ポエム 満ちては欠けを繰り返す晩を嗜んで

ポエム　満ちては欠けを繰り返す宵を嗜んで



近づけばそそくさと離れてしまう君
いい加減慣れたと言いたいけれどそれは嘘で
かといってめげてばかりじゃ捗らない
それでも君のことが頭から離れないんだ
なんとも言えない不思議な感覚さ
ほのかな望みも捨てきれないでもいる
どうしてなんだろう…
わからないよ…


それはもしかしたら君も
僕が君を想うみたいに君も僕を思っているからなんじゃないかって…
そう思うのは自分勝手な自惚れ…
でもないような　そんな浅はかな妄想もある



あゝ
流れゆくものを
どうして引き留めることが出来ようか

あゝ
一度放った萌ゆる矢を
どうして的から外す必要性を見出せようか



この散らすに散らせない靄の
愛しみを圧すれば尚のこと
広大無辺にまで埋め尽くされてしまう
しばらくは放っておくほかないかな



君への想いを
満ちては欠けを繰り返す晩を嗜んで
君へ乾杯　今宵も愉しい酒をありがとう






R1/10/17