前者の場合は当然北朝鮮付近での迎撃になる可能性があり、後者だと日本の領内で最高速度に達してる段階での迎撃になる。特に後者の場合は迎撃が非常に困難ともいわれ、撃ち漏らした場合地対空ミサイルであるPAC-3(パトリオット)で対応するしかない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090307-00000566-san-int(産経新聞)

しかし、北朝鮮が迎撃を歓迎するわけもなく、上記の事情も含め報復として多数のノドンを撃ちこんでくる可能性もある。現在、このノドンミサイルを北朝鮮は日本に向けて200基ほど配備しており(ちなみに中国は24基)、こちらは搭載する核弾頭は小さくする必要がなく、今までの核実験で搭載用の核弾頭は既に完成済みといわれている。現在、この多数のノドンに対抗する方法は今のMDだけでは限界があるともいわれている(ただし、現在多弾頭迎撃ミサイルを開発中)。

〔結論〕
ようするに各国(日本)を脅してるわけですな。そこまでいうならむしろ発射して頂きたい。
実際にMDが機能するのかいい実戦になる。もういい加減、我慢の限界です。

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