ROMAのCAFFE'でおしゃべりを

Due chiacchiere al caffe’ di Roma

イタリア人が見た日本人

2007年03月23日 | イタリアのこと
概して友好的な場合が多いかな。日本人に対する人種差別は、私は感じたことがありません。

他のアジア人と比べて、私たちはお行儀のいい国民だと思われています。お辞儀をしたり、笑顔を絶やさないからです。さらに、日本文化が西洋化してしまっているため(残念なことですが)、文化的違いが少ないという親近感があるわけです。納得がいかない話ですが、西洋では西洋文化と違う文化を持つ国は未開発だという目で見られます。本当は国ごと、人種ごとの特色があって当たり前なのに、と思うのは私だけでしょうか。

私の周りには、当たり前ですが日本に興味のある人、もしくは日本人とコンタクトのある人たちが多いわけです。したがって一般的なイタリア人の意識は私にはわかりにくいかもしれません。若者たちは日本のアニメを見て育っているため、特に日本に興味を持っているようですし、サッカーの中田選手がローマでプレイしていた頃は、街を歩いているとよく「ナカタ、ナカタ」と声をかけられたものでした。


日本人とコンタクトのあるイタリア人(チェチーリアとファービオ)


先日病院の廊下で自分の順番を待っている時、やはり順番待ちのシニョーラが暇にまかせて私に話しかけてきました。「いつからイタリアに住んでいるの?」「あなたはどこの国の人なの?」等、差しさわりのない質問の後、「家族はどこにいるの?」と言うので「日本です。」と元気に答えたら、「あら、そうなのお。(気の毒そうに)子供は何人置いてきたの?」と聞くわけです。彼女は私が日本に子供を残して、なんとイタリアに出稼ぎに来ていると勘違いしたわけなんですねえ。「子供はいませんけど。結婚もしていませんし。日本には両親と妹弟がいます。」とまたまた元気に答えたら、さすがに体裁悪そうにしていました。

結局、日本に興味も何もないイタリア人は、日本をまだまだ発展途上国だと信じているのかもしれない。日本の経済力がイタリアを大きく上回るなんて、まったく想像できない人たちはたくさんいます。

「おらが国が1番」と思うのは世界中どこでも同じ、まあ特にイタリア人はその傾向が強いかな。



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