東海道新幹線「ぷらっとのぞみ」の登場を評価する人が多いが、
今回の赤字大転落を解消するための起爆剤になるのでしょうか。
私はそうは思わない。
今まで東海道新幹線であぐらをかいていた会社が、無意識に
「上から目線」のサービスを提供するだけで、効果は長期に
でないと思う。
そもそも「ぷらっとのぞみ」は、誰に向けて販売するの?
何を言いたいか?
それは、東海道新幹線は、ビジネス需要で繁栄してきた。
新型コロナの影響で企業は、一極集中が不要である事に
気づいた。
東京で会議をしなくても本社を訪問しなくても商談が
可能である。
その経験からこの先、コロナが収束してもビジネスでの
回復はない。
これまで、一般(観光目的)向けの販売をしなかった
JR東海は、この先、後悔すると思う。
観光目的で、12,700円で東京-大阪が乗れて喜ぶが人
もいるがそれだでけで、東京-大阪を年間どれだけ利用
するのだろう。
休日の利用はしばらくは伸びるが、皆さんはリピート
しますか。
ビジネスマンの利用が無くなるのなら新幹線をどうしても
使いたい人にターゲットを決め、きめ細かなサービスが
必要だ。
単身赴任、遠距離恋愛や介護でどうしても利用したい人が
いる。だったら、のぞみが2,000円値下げしましたのでどおだ!
ではなく、
もうすこし、リピートしたい方の都合を考えてみてほしい。
それは、移動に少しくらい時間がかかっても良い。
チケットを「のぞみ」、「こだま」に限定せず、
「ぷらっときっぷ」というものを販売してはどおか?
事前予約で、こだま60%、ひかり50%、のぞみ30%引きで販売
してどうか。
単身赴任は、帰郷先からの仕事もできるが、このような価格体系
であれば、単身赴任は必ず使う、特に遠距離カップルは
せっせとリピートするはず。
現に日曜夕方の「こだま」の自由席はがら空きだけども
グリーン席は満席で東京に到着する。
多少時間がかかってもコストがセーブできれば若者、おじさん
は殺到する。
一般客をないがしろにしてきたJR東海は、判らなくなったのかな。
もう少し、利用者の声を聞いてほしい。
ワイドビュー南紀のグリーン車取りやめもいまいち。
赤字は悪化する。
今までは、多少乗らなくても新幹線で儲けていたので問題が
無かった。
それよりもJR西日本と連携して、白浜まで延伸し観光地を
増やし「くろしお」と相互接続を多くすれば需要は伸びる
可能性もある。
JR東海がJR西日本にお願いすれば済むことだけど、プライド
あるんだろうな。
ただ、夢の超特急の実現に赤信号が灯らないように危惧する
だけで、批判しているわけではない。