姉達が通っていた神戸大学の付属は自宅から山の方に歩いて行き、
美術館の脇から山道を登って行きました。
登りきると、小、中学校と、道路を隔てた所に大学の校舎がありました。
大学の文化祭を、私はなぜか一人で2度ほど観に行った記憶が有ります。
一人で講堂に紛れ込み大学生の演劇や音楽などを観ていました。
山の上からは海が見渡せました。
そんな環境が好きでした。
母がまだ元気で、姉の授業参観に連れられて行った日の事も思い出します。
姉が2年生か3年生の頃です。
母は、私もこの学校に入れるつもりでいたのだと思います。
授業参観が終わって休み時間になった時
私は、いつも遊んでくれる仲良しの姉に向かって大きな声で呼びかけました。
「〇ちゃん~ こっちにおいで~ お菓子あるよ~飴も有るよ」
姉は、チラッと私の方を見てきまり悪そうに無視して友達と話をしていました。
いつもの〇ちゃんではなくて、どうしちゃったんだろうと思いました。
老人(?)になってから、そんな思い出話を姉とすると
自分も小学校に上がる前に
母に連れられて長姉の参観に行ったことがあると言っておりました。
二人の姉ですが、上の姉は6歳違いでしたから、あまりチビの私にはかまってくれず
勉強も良くしていて、しっかりもののお姉さんの貫録がありました。
下の姉はいつも面倒を見て遊んでくれて、仲良しでした。
私は名前でナッちゃんと呼んでいました。
頭も良くて、姉妹では一番の美人でしたが、ちょっと気が強いところがあり・・・・
私が、学校から帰ると、家に戻っていたことが有りました。
男子生徒と喧嘩して、学校を飛び出して帰って来ていたのです。
祖母もやれやれと思っていたでしょうね。
学校にカバンを取りに行くように諭され、
私に付いて行ってほしいと。
2度ばかり、そんな事が有りました~
私としては一緒に山道登れて楽しかったですけれどね
山道の途中で、下校して来る生徒たちに出会い
友達が姉のカバンを届けてくれるつもりで、持ってきてくれていました。
友達が
「先生、気が付かなかったみたいよ。良かったね」
などと、口々に言っていて
みんなで一緒に山をおりました。
そんな訳で、山の上の姉たちの学校は私にも懐かしい学校なのです。
ちなみに、姉は4人息子を育て、昨年天に召されました。
祖母の亡くなった歳を一つ越えて74歳でした。
思いつくままに祖母との思い出話を書いております。
もう少しだけ続けます。