ROMAのCAFFE'でおしゃべりを

Due chiacchiere al caffe’ di Roma

日本人とイタリア人(2)

2007年03月13日 | イタリアのこと
だいたい日本人が思い描いているイタリア人像って、明るくて能天気、カンターレ(歌う)、マンジャーレ(食べる)、アマーレ(愛する)ってとこでしょうか。それも彼らの性質の重要な一部なのですが、もちろんそれだけじゃない。

無類の議論好きなんですねえ。

サッカーから政治・経済まで、朝から晩まで議論してます。まあしゃべること、しゃべること。イタリア語の構造上、主語の後にすぐ動詞が来るので、大抵話し始めるとすぐに何を言いたいのかわかってしまうということもあって、人の話を途中でさえぎり、最後までは絶対に!絶対に!聞かない。人の話を聞かないのは、まるでひとつの法則のようでさえある。日本人の奥ゆかしさで相手の話が終わるのを待っていたら、一生あなたは自分の意見を言う場には恵まれないでしょう。



「何も考えていないように見えて実は・・・」の
アンドレーアとヴァルテル。


もちろん話すネタも持っていないといけない。だから世の中で何が起こっているのかは、最低知っておかないと。ニュースの登場人物は、大抵フルネームでみんな覚えてるんですねえ。

先日、日本で働く弟とスカイプしていた時、私は今日本で起こっているある問題について意見を聞こうと熱くなっていたら、「お姉ちゃんって、そういう話好きだよね。だけど日本人は、社会問題についてそんなに興味を持っていないよ。時間もないし。」と言われてしまった。

興味を持って熱く語っていれば社会がよくなるわけでもないけれど、やっぱり無関心はいけないよ、君い、と思ってしまった。安倍さんが「美しい日本」とか、教育法改定とか言っているけど、日本人が日本に無関心って、本当にやばいことなんじゃないかと思ってしまった。




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