若い頃読んだ、伝説の映画解説者淀川長治さんの本の中で
マレーネ・ディートリッヒが来日した時のことにふれていて
マレーネ。きれいです。
「ディートリッヒはね、粋なの。ガルボは野暮たいんだけど。」
ガルボ。脚ながっ(^^;
多分淀川さんの若かりし頃、ディートリッヒとガルボは何かにつけて対比されていたんでしょうね。
続けて、
「(ディートリッヒが)日本に来た時もね、僕、横にいたんだけど何か気に入らないことがあると、こう、
ぷっと頬っぺたふくらまして横向いちゃってね。
それがまぁ、新橋の芸者そっくりなの。粋で、粋で。」
って確かこんな意味のことを書いてらしたのを読んで、
「新橋の芸者衆は粋なのねー」
というある憧れとともに
戦前の新橋で左褄を取った喜春姐さんの一代記。面白いです。
東は東、西は西というけれど粋っていう共通項は面白いなあ、ということが
頭にしっかり刻み込まれたのでした。
で、なんでそんなことを思い出したかというと
昨年NHKで放映されたジョンレノンの番組で、
ジョンがベッドインの取材をしに来た記者を揶揄する感じが、
何かこう、
たけしに似てまして。
北野武さんですよ。
からかうような感じが。
で、これはうまく文にできないんですよね。なにか言葉がありそうなんですけどね。
それはそうと、
映画はお好きですか?
今回ブログ書くのに昔読んだ淀川さんの本を図書館で探したけど無くて、唯一あったのが、これ。
これすごいです。
淀川さんの解説が全部についているんだけど見事。
全部の映画を褒めて、面白いところ見つけて、こうやって観るといいよー、と教えてくれてる。
淀川さん、お好きでしたか?