僕が自転車通勤を始めた頃の事を思い出しながら書いてみます。
僕が医者になってから、1年目(2005年)は水戸市の実家から片道11kmの距離に病院があったので、車で通勤していました。この頃は自転車でこの距離を通勤するなんて思いもしませんでした(しかし、思えば高校時代は同じような距離を毎日自転車で通学していた笑)。
2年目(2006年)になり、千葉県の病院での研修が始まりました。この時、我々夫婦も病院の近くに引っ越すことになりました。家から病院までの距離は約3km程度だったので、この距離だったら自転車で通ったほうが良いだろうな~と思いました。また、こちらでは駐車場を借りるお金も馬鹿にならないので、車は夫婦で1台だけ持っていくことにしました(水戸では、妻用と自分用の2台所有していました。車がないとやっていけない地域なので笑)。さらに、病院で通勤用の自転車を貸してくれるとの事でした。ここで、自然に僕の自転車通勤が始まることになりました。
実際に引っ越して、病院の人に「どの自転車を貸してくれるんですか?」と聞いてみると、実は「現時点では物はない」との事でした。詐欺だ~と思いごねたら、「2万円の予算で、買ってきてください」との事でした。ただし、1年間の研修の後は病院の備品になるとの事でした。
そこで、自転車を探しました。同時期に研修に行った同期は早速ホームセンターで青くてかcっちょいい、5段変則の自転車を買ってきました。僕は「いいなあ」と思いつつも、誰かに「自転車はホームセンターでは買うな」と言われていたような気がしたので、近くの自転車屋さんのおじちゃんに相談しました。すると、「ちょうど今組んでるやつがあるから、2万で売ってあげるよ」との事でした。当時は自転車の事は良く分からなかったのでスペックは分かりませんが、ブリジストンの紺色の自転車でした。3段変則でした。
この自転車は良い出来でした。いわゆるママチャリなんですが、非常にタイヤの回りがスムーズだし、それなりに結構速かったです。3kmの距離を往復するには十分すぎる性能でしたね!きっと調整が良かったんですね。さすがおっちゃん!!実はこの自転車を買う前に、自分の中では密かに「スポーツバイクが欲しい」という欲求があったのですが、これが一時的に薄れました(あくまでも一時的にです笑)。
調整といえば、僕の妻が結婚するまで乗っていた自転車が最悪でした(ごめんなさい)。とにかく重くて、実はブレーキがかかっているんじゃないか?というくらいでした。平地を走っているのに、上り坂を漕いでいるかのような抵抗がありました。今思うと、ハブが悪かったのかな~なんて思いますが、妻は山育ちなので幼少時代ほとんど自転車に乗ったことが無く、「自転車とはかように辛いものなのだ」と思っていたようです。そして、当然の如くほとんど乗っていなかったそうです。
それはさておき、このママチャリ号は実に良かったです。6月から婦人科の研修で2ヶ月間船橋の寮に住んでいたのですが、この時もママチャリ号を持っていきました。この時悲劇が!!
寮は二和向台という小さな駅のすぐ近くにあり、1階が駐車場になっており建物自体が屋根代わりになっていたのでいつも自転車はここに停めていました。
駅の近くだから、きっと色んな人が通るところなんでしょうね。かごの中にゴミが放り込まれているなどという事はしょっちゅうでした。しかし、一番ひどかったのは、ある時、自転車に乗ろうと思ったら、サドルがない!!という事でした。
大学時代、ライトを盗まれたことはよくありましたが、サドルを盗まれたのは初めてでした。しかも、丁寧なことに、ボロボロの、皮が破けまくった埃だらけのサドルがシートポストの上にちょこんと乗っていました。「代わりにこれを使え」という事でしょうか?
しょうがないからその後はそのボロボロサドルを使っていましたよ。そのままではさすがに乗れないのでビニール袋をかぶせて下で縛って乗っていました。ほんとにひどいやつはいるもんですね~(怒)。病院に返す時はその旨を話して、自転車屋さんで新しいサドルに交換してもらってから返しました。
そんな事もあり、また通勤中のろのろと走るロードバイクがいたので、本気だせば速いんだろうな~と思いつつ抜かしたら、本当に速くて、あっという間に抜き返され、あっという間に目に見えなくなってしまった事などもあり、僕の中で再び「スポーツバイクが欲しい!」という気持ちがむらむらと湧き上がって来たのでした(笑)
続く(?)