アンニョン! ~まちゃの宅急便~

大好きな人の国の言葉。

海へ・・・Ⅲ

2006-05-29 | 創作の箱

このお話は大人の表現(R)が出てきます。苦手な方はスルーしてください。



「やっぱり正解だったわね、せっかく海へ来たんだから、
魚介類を食べなきゃもったいないわ」

あなたは今晩の食事にとても満足したようだ
さっき食べた料理を絶賛し、
ホテリアー達の接客に至るまでとても素晴らしいと、満足げに話を続けていた。

あなたのお喋りは、部屋へ着いても終わることは無さそうだった。



ドアを開け部屋に入ると僕はあなたの腕を引き、抱き寄せた

あなたは驚き僕を見つめる


「ジニョン、僕にも甘いデザートが欲しいな」


一生懸命はなし続けていたあなたは、一瞬何のことだか理解できない様子で
「デザート?」と聞き返してくる。


そんなあなたを壁に押し付け、唇にゆっくりと指で触れる

やっとあなたが理解したのか、腕を僕の首に回し優しい甘いキスをくれた



「ジニョン、シャワーしておいで・・・」

「あなたから入って・・・」

「じゃ、一緒に入ろうか?」

「そうね・・・せっかくのスウィートだものね」

「そうだよ、ここのバスは眺めが最高なんだ」




バスルームは海側一面ガラス張りで、夜の海が一望できる
ドンヒョクは先にバスに浸かり、夜の海を眺めていた。

遠くに灯台の明かりが見える。

あの日、父に再会した日、岬の灯台で自分の心の弱さを知り、
ジニョンに会いたいと、抱きしめられたいと、そう願った自分を思い出していた。


そして今、あなたが自分のもとへ来てくれた幸せを・・・
・・・けして失いたくない・・・



「ドンヒョク?入っていい?」
「ああ・・・入っておいで」


あなたは恥ずかしそうにバスルームへ入ってきた


「恥ずかしいから、あまり見ないで・・・」


真っ直ぐに見つめる視線に耐え切れず俯くあなた


僕は勢いよくバスから上がるとジニョンのもとへ、
あなたはそんな僕をみて視線をそらす


「ジニョン、おいで・・・洗ってあげる」


恥ずかしがるあなたの腕を掴み、隣のガラス越しにあるシャワールームへ、
あなたは少し強引な僕に黙って従う。


シャワーを手に取り、あなたの背中にかけると、
あなたの滑らかな素肌がよりいっそう滑らかさを増す。
僕の手は、あなたの首筋から背中、
そして腰へとシャワーの水と共にすべり落ちる。

