ROMAのCAFFE'でおしゃべりを

Due chiacchiere al caffe’ di Roma

人の振り見て我が振り直せ?

2007年03月26日 | 日本のこと
先日私は「イタリア人が見た日本人」という項目で、イタリアにおける日本人への人種差別はないと書きました。確かに日本人へ対する差別は、大都市であるローマにおいては少ないと思いますが、それ以外の人種への差別については深く考えていませんでした。私にとっては他人事だったわけです。



BENETTONの広告 芸術的な作品は「こちら」から


その後、同じイタリア在住のchicconeriさんが書かれた「人種差別と区別や偏見は別物」、またchihoさんが書かれた「中国と日本とイタリア」などを読ませていただいて、本当にため息が出ました。

いろいろな方々のコメントは大変興味深いものでしたし、またお二人の真剣な対応にも感銘しました。そして一般的な「差別」について再考しようと思ったわけです。

結果として、イタリアにもどこにも「差別はある」というのが現実でしょう。

個人的には、中国人やフィリピン人と間違えられたときに不快感を感じることはありません。ただ無意識のうちに自分の祖国が中国よりも上だという優越感がないか、と言われればうそになります。階級を意識するのが差別でなくて何なのでしょう。

また、白人の黒人へ対する差別が問題になりますが、黒人の白人に対する差別も相当なものです。

それでは我が日本。日本における外国人への差別は?アメ公、イタ公などというきたない言葉も聞いたことがあるので、つまりあり得なさそうな白人への差別語さえも存在するわけです。日本は長い歴史上、また現在においてもほぼ単一民族として生き残っていますからね、その辺も差別の原因となるのか・・・。

人種問題を通り越して、女性、同性愛者、経済的に貧しい人、HIV保有者等、差別について考え出したらキリがありません。

まあ今回思ったのは、他人のことを批難する前に己を見ろ、ってことなんです。いつも私はイタリア人があーだ、こーだってえらそうに言ってますが、自分はどうなんだと。

まさに「人の振り見て我が振り直せ」です。




ブログランキングに参加しています。
応援して下さい。
にほんブログ村 海外生活ブログへ