そしてまた背中へ・・・あなたの背中がピクッと反応した。


僕の手は、優しくあなたの身体を彷徨い続け、
やがてその手はあなたの首から鎖骨、
胸へと滑り落ち、そしてあなたの秘密の場所へ・・・

「ジニョン・・・」

僕の指があなたを捕らえる・・・

「あぁ・・」

あなたの小さな吐息が聞こえる・・・
その甘い声に耐え切れず、僕は身体をあなたの背中に隙間無く密着させて、
あなたの素肌を感じようと抱きしめた。

「ジニョン・・・」

あなたを振り向かせ唇を重ねる・・・
そしてあなたの手を取り熱くなったもう一人の僕へ・・・

「ね?・・・そろそろ・・・限界みたいだ・・・」


あなたは潤んだ瞳で僕を見つめ、再び唇を求めてくる。

「ジニョン・・・」

あなたは僕にしがみつき、激しく唇を求め続ける、
すがるようにからむ腕・・・
唇が首から柔らかな胸へ・・・
あなたの吐息が激しさを増す・・・

「ジニョン・・・」


何故僕はこんなにもあなたを求めてしまうのだろう・・・





あなたの視線が熱かった・・・
見つめられるだけで恥ずかしさでいっぱいになる。

いつもより少し強引なあなたに逆らえない私・・・
シャワーの流れに沿ってあなたの手が動くたびに
私の身体に電気が走る・・・

あなたの身体が密着した時、あなたの熱が伝わった・・・
それは力強く私を求めていると。

私の存在を確認するように、繰り返し私を呼ぶその声が
とてもせつなくて、私はあなたにすがりついた・・・

「ドンヒョク・・・」

何故私はこんなにもあなたを求めてしまうのかしら・・・




「ジニョン・・・動かないで・・・」

狭いシャワールームの壁に押し付けられ、
片方の腿をあなたに掴まれた私は、あなたの首に腕を回し息を潜める。
求め続けた半身同士が一つになる・・・

「あっ・・ああぁ・・・」

二人の声が重なり合う・・・
顔と顔をを近づけ、お互いの鼻と鼻が触れ合う所で、見つめ合う
せつない瞳で見つめられるだけで、息も出来ないくらい苦しくなる。

そしてゆっくりと動き出す・・・
優しく・・甘く・・・

徐々に二人の身体が熱を帯び、あなたの口から堪えきれず、
熱い吐息がこぼれ落ちた。

「ジニョン・・・一緒に・・・・」


瞳を熱く見つめ合いながら、二人は激しく溶けていった。



   *******************************



バスルームでの余韻がまだ覚めない二人は、
寄り添いながらソファーに座った。


のどの渇きを潤すため、ミネラルウオーターを口に運ぶ、
あなたがその様子を見つめていることに気がつく。

「ジニョンも飲む?」

ペットボトルをあなたに差し出す

「さっき飲んだから、もう要らない・・・」
「そう・・?」

再びペットボトルを飲もうと口元へ運ぶとあなたが言った。

「私ね、あなたの手が大好きなの・・・」
「手?・・・僕の手?・・手だけ?・・」

「もおー、からかわないで」

またあなたがすねた顔をする。

僕はあなたのそのすねた顔が大好きなんだよ、・・・知ってるかい?


「あなたは自分で気が付いていないのね、あなたのその手の動き、
ホテルのみんなも絶賛よ、かこいい、素敵って・・・」

「僕の手が?・・・」

「だからぁー、その手はあまり見せないでっ・・・」

「あはは、そんなの無理だよ」

「だめだめ、普段はポケットにしまってっおけばいいわ」


ジニョン・・あなたって人は・・・
その発想がとっても可愛いよ。

「はい、分かりました」

僕はあなたの願いは何だって聞くよ・・・
たとえそれが、少々無茶なことであろうと・・・



あなたは僕の手をとり自分の手と重ねてみる

「大きな手・・・見て、ほら、こんなに違う」

そして、僕の手を自分の頬に当て、あなたは目を閉じた・・・

「この大きな温かい手に触れてもらえるのは私だけよね、
けしてほかの人には触れないで・・・」

「もちろん、僕のこの手はあなたを支えるためにあるんだ、
あなただけをね・・・。」



僕の手であなたを包み込み優しくキスをしよう
そしてあなたを抱えベットへ

遠く微かに聞こえる波の音を聞きながら
二人だけの世界へ・・・。





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4 コメント

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オモっ! (まちゃ)
2006-05-30 09:42:18
はるさん、アンニョン!

朝からありがとう。。

迷ったけど、載せちゃいました。

心がお互いを求め合ってる、失えない半身だって、そんな想いが伝わればいいなぁーと思います。

ドンヒョクにだったら、全てを捧げられるのまちゃさんですが、

ジニョンだけしか目に入らないドンヒョクですから。私はこっそり2人のラブラブを覗かせてもらいます。
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妄想好きなのよ~ (まちゃ)
2006-05-30 09:35:58
ユンジュンさん、アンニョン!

最近私の頭の中のドンヒョクがヨンジュンさんに重なってしまいます。。。

孤独と戦う男、愛するものに最高の微笑を送る男、仕事の時の真剣な顔の男、ただ足りないのはヨンジュンさんがただ一人の半身に出会ってないことだけ・・。

出会ってほしいような欲しくないような・・・

こんなに複雑の気持ち、分かってくれる?
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あ・・朝読んじゃった (はる)
2006-05-30 07:48:27
ブッ・・・(鼻血)

シャワー・・。





く・・この後ベットでも。。

ジ~ニョ~ン~・・・。



いいなぁ。
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創作・・・ (ユンジュン)
2006-05-29 23:48:04
アンニョン海へ・・・最後は二人の世界へ・・・で嬉しい 

また、お話つくりますか?私には出来ない事だから・・・凄いっ 

 

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